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コルドバのメスキータ入場レポート!二つの宗教が融合した世界遺産

スペイン
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コルドバメスキータ(コルドバ大聖堂)は、スペインのアンダルシア地方にある人気観光地です。メスキータとは英語でモスクを意味し、イスラム教のモスクだった建物の中に、キリスト教のカテドラル(大聖堂)を造ってしまったという魔訶不思議な世界遺産です。

今回はせっかくなので、マドリードから新幹線に乗って1泊2日で訪れてみました。メッカの方向を示すミフラーブ、豪華な祭壇画の描かれた中央礼拝堂など、二宗教が融合するメスキータの見どころをたっぷりと紹介していきたいと思います。

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メスキータについて

開館時間

月曜~土曜 10:00~19:00(11月~2月は~18:00)
日曜・祝日 8:30~11:30/15:00~19:00(11月~2月は~18:00)

休館日

なし

入場料

メスキータ:10ユーロ
鐘塔:2ユーロ
※月曜~土曜の8:30~9:30は無料でメスキータに入場できます。

所要時間

メスキータと中庭を一通り見学して1時間、丁寧に見学して1時間半くらいが目安となります。

注意事項

  • タンクトップやショートパンツといった肌の露出が多い服装では入場できません。
  • 大きな荷物の持ち込み、帽子をかぶって入場することはできません。
  • 三脚の使用、飲食や喫煙は禁止されています。

メスキータの見取り図

1:免罪の門 3:サン・エステバン門 4:サン・ミゲル門 5:聖カタリナ門 6:栄光の門 7:オレンジの中庭 13:ミフラーブとマスクラ 14:サンタテレサ礼拝堂(宝物室) 16:中央礼拝堂 21:ビシャビシオサ礼拝堂 22:サグラリオ小教区教会

メスキータの入場レポート

メスキータは8世紀頃に約200年もかけて造られた、世界最大級のイスラムモスクです。13世紀にコルドバがキリスト教徒に再征服(レコンキスタ)されると、モスク部分は残しつつキリスト教会への改築が行われました。さらに16世紀には大がかりな大聖堂の増築工事が行われて、現在のようなイスラムとキリストが混在する建物になったという歴史を持っています。

それではまず最初に、メスキータの外側をぐるりと一周して門を見学したいと思います。メスキータの外壁には、イスラムの装飾が施された美しい門が並んでいるんですよ。

こちらは西側にある、サン・ミゲル門(左)とサン・エステバン門(右)です。サン・ミゲル門は、扉の上に馬蹄型アーチ、その上に交差型アーチ、左右に多弁型アーチがあるのが特徴です。サン・エステバン門は、855年に造られたメスキータ最古の門になります。

メスキータの北側にあるのが免罪の門(左)で、キリスト教の装飾が施された大きな門です。メスキータへ入場するのは免罪の門からが一般的ですが、東側の聖カタリナ門、西側のディアネス門から出入りすることもできますよ。

免罪の門をくぐると、すぐにチケット売り場がありました。他の観光スポットに比べてチケット売り場にはほとんど人が並んでいなかったので、すぐにチケットを購入することができました。入場料は8ユーロと大聖堂にしてはやや高めですが、それだけ価値のある建物ですから仕方ありませんね。※現在は10ユーロに値上がりしています。

チケット売り場の隣には、オーディオガイドの貸出カウンターがあります。オーディオガイドは料金3.50ユーロ、7か国語に対応していますが日本語版はありませんでした。

それでは、オレンジの中庭アルミナールの塔から見学していきます。オレンジの中庭には、オレンジの木やヤシの木、糸杉などがたくさん植えられています。アルミナールの塔はモスク時代はミナレットとして、現在は大聖堂の鐘楼として利用されています。

オレンジの中庭は、アーチが美しい回廊にぐるりと囲まれています。

高さが54mあるアルミナールの塔は、モスク時代には1日5回の礼拝の時間を信者に知らせるために利用されていました。後に大聖堂としての改築が行われた際には、16個の鐘とコルドバの守護聖人であるサン・ラファエル像が先端に付けられました。

かつてイスラム教徒は、お祈りの前に中庭で身を清めてからモスクに入っていました。その名残であるのが、この「アルマンソールの井戸」になります。

中庭と建物の間にある回廊のアーチは、大聖堂の改築時にほとんどが塞がれてしまいました。シュロの門(栄光の門)は、その中でも塞がれなったアーチの一つです。

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それでは、メスキータ内部へ入場したいと思います。入口は建物の北西の角にあります。入口を入ってすぐの所にはパンフレットが置かれたラックがあり、見取り図付きの日本語版パンフレットが貰えました。

入場してすぐ目に入るのが、赤と白のアーチが幻想的な円柱の森(礼拝の間)です。美しいアーチがずらりと並ぶ姿は、まさにメスキータを象徴する光景ですね!このアーチがあるエリアは、785年にアブド・アッラフマーン1世によって最初に建設された部分になります。

赤いレンガと白い石灰岩が交互に配置されており、二重の馬蹄型アーチになっています。このアーチは、スペインのメリダにあるローマ時代の水道橋をモデルにしたと言われています。またアーチを支える赤や黒の大理石柱は、ローマ時代や西ゴート時代などの柱が再利用されているので、よく見ると様々な形状をしていることが分かります。

円柱の森から床に目をやると、ガラス越しに地下のモザイクタイルが見えます。これはサン・ビセンテ教会の遺跡で、メスキータの中で一番古い場所になります。実はメスキータは、西ゴート王国の教会であったサン・ビセンテ教会を壊して建てられたのです。その名残がこの教会遺跡なんですね。周囲は薄暗いので、うっかり見落としそうになりました。

イスラム教建築のアーチとキリスト教建築のヴォールト、まさに二宗教の融合ですね!

