兵馬俑は、西安観光で絶対に外せない人気スポットです。ただし、西安市内から約1時間かかるうえ、敷地も非常に広く、見学には3〜4時間ほど必要になります。アクセス方法や見学ルートを事前に把握しておくと、当日はスムーズに観光できます。
この記事では、実際に訪れた体験をもとに、地下鉄+DiDiでの行き方、兵馬俑の見どころ、見学に必要な所要時間、効率よく回るコツ、チケットの予約方法、さらに秦始皇帝陵とあわせて観光するモデルコースまで写真付きで分かりやすく紹介します。
「どうやって行くの?」「どれくらい時間がかかる?」「どの順番で回ればいい?」と不安な方でも、この記事を読めば兵馬俑を巡る流れがイメージでき、初めてでも迷わず観光できます。旅の計画にぜひお役立てください。
※本記事の内容は、2025年10月に訪れた際の情報をもとに記載しています。料金やサービス内容は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
兵馬俑とは?見どころと観光のポイント

兵馬俑は、中国を初めて統一した皇帝・秦始皇帝の陵墓を守るために作られた兵士や馬の像です。世界遺産「秦始皇帝陵」の一部として登録されており、兵馬俑と秦始皇帝陵は共通チケットで見学できます。
実際に訪れてみると、「兵馬俑」と「秦始皇帝陵」は別々の観光地というより、ひとつの広大な史跡を巡るような感覚でした。 無料シャトルバスで行き来できるため、時間に余裕があれば両方見学するのがおすすめです。
一方、秦始皇帝陵は、漫画『キングダム』でもおなじみの秦王・嬴政(えいせい)が眠る陵墓です。現在も内部は本格的に発掘されておらず、地上からは大きな丘のように見えます。兵馬俑ほど見どころは多くありませんが、始皇帝ゆかりの貴重なスポットとして印象に残りました。
兵馬俑観光のポイント
兵馬俑最大の見どころは、約8,000体もの兵士や馬が整然と並ぶ壮大な景色です。写真で見るだけでは伝わらないスケール感があり、実際に目の前に立つと、「これ全部、人の手で作ったの?」と思わず驚くほどの迫力でした。
さらに、兵士たちの表情や髪型、装備は一体ずつ異なり、同じ顔の兵士はひとりもいません。約2,200年前に作られたとは思えない精巧さで、見比べながら歩くだけでも楽しめます。
漫画『キングダム』が好きな人なら、まさに“秦軍の世界に迷い込んだような気分”を味わえるスポット。「当時の軍勢はこんな迫力だったのか」と想像が膨らみ、歴史好きでなくても十分楽しめるスポットだと感じました。
兵馬俑の見学エリアは、1号坑・2号坑・3号坑と、出土品を展示する博物館(秦始皇帝陵文物陳列庁)で構成されています。それぞれ展示内容や見どころが異なるため、時間に余裕があればすべて見学するのがおすすめです。
このあと、実際に訪れた経験をもとに、兵馬俑への行き方やチケット予約方法、所要時間、効率よく見学するコツを順番に紹介していきます。
兵馬俑への行き方|地下鉄・バス・ツアーを比較
兵馬俑は西安市内から約40km離れた郊外にあるため、市内中心部からアクセスするには約1〜1.5時間かかります。地下鉄・バス・現地ツアーなど複数の行き方がありますが、個人旅行なら「地下鉄+DiDi」の組み合わせが、料金・時間・分かりやすさのバランスが最も良くおすすめです。
また、午前中は観光客が集中して混雑しやすいため、できるだけ早めに到着できるよう出発するのがポイントです。兵馬俑は敷地が広く見学にも時間がかかるため、時間に余裕を持って観光を楽しめます。
まずは、それぞれのアクセス方法を比較してみましょう。
| 行き方 | 所要時間 | 自由度 | 費用目安 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| 地下鉄+DiDi | 約1時間 | ◎ | 約52元/2人(1人約26元) | 個人旅行・自由に観光したい人 |
| 直通バス | 約1〜1.5時間 | ○ | 約40元(往復/1人) | 交通費を抑えたい人 |
| 現地ツアー | 半日〜1日 | × | 高め(プランによる) | 移動やガイドを任せたい人 |
以下では、それぞれのアクセス方法について、実際に利用した感想も交えながら詳しく紹介します。
地下鉄+DiDiで行く方法【実体験】
西安市内からは、兵馬俑の最寄り駅である秦陵西駅を目指します。私たちは、北大街駅(1号線)→ 紡織城駅で9号線に乗り換え → 終点の秦陵西駅というルートで向かいました。乗り換えも分かりやすく、初めての西安でも迷うことはありませんでした。
秦陵西駅に着いたら、駅前からDiDiタクシーを呼び、ここから兵馬俑入口までは約10分。地図上では近く見えますが、駅から歩ける距離にはないため、個人旅行なら「地下鉄+DiDi」が最もストレスなく移動できる方法だと感じました。
私たちは朝8時半に市内を出発し、9時半に兵馬俑入口へ到着。時間の計算もしやすく、混雑が本格化する前に見学をスタートできました。交通費は2人で合計52元。内訳は、地下鉄が片道8元×2人、DiDiが片道約10元で、1人あたりにすると約26元です。想像以上に安く移動できました。
初めての西安旅行でも、言葉の心配をせず利用しやすいルートなので、自由に観光したい個人旅行者には特におすすめです。
- 渋滞に巻き込まれる心配がなく、到着時間を予測しやすい
- 車内表示が分かりやすく、初めての西安でも利用しやすい
- DiDiを組み合わせても交通費を抑えられる
- 秦陵西駅からDiDiへの乗り換えが必要
乗り換え駅の紡織城駅には、1号線と6号線が乗り入れています。北大街駅(1号線)や鐘楼駅(6号線)周辺に宿泊するとアクセスしやすく、兵馬俑観光にも便利です。
西安のホテル選びについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
直通バスで行く方法
西安市内からは兵馬俑行きの直通バスも利用できますが、初めての西安旅行や個人旅行にはあまり向かないと感じました。街中の「兵馬俑直通バス」販売所でチケットを購入し、指定の集合場所へ移動して、そこからバスに乗って兵馬俑へ向かう流れになります。
