台南で絶対に外せない観光スポットと言えば、台南中心部から車で20~30分ほどの場所にある安平(アンピン)です。安平にはオランダ統治時代に建てられた城塞跡「安平古堡」や、まるでジブリ映画に出てきそうな「安平樹屋」などの見どころがいっぱい!古き良き街並みが残る「安平老街」を散策しながら、ご当地グルメを堪能するのも醍醐味です。
今回は実際に安平を観光して分かった、台南中心部から安平への行き方、おすすめの見どころとグルメスポット、見どころマップなどを詳しく紹介していきます。
安平観光の見どころマップ
①同記安平豆花 ②陳家蚵捲 ③④周氏蝦捲 ⑤文章牛肉湯 ⑥依蕾特布丁 ⑦安平樹屋 ⑧安平古堡 ⑨安平開台天后宮 ⑩安平老街
台南中心部から安平への行き方
台南中心部から安平へは、バスまたはタクシーでアクセスできます。バスの場合は、台南駅から運行本数の多い2番バスで行くのがおすすめです。「林百貨店」や「赤崁楼」から行くのであれば、99安平台江線も便利です。バスの料金は一律18元(約70円)、おつりは出ないので小銭を用意しておきましょう。またタクシー代の安い台南では、中心部から安平までタクシーに乗っても1,000円くらいで行けちゃいます。
①2番バス 台南駅前のバス停「北站」から乗車。所要時間は約30分、1時間に2~3本運行。
②99安平台江線バス 台南駅前のバス停「南站」から乗車。所要時間は約40分、1日3本運行。
③タクシー 台南駅前のタクシー乗り場から乗車すると、所要時間は約20分。
私達は、台南駅から朝8時台の2番バスに乗り安平へ行ってきました。
2番バスは、台南駅前のバス停「北站」から出ています。
駅前には「北站」と「南站」二つのバス停があり、北站は駅を背にして右側、南站は左側にあります。北站は、國賓大樓とセブンイレブンを目印にすると分かりやすいです。
バスの時刻表は台南バス公式サイトから確認できますが、リアルタイムでバスの運行状況が分かるスマホアプリ「大台南公車」が便利でした。AndroidとiOSどちらも無料なので、あらかじめインストールしておくのがおすすめ。
台南駅からバスに揺られること約30分で安平に到着しました。最初に安平古堡に行く場合は「安平古堡(安北路)」、安平樹屋に行く場合は「安平樹屋徳記洋行」というバス停で降りると便利です。歩けばすぐ隣のバス停に着いちゃうくらい小さな町なので、もし降りる場所を間違えても安心です。
私達は最初に「同記安平豆花」でスイーツを食べたかったので、安平古堡の一つ手前のバス停「漁民村」で下車しました。
安平のおすすめグルメスポット
安平には観光スポットだけでなく、美味しいグルメの名店があるのも魅力!まずはおすすめのグルメスポットをいくつか紹介していきます。
同記安平豆花
安平グルメの代表格と言えば、豆花(トウファ)専門店の同記安平豆花です。安平には2店舗ありますが、本店より2号店の方が近くて便利でした。
最近は日本でもジワジワと人気が出てきている「豆花」。豆腐のような味わいの豆乳プリンに、シロップや小豆などをトッピングして食べるスイーツです。
店内は綺麗なので、観光客も入りやすい雰囲気。
私達は、伝統白豆花系列(あずき)と竹炭黒豆花系列(タピオカ)をオーダー。トッピングは好きなものを選ぶことができて、一つ35元という安さも◎。豆腐のような臭みはなく、甘さ控えめで食べやすかったです。
陳家蚵捲
エビ春巻きの有名店、陳家蚵捲も外せません。安平の中心部に位置し、安平老街のすぐ近くにあるためいつも観光客で賑わっています。
店内は広々としており、1階と2階に飲食スペースがあります。
