日本から気軽に行けるリゾート地として人気のセブ島。そんなセブ島の玄関口は、セブ・マクタン国際空港です。2018年には新ターミナルがオープンし、国内線のターミナル1と国際線のターミナル2があります。空港から市内への行き方は、タクシー、Grab、バス、送迎サービスのいずれか。今回は実際にセブ・マクタン空港のターミナル1と2を利用してきたので、両替所や空港税、空港からセブシティのホテルへ移動した様子などを紹介していきます。
セブ島のマクタン空港について
セブ・マクタン国際空港は、セブ島のすぐ隣りにあるマクタン島に位置しています。セブ島とマクタン島は、全長1㎞ほどの二本の橋でつながっています。リゾートホテルが集まっているのはマクタン島、島で最大の街セブシティがあるのはセブ島です。
セブ空港にはもともとターミナルが一つしかありませんでしたが、2018年には新ターミナルがオープン。国内線が発着するのはターミナル1、国際線はターミナル2です。ターミナル1とターミナル2は無料シャトルバスで結ばれており、所要時間は10〜15分、約25分間隔で運行しています。徒歩で移動すると10分くらいかかるので、ターミナル間の移動はシャトルバスを利用するのが便利です。
ターミナル1(国内線)
私達はマニラからセブ島へ移動した際にターミナル1を利用しました。国内線ターミナルなので日本人には関係ないかと思いきや、セブパシフィック航空やジェットスター航空を利用し、日本からマニラ経由でセブ島へ行く場合はターミナル1に到着するので気を付けて下さい。
地方空港のようにコンパクトな手荷物受け取り所。こちらはもともと使われていたターミナルなので、やはり古さは感じますね。
荷物を受け取り、制限エリアから到着ロビーへ出たところ。この辺りは綺麗に改装されていて、免税店や飲食店などが入っていました。
ターミナル2(国際線)
私達はソウル乗り継ぎのアシアナ航空で、日本へ帰国する際にターミナル2を利用しました。フィリピン航空の直行便をはじめ、韓国系エアラインの乗継便など全ての国際線がターミナル2の発着です。
新しく出来たばかりの近代的なターミナルビル。
空港内は南国リゾートっぽい、木のぬくもりを感じるデザインです。
空港が新しくて綺麗なのは良いのですが、出国手続きになんと1時間半以上も並びました。私達は心配性なので、かなり余裕を持って空港へ行ったのに時間が全然余らなかったほど。世界のハブ空港ですらこんなに時間がかからないのに、一体何をやってるんでしょう?!
制限エリアでは出発時間ギリギリになったのであろう旅行者が、血相を変えて猛ダッシュしている姿を見かけました(笑)セブ島から帰国の際は、くれぐれも早めに空港に行かれることをおすすめします。
お酒、タバコ、香水、コスメなどが並ぶ免税店。
お菓子、コスメ、雑貨など品揃えが充実したお土産屋さん。どの商品も値段が高いので、買い物している人は少なかったですね。特に定番土産のドライマンゴーは、市内に比べるとびっくりするぐらい高かったので、安いスーパーで買っておいた方が良いかも。
飲食店は結構充実していて、夜中にもかかわらず食事している人が多かったです。市内の飲食店に比べると高いですが、ファストフード店は思ったよりもリーズナブル。
コンビニのジュースは80ペソだったので、市内より倍くらいの値段。空港価格なのでこんなものでしょうね。
セブ島の空港税とは?