私たちも利用を検討しましたが、販売所や集合場所が分かりにくいことに加え、中国語でのやり取りが必要になる場面もあるため、少しハードルが高いと感じました。さらに、集合時間が決まっているため、自分のペースで観光したい人には自由度が低めです。
料金は往復約40元と安く魅力的ですが、迷いたくない人や時間を有効に使いたい人にはあまり向かない印象でした。特に兵馬俑は敷地が広く、見学時間が読みにくいため、帰りのバスの時間を気にしながら見学することになりやすいのもデメリットです。
- 料金が安い
- 乗り換えなしで兵馬俑まで行ける
- 乗り場や集合場所が分かりにくい
- 所要時間は意外とかかる
- 行きと帰りの時間に合わせて行動する必要がある
現地ツアーで行く方法
兵馬俑への移動と観光がセットになった現地ツアーは、できるだけ楽に観光したい人におすすめです。移動の心配がなく、ガイドが兵馬俑の歴史や見どころを説明してくれるため、中国語に不安がある人や初めての西安旅行でも安心して参加できます。
ただし、自分のペースで自由に見学したい人や、写真をじっくり撮りたい人には少し窮屈に感じるかもしれません。集合時間や見学時間が決まっているため、「もう少し見たかった」と感じることもあります。
ツアーはTrip.comやKLOOKなどで予約でき、半日・1日・少人数制などさまざまなプランがあります。ホテル送迎付きや日本語ガイド付きのプランも用意されているので、旅のスタイルに合わせて選べるのも魅力です。
- ホテル送迎付きプランが多く移動が楽
- 日本語ガイド付きなら歴史や見どころが分かりやすい
- 兵馬俑と秦始皇帝陵を効率よく見学できる
- 自分のペースで見学しにくい
- 他の移動方法より料金が高め
兵馬俑の現地ツアーを探す
兵馬俑のチケット料金・営業時間・予約方法
兵馬俑の入場料は120元です。中国でも屈指の人気観光地のため、特に週末や連休は混雑しやすく、当日券売り場に行列ができることもあります。そのため、チケットはTrip.comまたは公式アプリ(WeChatミニプログラム)から事前予約しておくと、当日の入場がスムーズです。
入場料・営業時間
入場券には兵馬俑博物館と秦始皇帝陵(麗山園)の両方が含まれています。追加料金なしで見学できるため、時間に余裕があれば合わせて訪れるのがおすすめです。
- 入場料:120元(兵馬俑博物館と秦始皇帝陵含む)
- 営業時間
- 3月16日~11月15日 8:30~18:30(最終入場17:00)
- 11月16日~3月15日 8:30~18:00(最終入場16:30)
チケットの予約方法(公式アプリ or Trip.com)
兵馬俑のチケットは、公式アプリ(WeChatミニプログラム)またはTrip.comから事前予約できます。Trip.comは日本語で予約でき、日本のクレジットカードも利用できます。当日はパスポートを提示するだけでスムーズに入場できました。
- 公式アプリ(WeChatミニプログラム)
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- 中国語のみで操作のハードルが高い
- WeChat登録に中国の電話番号が必要
中国語表示のため、アプリに慣れていない方には操作が難しいでしょう。
- Trip.com(日本語対応)
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- 日本語で予約できるので安心
- 予約手数料は無料
- 日本のクレジットカードで決済可能
私たちもTrip.comを利用しましたが、日本円(予約時のレート)で決済できるため、クレジットカードの為替手数料がかからず、お得に予約できました。中国語が苦手な方や初めて中国を旅行する方には、Trip.comがおすすめです。
※リンク
当日券は買える?混雑状況
兵馬俑では当日券も購入できますが、特に午前中は窓口や券売機が混雑しやすいので注意が必要です。パスポート番号の入力が必要なため発券に時間がかかり、団体ツアーと重なるとさらに待ち時間が長くなる場合があります。
私たちが訪れた日も当日券売り場にはすでに行列ができていました。事前予約のおかげでスムーズに入場できたので、「予約しておいて良かった」と感じたポイントの一つです。初めて訪れる方や旅程が決まっている方は、事前予約がおすすめです。
兵馬俑の所要時間|見学時間の目安とスケジュール
兵馬俑の見学には、最低でも3〜4時間は見ておくのがおすすめです。展示エリアが広いだけでなく、入口から各坑までの移動距離も長いため、想像以上に時間がかかります。
さらに、兵馬俑は西安市内から離れた郊外にあり、市内からの往復移動だけでも約2〜3時間必要です。そのため、兵馬俑だけを見学する場合でも半日程度、秦始皇帝陵(麗山園)まで合わせて観光するなら1日を見込んでおくと、余裕を持って回れます。
私たちは、市内から兵馬俑を見学したあと、チケットに含まれている秦始皇帝陵にも立ち寄り、西安市内へ戻るコースで観光しました。実際にかかった時間をもとに、おおよそのスケジュールを紹介します。
地下鉄+DiDiを利用すると、渋滞の影響を受けにくく、到着時間が読みやすくて便利。
入口から展示エリアまでは歩く距離が長く、ここからさらに移動が必要。
1号坑は最大規模、まずここで圧倒される。3号坑は司令部とされるエリア。2号坑は発掘途中の展示が多く、最後に回すと理解しやすい。
シャトルバスは頻発しているが、乗り場が少し分かりにくいので余裕を持って行動を。
主要エリアの見学だけでも2時間は必要。敷地が広いので、歩きやすい靴は必須。
回民街で食べ歩きを楽しんだり、清真大寺へ立ち寄ったりと、西安の夜も満喫できる。
兵馬俑のおすすめ見学ルートと回り方
兵馬俑は敷地が広く、見どころも多いため、回る順番によって満足度が大きく変わります。私たちが実際に歩いてみて、一番効率よく見学できたのは、「1号坑 → 3号坑 → 2号坑 → 博物館」の順番でした。ここでは、迷いやすいポイントとおすすめの回り方を紹介します。
兵馬俑で迷いやすいポイントと園内マップ
兵馬俑は展示を見る前後にも意外と歩くため、事前に動線を知っておくとスムーズに観光できます。

