新型コロナウイルスの影響でこれまでは出張を自粛していた会社も多いですが、そろそろ出張を解禁する動きが出てきているようです。そこで気になるのが、観光振興のためスタートしたGoToトラベルキャンペーン。会社・公務員の出張でもGoToトラベルキャンペーンが利用できるのか、知りたい人も多いですよね?そこで今回は、GoToトラベルの対象になる出張や「じゃらん」「楽天トラベル」「ヤフートラベル」「一休.com」の出張族に人気のクオカード(QUOカード)付き宿泊プランについて紹介していきます。
GoToトラベルキャンペーンは出張でも利用できるの?
新型コロナで落ち込んだ観光業界を盛り上げるため、7月22日からスタートしたGoToトラベルキャンペーン。果たしてビジネス客も対象になるのか?と疑問が湧いてきますが、結論から言うと対象になります。このGoToトラベル事業は「日本国内居住者が対象」なので、条件さえ満たせばどんな旅行にも使えるんです。つまり、出張や仕事での長期滞在といったビジネス目的の旅行でもGoToトラベルキャンペーンの対象となります。
出張時の食事やお土産はGoToトラベルの対象になる?
出張時に気になるものと言えば、食事代とお土産代。できれば出費は最小限に抑えたいのが、サラリーマンの本音ですよね。事前に夕食・朝食付きプランを予約した場合は、GoToトラベルキャンペーンの割引対象となります。しかし、素泊まりプランで予約をし、宿泊先で朝食を付けた場合は割引対象にはなりません。また朝食付きプランで予約をし、宿泊当日に別途で夕食を頼んだ場合の夕食代金も割引対象外です。滞在時に追加で注文した食事代・お酒代・マッサージ代といったものについては、割引の対象外になると覚えておきましょう。
これに当てはめると、ホテルや宿で購入したお土産代も割引の対象外となります。しかし、宿泊施設では独自に「お土産券付きプラン」や「館内お買い物券付きプラン」といったプランを出しているところがありますが、これは割引の対象となります。このお土産券付きプランで買い物すれば、実質タダでお土産が買えちゃうということです。
宿泊施設によっては、ワンドリンク券(アルコール含む)付きプランを出しているところもあるよ。
GoToトラベルを出張に利用した場合の領収書は?
GoToトラベルキャンペーン開始当初(7月22日~8月31日)は、会社を通さずに還元分を受け取れる抜け道がありました。領収書や宿泊証明書などの書類一式を用意し、GoTo事務局に申請すれば、あとから自分の口座に還元分が振り込まれるという方法です。しかし、GoToトラベルキャンペーン割引適用後の商品が販売されてからは、自分で還付申請する必要はなくなりました。これにより、還元分を懐に入れることはできなくなりました。モラルは別とし、この恩恵にあずかっていたビジネスマンも少なからずいたようですね。ネット予約の場合だと、「現地決済」と「事前カード決済」によって領収書の発行方法が異なります。現地決済はホテルのフロントで、事前カード決済は各予約サイトのWEB上で領収書を発行します。
GoToトラベルは社員旅行でも利用できるの?
GoToトラベルキャンペーンは団体旅行も対象のため、慰安目的の社員旅行でも利用することが可能です。ただし、社員旅行を会社の経費として計上するには、以下3つの要件を満たす必要があります。
①旅行期間は4泊5日以内。
②旅行に参加する人数は全従業員数の50%以上であること。
③旅行代金は社会通念上一般的に認められている金額であること。はっきりとした決まりはないが、おおむね会社負担分が一人当たり10万円までが目安。
公務員の出張でもGoToトラベルの対象になるの?
ビジネス目的の旅行はGoToの対象となる一方で、公務員の出張についてはGoToトラベルキャンペーンの対象にはなりません。国家公務員はもちろんのこと、地方公務員の利用もNG。以下のような理由から、公務員の出張利用は控えるべきと各省庁へ通知を出しているそうです。
公費出張は、国民から徴収された税金等を元に、必要な公務を遂行するために行う旅行であり、仮に公費出張で本事業を利用することとした場合には、一般の旅行者に給付されるべき割引原資を減少させることになること等から、公費出張での本事業の利用は想定しておりませんので、公費出張での本事業の利用を控えることを求めています。
引用元:GoToトラベル事業公式サイト
出張時に人気のクオカード付き宿泊プランは?
クオカード(QUOカード)は、コンビニや書店・ドラッグストア・ファミリーレストラン・ガソリンスタンドなどで利用できる全国共通の商品券(プリペイドカード)です。よく出張に行く人にはおなじみかもしれませんが、ビジネスホテルの中には「クオカード○○円分付きプラン」というものが存在します。一見すると、ホテル代金にそのままクオカード代が上乗せされているだけなのでお得度はありません。しかし、ビジネスマンが出張時にクオカード付きプランでホテルに宿泊し、これを会社の経費で落とせば、クオカード分をお小遣いとして懐に入れてしまうことができるのです。あまりにも高額だと横領にあたるケースもあるようですが、頑張るサラリーマンへのささやかなお小遣いとして黙認されているのが実態みたいですね。
この出張族に人気のクオカード付き宿泊プランは、GoToトラベルキャンペーンの対象にはなりません。換金性の高い金券類をプランに含む旅行商品は、割引の対象外とされているからです。しかし、GoToトラベル事業では対象外とされている「クオカード付き宿泊プラン」ですが、大手旅行予約サイトでは販売されているところもあるのが実情です。
じゃらんの出張に嬉しいクオカード付き宿泊プラン
じゃらんでは、クオカード(QUOカード)付き宿泊プランがあっても現在予約できないケースがほとんどです。中にはGoToトラベル割引を利用できるホテルもあります。
楽天トラベルの出張に嬉しいクオカード付き宿泊プラン
楽天トラベルでは、クオカード(QUOカード)付き宿泊プランがあっても現在予約できないケースがほとんどです。一部ホテルでは、GoToトラベル割引を利用できるところもあります。
ヤフートラベルの出張に嬉しいクオカード付き宿泊プラン
ヤフートラベルにはいくつかの宿泊プランがありますが、国内宿泊の「ヤフープラン」に関してはクオカード(QUOカード)付き宿泊プランが見当たりません。しかし「るるぶトラベルプラン」では、GoToトラベル対象のホテルが見受けられます。また、ヤフートラベルにはビジネス・出張専用のホテル予約ページがあり、出張時のホテル選びがスムーズにできるのがポイントです。
一休.comの出張に嬉しいクオカード付き宿泊プラン
一休.comにもクオカード(QUOカード)付き宿泊プランはありますが、GoToトラベル対象のプランが見当たりません。しかし一休.comでは、GoToトラベルキャンペーンにもおすすめと明記された、独自の「ホテルクレジット・館内利用券付プラン」が用意されています。ホテルクレジット、館内利用券、スパ利用券、駐車場無料券などの特典付プランが用意されているので、かなりお得に予約することが可能です。しかもGoToトラベルキャンペーンの割引は宿泊プラン料金に対して適用されるため、ダブルでお得になります。
まとめ
クオカード付き宿泊プランはGoToトラベルキャンペーンの対象外とされているものの、大手旅行予約サイトでは一部販売されているというのが実情です。良し悪しは判断しかねますが、よほどの高額還元でなければ、大目にみてもらえるということなのでしょうか?