エビ春巻き(蝦捲)とカキ春巻き(蚵捲)は各60元。生臭さはなく、サクサクとおやつ感覚で食べれちゃいました。エビよりカキの方が風味が良くて美味しかったかな。
カキオムレツ(蚵仔煎)は60元。モチモチッとした生地に、小さめのカキ、卵、もやしがとじてありました。
周氏蝦捲
周氏蝦捲は、陳家蚵捲のライバル店です。本店は中心部から少し離れたところにあり、2号店は安平老街の近くにあります。
看板メニューのエビ春巻きのほか、魚介スープなどの海鮮料理が楽しめます。陳家蚵捲よりもメニュー数が多かったです。
店内は陳家蚵捲にも負けない混雑ぶり!食べ比べを楽しんでみてもいいかもしれませんね。
依蕾特布丁
周氏蝦捲の本店のすぐ隣にあるのが、プリン専門店の依蕾特布丁です。春巻きを食べた後のお口直しにぴったり(笑)
基本テイクアウトのお店ですが、店先にあるイスに座っても食べられます。
マンゴープリン(芒果奶酪布丁)とイチゴプリン(草苺雪酪布丁)は各38元。手作り牛乳プリンのような優しい味わいで、付属のフルーツソースをかけていただきます。マンゴーはちょっと味が薄くて、イチゴの方が美味しかったかな。
文章牛肉湯
依蕾特布丁から真っすぐ5分ほど歩くと、牛肉スープの超人気店の文章牛肉湯があります。すぐ隣の建物にも店舗があって、人気ぶりが伺えますね。
ランチタイムを少しずらして行きましたが、それでも地元民が行列を作っていました。
店内の壁には、訪れた人のサインがびっしり!
看板メニューの招牌牛肉湯(小サイズ100元)をオーダー。牛ダシがしっかり取れたスープに、厚みのある牛肉が入っています。お肉がホロホロに柔らかくて、一人で一杯ペロリといけちゃう美味しさでした。続いては、安平のおすすめ観光スポットを紹介していきます。
安平樹屋
安平樹屋は、ガジュマルの木が廃墟をすっぽりと覆い尽くす神秘的な観光スポットです。もともとはイギリスの貿易会社「徳記洋行」だったところで、この敷地の一角にあるのが安平樹屋です。チケット売り場は和モダン風のデザイン。
営業時間:8:30~17:30
瓦屋根の門から入場します。
門をくぐると正面に見えるのは、書道家・朱玖瑩の旧居です。
建物内はギャラリーになっており、書がずらりと展示されていました。
朱玖瑩の旧居の隣にあるのは、徳記洋行です。2階建ての洋風デザインの建物で、アーチの回廊が印象的でした。
内部は、昔の商人の暮らしを再現した歴史資料館になっています。
白い漆喰の壁とパステルグリーンの装飾が可愛いですね。
徳記洋行の裏手へ行ってみると、お目当ての安平樹屋がありました!以前は塩の倉庫として使われていた建物で、廃墟になってしまった後は、ガジュマルの木が倉庫に覆いかぶさるように成長してしまったそうです。
噂には聞いていましたが、本当にジブリ映画に出てきそうな雰囲気ですね!
写真映えしそうなスポットを探してウロウロ。探検みたいでワクワクしちゃいます。
倉庫内部まで浸食するガジュマルの木。自然の力強さを感じますね。
ブリッジを登れば、屋根の上を這うガジュマルが間近で見られます。
ブリッジを歩いていると、こんなトラップもあるので要注意(笑)
安平樹屋の裏手には池があり、農村生活を体験できる足踏み水車が設置されています。両足で板を踏むと水車が回り出し、ちょっとした人気アトラクションのようになっていました。
池をまたぐようにして架かっているのはブリッジ歩道。まるでアスレチックみたい!
ブリッジの先端にある展望台からは、マングローブ林を一望できました。
観光で歩き疲れたら、カフェの樹屋珈琲でひと休憩。台南の人気店「蜷尾家」のソフトクリームが食べられますよ。