- 入口 → 坑エリアまで:徒歩10〜15分
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入口から展示エリアまでは想像以上に距離があります。到着後すぐに兵馬俑が見られるわけではないので、時間に余裕を持って行動するのがおすすめです。
- 出口 → 秦始皇帝陵シャトル乗り場まで:徒歩15分
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秦始皇帝陵へ向かう無料シャトルバス乗り場は少し分かりにくく、私たちも迷いました。出口を出たら、飲食店が並ぶエリアをそのまま直進すると乗り場に到着します。
おすすめ見学ルート(1号坑 → 3号坑 → 2号坑 → 博物館)
最初に兵馬俑最大の見どころである1号坑を見学し、そのあと規模の小さい3号坑、最後に2号坑と博物館へ進むことで、兵馬俑の歴史や構造を自然な流れで理解できます。
- 1号坑(最初に見るべきスポット)
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まず向かいたいのが、兵馬俑最大の見どころである1号坑です。体育館のような巨大空間に数千体の兵士がずらりと並ぶ光景は圧巻。最初に訪れることで、兵馬俑全体のスケールや迫力を一気に体感できます。
- 3号坑(2番目がおすすめ)
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軍の司令部と考えられているエリアで、規模は小さいものの、兵馬俑の役割や構成を理解するうえで重要な展示です。短時間で見学できるため、1号坑のあとに立ち寄ると効率よく回れます。
- 2号坑(最後に回ると理解しやすい)
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最後に2号坑を見学します。発掘途中の展示が多いため、最初に訪れると少し地味に感じるかもしれませんが、1号坑・3号坑を見たあとなら展示の違いや発掘状況が理解しやすくなります。ガラスケース展示では兵士像を間近で鑑賞できるのも見どころです。
- 博物館(時間があれば立ち寄りたい)
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最後は博物館(秦始皇帝陵文物陳列庁)へ。保存状態の良い兵士像や出土品が展示されており、細かな表情や装備、階級ごとの違いまでじっくり鑑賞できます。兵馬俑への理解をさらに深めたい人におすすめのスポットです。
兵馬俑とあわせて観光したい秦始皇帝陵
兵馬俑と秦始皇帝陵は無料シャトルバスで行き来でき、共通チケットでどちらも見学できます。時間に余裕があれば、兵馬俑だけで帰らずに秦始皇帝陵まで足を延ばしてみるのがおすすめ。兵馬俑のような迫力ある展示とは違い、こちらは秦の始皇帝ゆかりの史跡を静かに巡れるスポットになっています。

