ウィーン市立公園
続いては、地下鉄3・4号線のウィーン・ミッテ駅からリング周辺の観光をスタートします。ウィーン・ミッテ駅前にある人気ホテル、ヒルトンウィーンなどに泊まっていると観光に便利だと思います。リング周辺はトラムでも観光できますが、今回は徒歩で巡ってみました。
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ウィーン・ミッテ駅を出るとすぐに、自然いっぱいのウィーン市立公園が広がっています。
公園の中央にはウィーン川が流れており、カモや鳥も気持ち良さそうに泳いでいました。
広大な公園の中には、偉大な音楽家たちの彫像が立っているので、散策がてら探してみるのも良いかもしれませんね。
左はウィーン生まれの作曲家シューベルト、右は遅咲きの作曲家ブルックナーの像です。
彫像の中でも一番人気なのが、黄金のヨハン・シュトラウス像です。彼もウィーン生まれの作曲家で、ワルツ曲「美しく青きドナウ」やオペレッタの「こうもり」が代表作です。
また市立公園内には、クアサロンというコンサートホールがあります。他のコンサートホールはオフシーズンだと公演が行われていないこともありますが、ここはほぼ毎日のように上演されているのが特徴です。シュトラウスとモーツァルトの有名曲ばかり演奏されるので、観光客でも聴きやすいプログラムだと思います。
楽友協会ホール
ウィーン市立公園を出て10分ほど歩くと、楽友協会ホールに到着しました。ここはウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地であるコンサートホールです。黄金の大ホールは、世界三大ホールに数えられるほどの音響の良さで知られています。ウィーンフィルハーモニーのチケットは入手困難ですが、一生に一度は聴いてみたいものですよね。
楽友協会ホールの向かい側には、ベートーヴェン、バッハと共に「ドイツ音楽3大B」と言われるブラームスの像が立っていました。
ブラームス像の近くには、独特なデザインのパビリオン・カールスプラッツがあります。ユーゲントシュティール建築の建物で、巨匠のオットー・ヴァグナーが手掛けた駅舎です。緑色のひさしや屋根に、金色の装飾が映える可愛らしい建物です。
カールス教会
パビリオン・カールスプラッツから少し歩くと、カールス教会が見えます。バロック様式の美しい教会で、中央に大きなドームと両端に2本の大きな円柱が立っているのが特徴です。内部装飾も非常に豪華で、ドーム天井には素晴らしいフレスコ画が描かれているんですよ。
開館時間:月曜~土曜9:00~18:00、日曜・祝日12:00~19:00
休館日:なし
入場料:8ユーロ
カールス教会を出て5分ほど歩くと、ナッシュマルクトに到着しました。南北に1kmほど延びる市場で、ウィーン市民の台所とも言える場所です。野菜やチーズなどの専門店以外にも、レストランや軽食スタンドもあるので、観光客にも人気のスポットとなっています。
分離派会館
ナッシュマルクトの近くには、不思議なデザインの分離派会館があります。パビリオン・カールスプラッツと同じユーゲントシュティール建築で、「金色のキャベツ」と呼ばれる透かし彫りのドームが特徴的です。一番の見どころは、クリムトの三連フレスコ画「ベートーヴェンフリーズ」でしょう。ベートーヴェンの交響曲第9番を絵画化したもので、全長34mもある大作となっています。
入口にはメドゥーサの首が3つ並んでいたりと、外観だけでも充分に楽しむことができます。
可愛らしいカメやフクロウ、
トカゲや植物といった、自然をモチーフにした装飾が魅力です。
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜
入場料:9.50ユーロ
美術史美術館
分離派会館から5分ほど歩いて、美術史美術館へやってきました。パッと見は宮殿のようにも見える豪華な建物ですが、内部は世界屈指のコレクションを誇る美術館となっています。フェルメールの代表作「絵画芸術」やブリューゲルの「バベルの塔」など、有名画家の作品が盛りだくさん!館内には「世界で最も美しいカフェ」もあるので、絵画鑑賞の合間にぜひ利用してみて下さいね。
