2023年4月以降の延長が決定した全国旅行支援。全国旅行支援の利用にあたっては、ワクチン接種済であること、またはPCR検査等の陰性であることが条件となります。実際に旅行計画を立てようとすると、各都道府県によってワクチン接種回数の条件が異なっていたり、大人と子供の適用条件が違うなど、制度が分かりずらくて困っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、全国旅行支援のワクチン接種条件や陰性証明について紹介していきます。
全国旅行支援のワクチン接種条件について
全国旅行支援の利用にあたっては、「ワクチン接種証明書(3回接種)」または「PCR検査等の陰性証明書」の提示が条件となります。書類は利用者全員分のものが必要となり、代表者の分だけでは割引を受けられません。ワクチン接種証明書は原本のコピーやスマホの撮影画像でも有効となります。提示のタイミングは、宿泊施設でのチェックイン時、旅行会社の窓口、ツアー集合時に添乗員や係員など、申し込んだ旅行商品によって異なります。
ワクチンの接種回数は、多くの都道府県が3回を基本としています。一部の都道府県においては、県内在住者であればワクチン2回接種済(2回目の接種日から14日以上経過していること)で割引適用としているところもあります。外国人の扱いについては、日本在住であれば同様の条件となります。日本へ一時帰国中の海外在住の日本人は、ワクチン3回接種済であっても対象外。なお、既に3回以上接種済という方もいると思いますが、4回目・5回目のワクチン接種証明書でも問題ありません。
全国旅行支援の割引を受けるには、ワクチン証明書類と併せて本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書)の提示が必要となります。本人確認書類については、原本の提示が条件となりますので気を付けて下さいね。
子供のワクチン接種条件は?
12歳未満の子供・乳幼児については、同居する親等の監護者が同伴する場合、ワクチン接種証明書(3回接種)またはPCR検査等の陰性証明書の提示の必要はありません。ただし、同行者全員は条件を満たしている必要があります。なお、本人確認書類については子供・乳幼児も提示が必要となるので必ず持参するようにして下さい。
全国旅行支援の陰性証明について
さまざまな事情からワクチン未接種だったり、ワクチン2回接種という方も多いと思います。そういった方は、ワクチン3回接種済証明書の代わりに、PCR検査や抗原定量検査、抗原定性検査の陰性証明(陰性結果通知書)を提示すれば、全国旅行支援の割引適用となります。
陰性証明の有効期限はいつまで?
陰性証明の有効期限は、PCR検査と抗原定量検査については検体採取日より3日以内、抗原定性検査は検体採取日より1日以内(検体採取日の翌日を1日目としてカウント)となります。たとえ旅行の1週間前に受けた検査だとしても適用外となるので、くれぐれも有効期限には気を付けて下さい。
陰性証明はどこで発行してもらえる?
陰性証明は、最寄りの医療機関や検査機関で発行してもらうことができます。検査費用は基本自己負担となりますが、各都道府県が実施している「無料検査事業」を利用すれば、無料で検査を受けられる場合もあります。詳細は、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策サイトから確認できます。
陰性証明(検査結果通知書)には、①受検者氏名、②検査結果、③検査方法、④検査所名、⑤検体採取日、⑥検査管理者氏名、⑦有効期限、の全てが記載されていることが必要です。また、検査機関が発行した結果通知書が必要となるので、市販の検査キット(いわゆるセルフチェック)は対象外となります。