見学前に知っておきたいポイント
秦始皇帝陵は敷地が非常に広く、見どころが点在しています。兵馬俑から無料シャトルで到着したあとも、それぞれのスポットまで歩く距離が長いため、電動カート(1人15元)の利用がおすすめです。
主な見どころは次の4か所です。
- 始皇帝陵(メイン)
- 銅馬車博物館(人気No.1)
- K0006陪葬坑
- K9901陪葬坑
時間が限られている場合は、一番人気の銅馬車博物館だけ見学するのも十分満足できます。電動カートを利用する場合は時計回り、徒歩の場合は反時計回りに巡ると効率が良いです。
実際に歩いてみて感じたこと
敷地が広いことは事前に把握していましたが、手持ちの現金が少なく、クレジットカードも使えなかったため、電動カートは利用せず徒歩で1周することにしました。その結果、移動だけで約1時間15分、4スポットを見学すると約2時間15分かかり、正直かなりきつかったです。
晩秋だったのでなんとか歩けたものの、スポット同士がかなり離れており、「これが真夏だったら絶対無理…」と感じたほどです。これから訪れる方は、現金を用意して電動カートを利用することをおすすめします。
兵馬俑+秦始皇帝陵を1日で回るモデルコース|実体験レポ
それではここからは、私たちが実際に午前に兵馬俑、午後に秦始皇帝陵を巡った1日の流れをレポートしていきます。想像以上に体力を使う行程でしたが、事前にルートを把握しておけば、見どころをしっかり押さえた充実の1日にできますよ。
8:30|西安市内のホテルを出発

