ソウル中心部で安くて美味しいグルメを食べるなら、広蔵市場(クァンジャンシジャン)は外せません。ユッケ、チヂミ、キンパなどのグルメ屋台が並び、ローカルな雰囲気の中で食べ歩きができるスポットです。市場ではショッピングもお楽しみの一つで、激安で買えるキムチやカンジャンケジャンはお土産にもぴったり!今回は広蔵市場への行き方、営業時間、おすすめのグルメなど、実際に訪れて分かった情報を詳しく紹介していきます。
広蔵市場の地図・営業時間
広蔵市場は、鍾路5街駅の南側にかけて広がる市場です。入口となるゲートは8か所あります。グルメ屋台が集まる通称「うまいもん通り」は、北2ゲート~南1ゲート~東ゲートにかけてのストリート。営業時間は店舗により異なりますが、大体9:00~23:00頃までやっている店が多く、朝ごはんから晩ごはんまで楽しめます。日曜・祝日は休みの店が多いのでご注意を。
広蔵市場への行き方
広蔵市場の最寄り駅は、地下鉄1号線の鍾路5街(チョンノオガ)駅になります。7番出口から出ると東ゲート、8番出口からだと北2ゲートが一番近いです。
一駅隣は東大門駅なので、東大門エリアも徒歩圏内にあります。東大門でのナイトショッピングの前に、広蔵市場で腹ごしらえしてから出掛けるのもいいですね!
広蔵市場へは、地下鉄2号線・5号線の乙支路4街(ウルチロサガ)駅からもアクセスできます。私達は乙支路4街駅のすぐそばにあるベストウェスタンプレミアホテル国都に泊まっていたので、ホテルから徒歩で向かいました。
乙支路4街駅から向かうと、3分ほどで西側のゲートに着きます。
100年以上もの歴史がある広蔵市場は、南大門市場よりもさらにローカルな雰囲気が楽しめる市場です。食品・衣類・寝具のほか、2階には「古着市場」があることでも知られています。昼間は閑散とした雰囲気ですが、夜になると多くのお客さんで賑わっていました。
市場を歩いていると、分かりやすい日本語の観光マップがもらえました。
西ゲートから東ゲートに向けて歩いて行くと、タラ鍋の店が集まる「メウンタン通り」があります。新鮮なタラの身や白子の入った辛い鍋が食べられるとあって、地元っ子に大人気!
通路の両脇には、魚介類、キムチ、韓国海苔など様々なものを扱う店が並んでいます。
生の高麗人参まで売っていました~。
西ゲートから300mほど歩くと、グルメ屋台が多く並ぶ「うまいもん通り」があります。韓国料理をリーズナブルに食べられるとあって、地元客や観光客で大賑わい!
屋台のベンチに座れば、なんだかレトロな時代にタイムスリップしたみたい!?多くの屋台で日本語のメニューが用意されているのも嬉しいです。
チャメチッ(ユッケ)
広蔵市場と言えば、ユッケ専門店が集まる「ユッケ通り」は絶対に行きたいところ!入口がちょっと分かりずらいのですが、こちらがユッケ通りの入口になります。
細い路地にひしめき合うようにして店が並ぶユッケ通り。晩ごはんの時間より早めに訪れたのですが、行列が出来ていたので少し待ちました。昼前に訪れたらガラガラに空いていたので、昼間に訪れるのもいいかもしれませんね。
今回食事したのは、一番人気の「チャメチッ」というお店です。営業時間は10:00~22:00、定休日は日曜。店先にある番号札を取り、番号が呼ばれるまで待ちます。
似たようなユッケ専門店が並んでいるので、このマークを目印にチャメチッを探してみて下さい。ちなみにチャメチッの1号店と2号店はユッケ通りで隣り合って営業しており、3号店は北2ゲートのそばにあります。
観光客よりも地元の人で賑わっており、皆さん焼酎やビールを飲みながらユッケをつまんでいました。
ユッケは15,000ウォン。海外で生ものを食べて大丈夫?と不安になりますが、ここのユッケは新鮮なので安心して食べられます。ユッケの上に乗っている卵を崩し、下に隠れている梨と一緒に混ぜ合わせて食べるのが韓国スタイル。ユッケ好きの夫は大興奮していました(笑)
ユッケと一緒に食べてもらいたいのが、レバ刺し&センマイ刺し(13,000ウォン)です。実は私レバーが大嫌いなのですが、ここのレバーはめちゃくちゃ美味しくてパクパク食べられたんです。嘘みたいにレバー特有の臭みがなく、プルップルの食感でした。センマイ刺し(牛の胃袋)は、コリコリとした食感で、ごま油の塩ダレに付けて食べると酒のつまみに最高。
あのレバ刺しがもう一度食べたい!と夫におねだりされ、2日連続で通ってしまいました。2回目に食べた牛刺し(28,000ウォン)はうっすらと脂がのり、口の中でとろけてしまうほど柔らかかったです。これだけ鮮度が良いものを日本で食べようと思ったら、もっと高いですよね!
