交通の要所であるアムステルダム中央駅は、オランダ鉄道や国際列車のタリス、地下鉄、トラム、バスといった様々な交通機関が乗り入れています。市内観光の拠点となるのはもちろんのこと、スキポール空港や他都市へ移動するのも便利です。
アムステルダム中央駅はそれほど大きくなく、分かりやすい構造をしています。今回は実際に訪れて分かった、アムステルダム中央駅の構内図・コインロッカー・スーパー・周辺ホテル・中央駅から空港への行き方などについて詳しく紹介します。
アムステルダム中央駅
アムステルダム中央駅は美しい赤レンガ造りの建物で、見どころとしても注目してもらいたい駅です。建築様式は異なりますが、同じく赤レンガ造りの東京駅とは2006年に姉妹駅の関係を結んでいます。
アムステルダム中央駅はメインフロアとなる0階(地上階)と、プラットホームがある1階に分かれています。セントラルホールがある南口にはトラム・地下鉄の乗り場、北口にはバス・フェリーターミナルがあります。
プラットホームは1~15番まであるので、電車に乗る際はホーム番号をお間違えないように。構内図は公式サイトからダウンロードもできます。
アムステルダム中央駅の顔とも言えるセントラルホールは、アーチ状になったレンガの柱が美しく、まるで宮殿のようなデザインです。ホールには誰でも演奏できるピアノが設置されており、優しい音色が響く素敵な空間となっています。
アムステルダム中央駅からオランダ鉄道のインターシティ(IC)を利用すれば、ザーンセスカンスやデンハーグ、ユトレヒトといった人気観光地へも簡単にアクセスすることができます。また、アムステルダム~ブリュッセル・パリを結ぶ国際列車のタリス(THALYS)や、アムステルダム~ロンドンを結ぶユーロスター(EUROSTAR)も発着しています。
オランダ鉄道の切符は、こちらの券売機または窓口で購入できます。
コインロッカーは、セントラルホールの向かって右手に設置されています。
メインエントランスである南口の周辺には、様々な交通機関の乗り場があります。見取り図の「A」と「B」はトラム乗り場、「G」と「F」はバス乗り場になっています。
市内観光に欠かせないのが、中央駅を基点として16系統が運行されているトラムです。南口の東側には、トラム乗り場「A」があります。
南口の西側には、観光客が最も利用する機会の多いトラム乗り場「B」があります。観光の目玉である「アムステルダム国立美術館」や「ゴッホ美術館」へ行く場合は、ここから2番トラムまたは5番トラムに乗って20分ほどでアクセスできます。
トラム乗り場のすぐそばには、地下鉄(メトロ)もあります。2018年7月より、南北線の52番が開通して計5路線を運行しています。新しく開通した52番を利用すれば「シンゲルの花市」や「アムステルダム国立美術館」の近くまで行くことができます。
トラム・メトロ・バスの切符は共通となっており、こちらの券売機で購入できます。鉄道と同じく基本的にクレジットカードしか使用できないものの、手数料は掛からないのがせめてもの救いでしょうか。トラムとバスの場合は運転手から切符を購入することもできますが、券売機よりも高くつきます。
南口には観光案内所があり、その隣にはアムステルダム市営交通(GVB)の窓口があります。困ったことがあれば、こちらの窓口でも切符を購入することができますよ。
南口の前には運河が広がっており、アムステルダム名物の運河クルーズ乗り場がたくさんあります。主要な運河を巡る1時間コースが人気で、料金は15~20ユーロ程度で楽しめます。
南口から北口へ行くには、駅構内のコンコースを通っていきます。コンコースにはカフェやファストフードなどの飲食店、お土産ショップ、両替所などが並んでいます。
クラシカルな雰囲気の南口とは打って変わって、北口はモダンなデザインとなっていました。
北口には、アムステルダム中央駅と対岸の北エリアを結ぶフェリー乗り場があります。このフェリーは誰でも無料で乗船できるので、ちょっとしたクルーズ感覚で乗ってみても良いかもしれませんね。
北口にあるエスカレーターで2階へ上がると、バス乗り場「G」があります。
このバス乗り場からは、ザーンセスカンス風車村行きのバスが発着しています。Connexxionというバス会社の391番バスに乗り、45分ほどでアクセスできます。
アムステルダム中央駅周辺のスーパー・コンビニ・ショップ
アムステルダム中央駅のすぐそばには、オランダの大手スーパーチェーンであるアルバートハイン(Albert Heijn)があります。ちょっとしたバラマキ用のお土産を購入するのにもぴったりのスーパーです。営業時間は月曜~土曜8:00~22:00、日曜10:00~20:00。
中央駅の構内には、小型スーパーのアルバートハイントゥゴー(Albert Heijn to go)が3店入っています。こちらは北口にある店舗で、営業時間は5:00~翌1:00。スーパーというよりもコンビニのような位置付けなので、ちょっとした飲み物や軽食を買うのに便利です。
南口の店舗は、営業時間が6:00~翌0:00、土曜7:00~翌0:00、日曜8:00~翌0:00です。
北口には「I amsterdam」という、アムステルダム市公式のショップが入っています。ここは観光案内所の役割を果たしているだけでなく、お土産も扱っています。
店内には「I amsterdam」のロゴ入りグッズがずらり。
駅構内にはカフェがいくつか入っていますが、北口にあるオーガニックカフェ「エクスキ/EXKi」はおすすめです。新鮮なサラダや焼き立てのパンなどが手頃な価格で楽しめ、移動前にサクッと食事ができますよ。
アムステルダム中央駅周辺のホテル
オランダに限らずヨーロッパの鉄道駅は治安が悪いので、大きな荷物を抱えた旅行者は注意して行動する必要があります。残念ながら、アムステルダム中央駅にもスリや置き引きがウヨウヨしていました。特に深夜・早朝に移動される方は、駅前のホテルに泊まるのが安心です。中でもイビスアムステルダムセンターは中央駅の西側に隣接しており、徒歩わずか1分という最強の立地にあるホテルです。
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ダブルツリーバイヒルトンは、アムステルダム中央駅の東側にある4つ星ホテルです。スタイリッシュなデザインのホテルで、駅からは徒歩5分の立地にあります。イビスホテルの客室は狭いので、広めの客室が希望の方はヒルトンにすると良いでしょう。
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パークプラザビクトリアは、アムステルダム中央駅前にある4つ星ホテルです。駅を出て運河を渡ればすぐにホテルが見えるので、土地勘がなくても迷う心配がありません。クラシカルな雰囲気のホテルが好みであれば、ヒルトンよりパークプラザの方がおすすめです。
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アムステルダム中央駅からスキポール空港への行き方
アムステルダム中央駅からスキポール空港へは、オランダ鉄道のスプリンター(Sprinter)またはインターシティ(Intercity)という快速電車で簡単にアクセスできます。運賃は片道4.3ユーロ、切符を購入したら改札にピッとかざしましょう。
中央駅と空港を結ぶ電車は、約10分間隔で24時間運行しています。待っていればすぐに電車が来ますが、時刻表を知りたい方は公式サイトから検索できます。
アムステルダム中央駅からわずか3駅、15~20分ほどでスキポール空港に到着します。