私たちは宿泊していた西安鐘楼回民街メルキュールホテルを朝8時半に出発し、最寄りの北大街駅から地下鉄に乗って兵馬俑へ向かいました。乗り換えは1回だけなので、車内ではウトウトしながら、約45分の移動。
終点の秦陵西駅を出ると、周囲には幹線道路以外ほとんど何もなく、DiDiタクシーがつかまるか少し不安に。でも実際はすぐに配車されて、ひと安心。車窓からの景色は「本当にこれで道合ってる…?」と思うほどのどかな田舎道で、そこを10分ほど走ると兵馬俑の入口に到着しました。
9:30|兵馬俑に到着

到着したのはいいものの、敷地がとても広くてどこへ向かえばいいのか分からず戸惑いました。入口前には係員がいて、あらかじめTrip.comで予約しておいたバウチャーを見せると、向かって右手の入場ゲートへそのまま進めばOKとのこと。

正面にチケット売り場が見えますが、事前予約していれば立ち寄る必要はありません。

入場ゲートでは、パスポートの提示が必要なので、列に並んでいる間に準備しておくとスムーズです。私たちは平日の朝イチに訪れましたが、それでもゲート前はすでに多くの人で賑わっていました。週末や連休はさらに混雑するので、早めの到着がおすすめです。

無事にゲートを通過すると、公園のような広いエリアを10分ほど歩いて進みます。道は分かりやすいのですが、入場ゲート付近では「ガイドは必要ですか?」と、観光案内の勧誘がかなり多め。ちょっとうざく感じますが、「不用(ブーヨン)」と言えばすぐに引き下がってくれました。

さらに進むと二つ目の入場ゲートが見えてきます。ここでもパスポートの提示が必要なので、手元に出しておくとスムーズです。
このゲートを通過すると、ようやく目の前に兵馬俑(秦始皇兵馬俑博物館)が姿を現しました。ここまでの道のりが長かったぶん、「ついに着いた…!」という実感が湧いてきました。
10:00|兵馬俑1号坑の見学開始(60分間)

兵馬俑は、1号坑 → 3号坑 → 2号坑 → 博物館(文物陳列庁) の順番で回るのが一番スムーズです。それでは、ゲートを通過してすぐ真正面にある1号坑から見ていきます。

1号坑の中へ入ると、ものすごい人の数と熱気に一気に圧倒されます。正面がまったく見えないほどの人だかりで、押し合いへしあい、しばらくは身動きが取りづらいほど。
まずは「これは貴重品が危ない…」と判断し、バッグのダイヤルロックをすぐに施錠して盗難対策をしました。特に1号坑は人が密集しやすいので、最初にロックをかけておくと安心です。

入口すぐの激混みゾーンは避け、正面から入って少し左側にずれた階段付近が空いていたので、私たちはそこから見学することにしました。この位置は人の流れが比較的落ち着いていて、写真も撮りやすかったです。

階段のところから見下ろすと、目に前にいきなりこの光景が…!!体育館のような巨大な空間いっぱいに、ずらりと並ぶ兵士の姿が広がり、ただただ圧倒されました。

教科書で見た写真だと、兵士が並ぶ地味な遺跡という印象でしたが、実際に目の前に立つとスケール感が半端ないです。「もしキングダムの飛信隊が実在していたら、こんな感じだったのかな…?」と想像が湧いてきて、とても楽しかったです。

近くで見ると、一体一体が人間と同じくらいの大きさで、それぞれ違った顔つきをしていました。髪型や鎧の模様までとても精巧で、「本当に人の手で作ったの?」と思うほどの作り込みです。

少し先に進んで入口の方を振り返ると、兵士の数もすごいですが、見学者の多さにも驚かされます。どこを見ても人、人、人で、兵馬俑の人気ぶりを感じました。

正面ではなく横からシルエットで眺めると、また違った雰囲気で、今でも行軍しているのでは…と思えるほどの迫力。約8,000体もの兵士が並ぶ光景を見ると、改めて秦王・嬴政(えいせい)の圧倒的な権力を実感することができました。