美術史美術館の向かい側には、まるで双子のようにそっくりな自然史博物館が建っています。約2万年前の「ヴィレンドルフのヴィーナス」をはじめ、恐竜の骨や昆虫、鉱物などが展示されている博物館です。
そして美術史美術館と自然史博物館の間にはマリア・テレジア広場があり、広場の中心にはマリア・テレジア像が立っています。
マリア・テレジアはハプスブルク家の最盛期を築き上げ、16人もの子供をもうけた、いわばオーストリアの肝っ玉母さん(笑)台座にはモーツァルトやハイドンなど、著名な音楽家の彫像も飾られています。
マリア・テレジア広場の後ろには、ミュージアムクォーターがあります。ここは美術館や博物館など10以上の施設が集まる、アート好きにはたまらないスポットです。最大の見どころは、エゴン・シーレの作品が充実している「レオポルトミュージアム」でしょう。
オーストリア国会議事堂
リング沿いを歩いて行くと、オーストリア国会議事堂が見えてきました。古代ギリシア神殿風の巨大な建物で、正面には女神パラスアテネの像が立っています。建物の周りには、有名な思想家や歴史家の彫像も飾られています。
フォルクス庭園
オーストリア国会議事堂の前には、自然いっぱいのフォルクス庭園が広がっています。時期になると、数千本ものバラが咲き誇る美しい庭園として知られています。
庭園内には、オーストリアの劇作家フランツ・グリルパルツァーの像がありました。他にエリザベート皇后の像もありますが、天気が急変して取り忘れてしまいました(笑)
古代ギリシア風のテセウス神殿も素敵です。
フォルクス庭園の隣に建っているのは、ネオバロック様式のブルク劇場です。やや丸みを帯びた外観で、ヨーロッパ最高峰の劇場として知られています。ガイドツアーでしか入場できませんが、若き日のクリムトが描いた天井画は必見ですよ。
ブルク劇場の向かい側にある素敵な建物は、なんとウィーンの市庁舎です。中央の大きな時計塔と、左右に2本づつある尖塔が特徴的なネオゴシック様式の建物です。市庁舎の前にある広場はイベントなどでよく利用されており、この日も何やら賑やかな雰囲気でした。
ヴォティーフ教会
リング周辺観光のラストを飾るのは、2本の尖塔が特徴的なヴォティーフ教会です。内部にはは数多くのステンドグラスが飾られており、中央にはアントワープの聖壇があります。教会前の芝生広場では、たくさんの市民が寛ぐ様子が見られました。
開館時間:火曜~土曜10:00~18:00、日曜9:00~13:00
休館日:月曜
入場料:無料
ヴォティーフ教会の前にある地下鉄2号線ショッテントーア(Schottentor)駅からホテルへ戻って、リング周辺の観光は終了となります。
ベルヴェデーレ宮殿
ベルヴェデーレ宮殿は、オスマントルコからウィーンを救った英雄プリンツ・オイゲンの夏の離宮です。宮殿には上宮と下宮の2つの建物があり、それぞれが美術館として利用されています。中でも上宮美術館にはクリムトの代表作「接吻」やエゴン・シーレの「家族」など、世紀末美術を代表する画家の作品が数多く展示されています。広大な庭園は美しく手入れされており、美術作品を鑑賞するには最高の環境にあります。
シェーンブルン宮殿
最後にご紹介するスポットは、ウィーンで一番人気のシェーンブルン宮殿です。ハプスブルク家がひと夏を過ごした夏の離宮で、世界遺産にも登録されています。マリアテレジア・イエローと呼ばれる鮮やかな黄色の宮殿と、花が咲き誇る美しい庭園が魅力です。宮殿内にある豪華絢爛な部屋の数々は、並んでも見る価値ありですよ!
まとめ
今回私達はウィーン中央駅すぐそばのスターインホテル プレミアム ウィーンに宿泊しましたが、中心部へは地下鉄で5分ほどで行けましたし、高速列車レイルジェットも発着していたので都市間移動もしやすかったです。実際にウィーンを観光してみると、ウィーン中央駅やリング周辺のホテルに泊まるのが一番便利だと思いましたね。