ブルグ広場(旧裁判所・公文書館・市庁舎・聖血礼拝堂)
続いては、素敵な建物が並ぶブルグ広場へとやってきました。
石畳の広場には馬車が行き交い、まるで中世にタイムスリップしたような気分になります。
広場の東側から時計回りに紹介していくと、旗が立つ黄色の建物が旧裁判所です。
その右隣にあるのが公文書館で、白壁に金色の装飾がなされたルネサンス様式の建物です。かつては裁判所だったため、屋根の上には正義をジャッジするという意味の「天秤を持つ聖人像」が立っています。
ブルグ広場でも一際大きく目立っていたのが、ベルギー最古の市庁舎です。ファサードにはたくさんの紋章と彫像が付いており、3本の尖塔が印象的な建物でした。
市庁舎の端に隣接している小さな建物は、聖血礼拝堂です。十字軍が遠征の際にエルサレムから持ち帰ったとされる、キリストの聖血(聖遺物)が納められている教会です。一見すると分かりにくいので、外壁に飾られた金色の像を目印にすると良いでしょう。
開館時間は9:30~12:30/14:00~17:30、お昼休みに注意して下さい。聖遺物は11:30~12:00(金曜10:15~11:00)/14:00~16:00の時間限定で公開されています。
中に入ってみると、外観からは想像もできないほど立派な教会でした。特に主祭壇に描かれたキリストと天使の壁画が圧巻で、その周りを彩るステンドグラスも素晴らしいです。
美しい木の天井にも目を奪われました。タイミングによっては混んでいることもあるので、空いているうちに見学するのがおすすめです。
マルクト広場・鐘楼
次はブルグ広場から西に100mほど歩き、ブルージュ歴史地区の中心地であるマルクト広場へやってきました。かつてはギルドハウスだった可愛らしい建物が、現在はレストランやお土産ショップとして使われ活気に溢れた広場となっています。
広場の東側に建っているのは、ネオゴシック様式が見事な州庁舎です。
広場の中央には、ブルージュの英雄ヤン・ブレイデルとピーター・デ・コーニングの像が立っています。その後ろにはギザギザ屋根のカラフルな建物が並び、まるでおとぎの世界にやってきたかのようです。
広場の南側にそびえ立つのは、ブルージュのシンボルである鐘楼です。366段もの螺旋階段を登ると、中世からそのまま残る美しい街並みを眺めることができます。15分ごとに響き渡るカリヨンの音色はうっとりするほど美しく、異国情緒たっぷりの世界へと引き込まれます。
開館時間:9:30~18:00
入場料:12ユーロ
救世主大聖堂(聖サルバドール大聖堂)
マルクト広場から5分ほど歩き、最後にご紹介する救世主大聖堂(聖サルバドール大聖堂)にやってきました。ブルージュ最古の教会で、街のあちこちから見渡せる高い塔が特徴的です。歴史を感じさせる重厚なゴシック様式の外観は見応えがあります。
中に入ると明るい空間が広がっており、大きな柱と美しいステンドグラスに目がいきました。
17世紀のパイプオルガンや説教壇の彫刻も素晴らしいです。隣接した聖堂博物館には、フランドル画家のディルク・ボウツやヒューゴ・ヴァン・デル・ゴースの絵画などが展示されているので、時間があれば是非ご覧になってみて下さいね。
開館時間:10:00~13:00/14:00~17:30、土曜10:00~13:00
入場料:無料
まとめ
ブルージュは中世の街並みと運河のコントラストが素晴らしく、本場ベネチアにも負けないほど美しい街でした。私達は日帰りで訪れましたが、もっとゆっくり街歩きを楽しみたかったなと思いました。もしブルージュに一泊するなら、土日より平日の方が安く泊まれます。
またブリュッセルからブルージュへ自力で訪れると、丸一日近くかかります。時間がないので効率良く観光したい、自力で移動するのが心配という場合は、オプショナルツアーを利用するのも手です。オプショナルツアーには、ブリュッセルからブルージュへの送迎も含まれています。ツアー料金は日本語ガイドだと約140ユーロ~、英語ガイドだと約50ユーロ~です。