1号坑の奥へ進むと、まだ発掘途中のゾーンが広がっています。頭がないもの、胴体だけのもの、土の中から半分だけ姿を見せているものなど、状態は本当にさまざま。

このあたりまで来ると、ようやく人の流れも落ち着き、ゆっくりと見学できるようになります。

復元された兵士が整然と並ぶエリアとは対照的で、ここでは “まさに今も発掘が続いている現場” をそのまま見ているような臨場感がありました。

出口側まで進んで振り返ると、1号坑の広さが改めてよく分かります。ここからは兵士たちの並び方や奥行きが一望できて、まるで軍陣を上から見下ろすキングダムの軍師・河了貂(かりょうてん)のような気分になりました。ゆっくり写真を撮りながら見学していたら、気付けば1時間ほど滞在していました。
11:00|1号坑 → 3号坑を見学(15分間)

1号坑を見終えたら、続いて3号坑へ向かいます。3号坑は、兵馬俑の中でも“司令部”にあたるエリアと考えられている場所。1号坑の圧倒的なスケールを見たあとだと、正直少し物足りなさを感じるかもしれませんが、軍がどう機能していたのかを理解するうえで欠かせないスポットです。

他の坑に比べて小規模なため、人が密集しやすく写真は少し撮りづらい印象でした。遺跡保存のためなのか、3号坑の照明はけっこう暗めで、ちょっとはぐれそうになるほど。

将軍や高官がいたとされる部屋の跡や、儀式用の馬車が置かれていたスペースなど、軍全体を指揮する拠点の雰囲気が感じられます。展示スペースはコンパクトなので、サクッと15分で見終わりました。
11:15|3号坑 → 2号坑を見学(30分間)

次は3号坑から2号坑へ移動します。少し歩き疲れてきたので、ベンチでひと休みしてから見学することに。2号坑に入るころには、見学者の数がグッと減って歩きやすく、1号坑や3号坑の混雑具合とはまた違いました。

2号坑は弓兵・騎兵・戦車兵など、さまざまな部隊が集まっていたとされるエリア。1号坑のように兵士がずらりと並んでいるわけではなく、破片の状態のものも多く、発掘途中の遺跡を歩いているような雰囲気がありました。

坑内には、何カ所かショーケースで兵士像が展示されているスポットがあり、どこも見学者のひとだかりができていました。

頑張って写真を撮ろうとするものの、なかなか近付けず苦戦…。

タイミングを見計らって、なんとかベストポジションを確保。2号坑のアイコン的存在「膝をついて弓を構える兵士の像」です。間近で見ると、鎧の模様や指先の形までこだわって作られていることが分かりました。

遺跡を丸ごと巨大な建物で覆ってしまうという、中国ならではのスケール感にも驚かされます。おかげで“発掘現場をそのまま見学する”という特別な体験ができました。


高級軍吏俑は、豪華な冠や鎧を身につけた将軍クラスの人物で、兵馬俑全体でも10体ほどしか確認されていない希少な存在です。他の兵士よりも身なりが整っていて、髭も立派に生えており、一目で偉い人だと分かりました。

まだ発掘中のエリアには、体が半分埋まったままの像や、壊れた状態で見つかったものも残されています。何千体もの兵馬俑が実際に埋まっていた姿を目の当たりにすると、「キングダムの世界って本当に実在していたんだ…」と、感慨深い気持ちになりました。
11:45|博物館(秦始皇帝陵文物陳列庁)を見学(45分間)

3号坑を30分ほど見学したあとは、そのまま敷地内にある博物館(秦始皇帝陵文物陳列庁)へ向かいました。ここは発掘された兵馬俑の実物や青銅器などが展示されているスポットです。

先ほどの2号坑のショーケース前はすごい人だかりでしたが、博物館はそれほど混雑しておらず、じっくり鑑賞することができました。ここには保存状態の良い、さまざまな階級の兵士像が展示されています。靴の裏の模様までしっかり彫られていたのは驚きでした。

展示の中で一番見応えがあったのは馬車。細部まで丁寧に作り込まれていて、その迫力と存在感に思わず足を止めてしまうほど。兵士とはまた違う、当時の技術力の高さを感じられる展示でした。
12:30|無料シャトルバスで秦始皇帝陵へ移動