昌信ユッケ(チャンシンユッケ)は、同じユッケ通りにあるお店。
プチョンユッケはミシュランガイド掲載店です。どちらの店も値段はチャメチッと同じで、レバ刺し&センマイ刺し13,000ウォン、ユッケ15,000ウォン、牛刺し28,000ウォンでした。チャメチッが混雑していたり、休業日の場合は利用するといいかもしれませんね。
元祖麻薬キムパッ(韓国海苔巻き)
元祖麻薬キムパッは、韓国風海苔巻き「キムパッ(キンパ)」の専門店です。広蔵市場には、屋台形式の1号店と店舗形式の2号店(北2・南1・東ゲートが交差するあたり)があります。ちなみに海苔巻きに麻薬が入っているわけではなく、麻薬のように病みつきになるほど美味しいっていう意味なので安心して下さいね(笑)
具材は人参とたくあんのみで、ごま油を塗った海苔に巻かれたシンプルな一品。ホテルに持ち帰って食べたのですが、不思議とパクパク止まらなくなる感じでした。特製のカラシソースを付けて食べると、また味が変わって美味しいです。1パック10本入り3,000ウォンと手頃なので、ちょっとしたおつまみにも◎。
スニネピンデトッ(緑豆チヂミ)
スニネピンデトッは、広蔵市場の名物である「緑豆チヂミ」の人気店です。屋台形式の店と店舗形式の店があり、今回食べたのは屋台の方です。ちなみに緑豆チヂミの店は、北2ゲート周辺に集まっています。
緑豆チヂミ(ピンデトッ)は、緑豆を挽いた生地にもやし・ひき肉などを入れて揚げ焼きにしたもの。店の前ではチヂミが次から次へと焼かれていて、食欲がそそられます!
緑豆チヂミは1枚4,000ウォンという安さなのに、かなりのボリューム!お得だけどカロリーは高そうかも…。小麦粉のチヂミとは違って、ザクザクとした食感が楽しめました。外側はカリカリ、中はフワッフワで、酢醤油に付けて食べるとさらに美味しかったです。
麦飯ビビンバ屋台
うまいもん通りの東ゲート周辺には、麦飯ビビンバ(ポリパッ)の屋台が並んでいます。ポリパッは、お馴染み「ビビンバ」の麦飯バージョンのこと。1人前5,000ウォンとリーズナブルに食べられます。
麦飯には野菜やナムルがたっぷりトッピングされていて、ちょっと辛い韓国味噌ソースをかけていただきます。とってもヘルシーなので、女性が食べている姿を多く見かけました。
洪林(キムチ・お惣菜店)
最後に紹介するのは、洪林(ホンニム)という老舗のお惣菜店です。営業時間は8:00~20:30、日曜定休。日本では見たことがないような具材のキムチや、カンジャンケジャン(渡り蟹の醤油漬け)を激安で購入することができます。スーパーや百貨店のキムチと比べると、全然値段が違うのでびっくり!
店員さんは日本語ペラペラで言葉の心配がないうえ、次から次へと試食させてくれるので気に入ったものが買えます。500gから購入できるので、色んなキムチを楽しむのがおすすめ。スーツケースに入れて持ち帰るのは心配でしたが、蓋つき容器 → テープでグルグル巻き → ビニール袋という厳重包装をしてくれるので、中身は全く漏れていませんでしたよ。
今回お土産で買って帰ったのは、3種類で計25,000ウォン。おまけで追加してくれる量が半端ないので、すっごいお得~!
・チャンジャ(タラの胃袋) 10,000ウォン/500g
・ホタルイカ 10,000ウォン/500g
・エゴマの葉 5,000ウォン/500g