少し先へ進んで、アルハケム2世の時代に拡張されたエリアへやってきました。このビジャビシオサ礼拝堂は、イスラムとキリストの融合が特に分かりやすい場所です。キリストの十字架が掲げられた礼拝堂の周囲は、なんとイスラムの多弁型二重アーチに囲まれているではありませんか。

こちらはミフラーブと言い、イスラム教徒が祈りを捧げるメッカの方向を示すくぼみです。馬蹄型アーチには金色のビザンチン・モザイクが施されており、周囲にはコーランの一節も刻まれています。柵で仕切られて近づけないようになっていましたが、メスキータの大きな見どころなのでたくさんの人が集まっていましたよ。

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そしてミフラーブを強調する目的で造られたのが、このマスクラと呼ばれる空間です。金と青で美しく装飾された八角形のドーム型天井は非常に高さがあり、窓から光が差し込む設計になっています。アップしてみると、草花の装飾やコーランが細かくびっしりと刻まれているのが分かりますね。

ミフラーブの隣にあるサンタテレサ礼拝堂は聖具室(宝物室)として利用されており、中央には金と銀の豪華な聖体顕示台が展示されています。

宝物室は八角形の部屋で、天井が高く非常に明るい雰囲気です。先程までとは打って変わって、イスラム要素が全くなくなりカトリック要素たっぷりになりましたね。

宝物室の壁には、無原罪のお宿りをはじめとした宗教画が飾られています。

聖体顕示台が置かれている部屋の隣にも美しく装飾された部屋があり、様々なお宝が展示されていました。

柵で仕切られていたので中には入れませんでしたが、メスキータの一番奥にはサグラリオ小教区教会があります。壁一面にはびっしりとフレスコ画が描かれているのですが、豪華を通り越して過剰すぎる気もしますね…。

続いては、メスキータのちょうど中心付近にある中央礼拝堂(マヨール礼拝堂)にやってきました。中央礼拝堂は完成まで非常に長い年月が掛かったので、ゴシック、ルネサンス、バロックといった様々な建築様式が混在しています。祭壇には紅大理石が使われており、バロックの巨匠パロミーノの絵画が飾られています。

中央礼拝堂の天井は楕円形で、明り取りの窓が付いています。

中央礼拝堂の向かい側にあるのが、彫刻の壁に囲まれた聖歌隊席です。他の観光客の方もゆっくりとイスに座って、この荘厳な雰囲気を感じているようでした。

聖歌隊席の中央には巨大な彫刻付きの司教席があり、天井は金の装飾でびっしりと覆われています。

聖歌隊席のマホガニー材のイスには、非常に繊細な彫刻が施されていました。

聖歌隊席の左右には、とても大きなパイプオルガンが設置されています。16世紀に行われた大工事の後、完成したメスキータを見て「どこにでもある大聖堂のために、どこにもないモスクを壊してしまった」と王は嘆いたそうです。確かにこの大聖堂部分は、失礼を承知で言えばありきたりな印象を受けました。ただ現在では「どこにもない貴重な建物」になりましたから結果的には良かったのかな、とも思いますね。

最後に北~北東側にある、新しい円柱の森を見学して帰ることにしましょう。このエリアは987年にアルマンソールによって増築された部分です。光が取り込まれるようになっているので周囲は明るく柱も鮮やかなのですが、何だかのっぺりとした印象です。

実は新しい円柱の森のアーチは、経費節減のためレンガと石の積み重ねではなく、塗料で赤と白の縞模様が描かれています。写真はちょうど古い円柱の森と新しい円柱の森の境目を映しています。手前がレンガと石の積み重ね、奥が塗料で描かれたものなのですが、分かりますか?

約1000本あった円柱は改築時に一部壊されてしまい、現在では約850本の円柱が残っています。廊下の天井にはずらーっと装飾が施されており、最後の最後までイスラムとキリストの対比を楽しむことができました。

まとめ

メスキータは偶像崇拝禁止のイスラム教と聖母や聖人が多く描かれたキリスト教、この二つの宗教の違いを間近で感じることができる貴重な遺産だと思います。個人的にはトルコのアヤソフィアと同じくらい感動しました。正直コルドバを訪れるか迷ったのですが、このメスキータを見るためだけに訪れる価値はあると思います。

時間があればぜひコルドバに1泊するのがおすすめですが、時間がなければマドリードから日帰りで訪れることもできます。移動にはマドリードから約1時間45分でアクセスできるレンフェ(Renfe)の高速列車AVEを利用すると便利です。

レンフェのチケット予約サイトはこちら
icon-caret-right レンフェ公式サイト(英語)
icon-caret-right レイルヨーロッパ公式サイト(日本語)
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