これで兵馬俑にある4つのスポットをすべて見終わりました。ちょうどお昼どきでお腹も空いていたので、昨日スーパーで買っておいたパンを食べて休憩することに。その後は始皇帝陵へ向かおうと思い、シャトルバス乗り場を探したのですが、案内が分かりづらく、なかなか見つからずに迷ってしまいました。

いったん出口を出て、この飲食店や土産物店が立ち並ぶエリアを15分ほど歩いていきます。途中には案内板がまったくなく、「本当にこの道で合っているのかな…」と少し不安になりながら進みました。

途中、中心部でも人気の西安料理店「同盛祥」がありました。休憩がてら、このあたりでランチを取るのも良さそうです。

とても分かりずらかったのですが、なんとかシャトルバス乗り場を発見!!「秦陵博物院游客換乗中心」と書かれた看板が目印で、すぐ隣にはコンビニがあります。シャトルバスは頻発していて、10分ほど待つとすぐにやって来ました。

満員になるとすぐに出発し、所要5分ほどで始皇帝陵に到着しました。こちらの入場ゲートでもパスポートの提示が必要なので、手元に出しておくとスムーズです。
13:20〜15:30|秦始皇帝陵を散策

入場してすぐに電動カートの乗り場がありましたが、私たちは手持ちの現金が少なく、クレジットカードも使えなかったため、電動カートは断念して徒歩で1周することにしました。

まずはメインの秦始皇帝陵へ向かうため、反時計回りに一周していきます。私たちと同じように支払いができず、徒歩で回っている外国人観光客の姿もちらほら見かけました。

入口から10分ほど歩くと、1つ目の見どころである秦始皇帝陵に到着しました。見た目はただの丘や森のようにしか見えませんが、ここに秦王・嬴政(えいせい)が眠っていると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。キングダムファンなら一度は訪れたい“聖地”のような場所です。

次は秦始皇帝陵から西門遺跡を通って、20分ほど歩いて進んでいきます。この辺りまで来ると観光客の姿もほとんどなく、少し寂しいような、静かな雰囲気が漂っていました。

ちょうど14時に、2つ目の見どころである銅車馬博物館に到着しました。この始皇帝陵エリアでは一番人気のスポットで、実際に見てみるとここが一番見応えがありました。時間があまりない場合は、この博物館だけでも見学する価値があると思います。

館内に入ると、照明はかなり暗めで、落ち着いた雰囲気が漂っています。実際にどのような状態で地中に埋まっていたのか、プロジェクションマッピングで当時の様子が再現されていました。

銅製の騎馬戦車隊は、すごく保存状態が良く、とても2000年前のものだとは思えない美しさでした。

銅車馬博物館の道を挟んで向かい側にあるのが、3つ目の見どころであるK0006陪葬坑です。

K0006陪葬坑は、まだ発掘途中という雰囲気が強く、展示スペースもがらんとしていて、人の姿もほとんどありませんでした。

サクッと10分ほど見学して、そのまま次のK9901陪葬坑へ向かいました。

まっすぐ歩いて行くだけのはずが、どうやら道を間違えてしまったらしく、20分ほどかかってようやく4つ目の見どころ・K9901陪葬坑に到着しました。この頃には歩き疲れがどっと出てきて、もう全身疲労がピークに…。

K9901陪葬坑には少し見学者の姿があり、ほどよく賑わっていました。見ていると、ちょうど実際の発掘作業が行われている場面に遭遇。

相撲力士のような体つきをした兵士像が展示されていました。展示スペース自体はコンパクトなので、10分ほどでひと通り見終わりました。
15:30|市内へ戻る

K9901陪葬坑から出口までは、さらに20分ほど歩き続けます。こうしてエリアをぐるりと1周するだけで約1時間15分、4つのスポットをすべて見学すると合計で約2時間15分かかりました。
終盤はさすがに足が重くなり、体力的にもかなりハード。私たちは晩秋の涼しい時期だったのでまだ歩けましたが、夏に徒歩で回るのは正直おすすめできません。
16:30〜|清真大寺の観光後、回民街で夕食