空港税とは、セブ島から出国する際にかかる税金(一人あたり935ペソ)のことです。実は以前までは空港税カウンターで支払うシステムでしたが、2019年9月からは航空券に空港税が含まれるようになったので現地で支払う必要がなくなりました。
空港での両替
セブ島に着いたらまず最初に両替をすると思いますが、空港の両替所はレートがあまり良くないので、ATMでのキャッシングがおすすめです。両替所とATMの場所は、ターミナル1は荷物受け取り所の近く、ターミナル2は到着ロビーを出たところにあります。
空港のATMでのキャッシングよりもさらにレートが良いのが、市内のショッピングセンターに入っている両替所です。空港では最低限使う分だけ両替をし、残りはセブ市内で両替するのが一番お得な両替方法と言えるでしょう。
空港から市内への行き方
セブ・マクタン国際空港から市内への移動手段は、タクシー、Grab、バス、送迎サービスのいずれかです。それぞれの違いを詳しく紹介していきます。
タクシー
空港から乗れるタクシーは、一般タクシー(ホワイトタクシー)と空港タクシー(イエロータクシー)の二種類あります。セブ市内を普通に走っているのがホワイトタクシー、空港から認可されているのがイエロータクシーです。タクシー乗り場は、ターミナル1・2ともに到着ロビーを出てすぐのところにあります。初乗り料金が違うだけで、どちらのタクシーも大差ないなというのが印象です。私達はマニラ空港で利用したイエロータクシーにちょっとボラれましたから(笑)いずれにせよぼったくりの心配があるので、タクシーを利用する際はくれぐれも気を付けて下さいね。
①一般タクシー(初乗り40ペソ)の料金目安
マクタン島リゾートエリアまで150ペソ前後
セブシティまで200ペソ前後
②空港タクシー(初乗りは70ペソ)の料金目安
マクタン島リゾートエリアまで350~400ペソ
セブシティまで450~500ペソ
Grab
Grab(グラブ)は、スマホで簡単にタクシーを呼べる配車アプリです。治安の良くないフィリピンでは、安全な移動手段の一つと言えます。一般のタクシーとの違いは、配車の時点で目的地までの料金が分かること。タクシーよりも断然キレイな車でお迎えに来てくれること。そして利用者がドライバーを評価するので、おかしなドライバーに当たる確率が低いことです。料金は混雑状況によって変動(ラッシュアワーや雨天時は高くなる)しますが、空港からセブシティまでは350ペソ程度が目安となります。
ターミナル1・2ともに、タクシー乗り場近くの一般車両の乗り入れ場所がGrabのピックアップポイントになっています。Grabはスマホにアプリを入れておかないと配車できないので、事前にダウンロードして登録を済ませておくのがおすすめ。私達はフィリピン滞在中にGrabをかなり利用しましたが、一度もボラれずに済みました。慣れればアプリの操作は簡単なので、タクシーよりもGrabの方が安心です。
バス(My Bus)
My Busは2015年に誕生した公共のシャトルバスで、市内5路線を運行しています。料金は片道50ペソ、タクシーに比べてかなり安く移動できるのがメリットです。しかし空港と市内を結ぶ路線は、セブシティのショッピングセンター「SMシティモール」の1路線のみ。SMシティモール周辺のホテルに泊まるなら利用するのもありかもしれませんが、基本的には節約旅行者向けの移動手段になります。
バス乗り場は、ターミナル1・2ともに到着ロビーを出てすぐのところにあります。SMシティモールのバス乗り場は、ベイフロントホテルの前です。空港→SMシティは7時~24時まで、20分間隔。SMシティ→空港は6時~23時まで、20分間隔で運行しています。
送迎サービス
タクシーやGrabで移動するのは不安だという方は、空港送迎サービスを利用するという手があります。空港送迎サービスは、シャングリラをはじめとした高級リゾートホテルが独自にやっているものと、KKdayなどのオプショナルツアー会社が行う送迎サービスがあります。
KKdayの送迎サービスの場合は、乗用車なら534ペソ(3名まで)、ミニバンは778ペソ(4名まで)、バンは1,000ペソ(7名まで)。他の移動手段に比べると割高にはなりますが、それでも日本人からすると十分に安いと言えます。空港の到着ロビーまでお迎えにきてくれるうえ、貸切チャーターなので安心して移動できるのがポイントです。
KKday セブ国際空港-セブ市内ホテル 貸切チャーター車送迎サービス
空港からホテルへの移動レポート
私達はマニラ空港でボラれた失敗を生かし、セブではGrabを利用することに(笑)セブ空港は小さいので、到着ロビーを出るとすぐにバス・タクシー乗り場があります。一般車両の乗り入れ場所を示す「Private Cars」の看板に従って歩いていくと、Grabのピックアップ場所がありました。
ターミナル1の場合は、乗り場にそれぞれ番号が割り振られていて「BAY A4~A6」の辺りがGrabのピックアップ場所になっていました。
看板が出ているので分かりやすいと思います。空港周辺にはたくさんのドライバーが待機しているらしく、すぐに配車することができました。
ドライバーと合流し、空港からホテルのあるセブシティへと向かいます。
空港のあるマクタン島とセブシティのあるセブ島は大きな橋でつながっていますが、セブの中でもこの辺りは特に渋滞が激しいエリアです。朝8~9時、夕方17~20時のラッシュアワーは最も渋滞するので、特にこの時間帯に空港へ向かう場合は早めの行動を心がけましょう。渋滞がひどい時は1時間半くらいかかるため、帰国便に乗り遅れることにもなりかねません。
今回は昼間だったので、空港からは50分ほどでホテルに到着。アヤラモールそばのクエストホテルまで、料金は350ペソ(約800円)で行けました。