帰りはDiDiタクシーで秦陵西駅まで移動し、そこから地下鉄で市内へ戻りました。地下鉄の車内でウトウトしているうちに体力もだいぶ回復でき、ちょっとした休憩時間に。紡織城駅で6号線に乗り換えて「広済街駅」で下車し、清真大寺へ立ち寄りました。境内の静けさが心地よく、観光の余韻を味わうのにぴったりでした。

回民街に着く頃にはすっかり日も傾いていて、この日は名物のビャンビャン麺と羊肉小籠包をいただき、ハードな1日の締めにぴったりの夕食になりました。食後はゆっくり歩いてホテルへ戻り、到着したのは19時半頃。長い1日でしたが、最後に美味しいご飯を食べられたおかげで、少しだけ元気を取り戻せた気がします。
実際に行ってわかった注意点
兵馬俑と秦始皇帝陵を1日で回ってみて、事前に知っておくとラクだと感じたポイントをまとめました。初めて訪れる方の参考になれば嬉しいです。
- とにかく敷地が広く、歩く距離が長い
兵馬俑と秦始皇帝陵を合わせると、1日で1.5~2万歩レベル。入口から各展示エリアまでの移動も長めです。クッション性のあるスニーカーが安心。 - 主要エリアだけでも最低3時間は必要
1号坑・2号坑・3号坑・博物館を回るだけでもかなり時間がかかります。写真スポットも多いので、時間配分はゆとりを持って。 - 平日でも混雑するため、朝イチが安心
特に1号坑は混雑が激しめ。時間が経つほど人が増えるので、写真を撮りたいなら到着してすぐがベストです。 - チケットは事前予約がベスト
当日購入もできますが、午前中は窓口・券売機ともに混雑しがち。旅程が決まっているなら事前予約が安心です。 - 陵墓エリアは日陰が少ない
夏場はかなり暑くなるので、帽子・日傘・飲み物など暑さ対策をしっかり。体力温存のため、電動カートの利用がおすすめです。 - トイレの数が少ない
1~3号坑の内部にはトイレがないので、見つけたら行っておくのが安心。場所によって清潔さに差があります。 - 売店は観光地価格
飲み物や軽食はやや高め。必要なものは市内で買っておくと節約になります。
混雑回避のコツ
- 朝イチ(開館直後)に1号坑へ直行するのが最も効果的
- 休日は特に早めの行動が必須、春節・国慶節など大型連休は避けるのが無難
- 団体ツアーが押し寄せる前に主要スポットを回る
- チケットは事前予約で並ぶ時間を短縮
- 市内からの移動は渋滞を避けて早めに出発する
まとめ
兵馬俑は、ずっと前から「いつか絶対に行きたい」と思っていた場所でした。写真で見るよりずっとスケールが大きく、「本当にこんな世界が地下に眠っていたんだ…」と何度も立ち止まってしまうほどの迫力でした。
そして何より、キングダムファンとして“聖地”に来られたことが純粋に嬉しくて、1号坑の前に立っただけでテンションが上がりっぱなし。作品を知っていると、兵士たちの表情や隊列の意味がより深く感じられて、楽しさが何倍にも膨らみました。
アクセスや混雑が心配で、最初はツアー参加も考えましたが、実際に行ってみると個人旅行でもまったく問題なく回れると実感しました。地下鉄とDiDiを使えばスムーズに移動でき、自分のペースで見たいところをじっくり回れるのも魅力。しかも、個人で行けば費用も抑えられてコスパ良く観光できるのが嬉しいポイントでした。
初めて兵馬俑へ行くなら、地下鉄+DiDiが料金・時間・分かりやすさのバランスが最も良くおすすめです。チケットはTrip.comで事前予約し、午前中の早い時間に到着すれば混雑を避けやすく、より快適に見学できます。この記事を参考に、ぜひ兵馬俑と秦始皇帝陵を効率よく巡り、秦王朝の歴史を体感してみてください。
兵馬俑を中心に旅程を組む場合は、西安全体の観光日数や費用感もチェックしておくと、より計画が立てやすくなります。あわせてこちらも参考にしてみてください。


