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ロンドン・ナショナルギャラリーの見どころ30選!アクセス・お土産まで徹底ガイド

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イギリス

世界有数のコレクションを誇るロンドン・ナショナルギャラリーは、美術ファンならずとも一度は訪れたい美術館です。13~20世紀初頭のヨーロッパ絵画を数多く所蔵しており、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロなど有名画家の作品を無料で見ることができます。特にゴッホの「ひまわり」やフェルメールの「ヴァージナルの前に立つ女」は必見の名画ですよ。

数千点もの作品の中から、これだけは絶対に押さえておきたいロンドン・ナショナルギャラリーの見どころを30点に厳選しました。開館時間・所要時間・アクセス・見取り図・お土産・カフェなど、実際に訪れて分かったナショナルギャラリーの情報を詳しく紹介します。 

ナショナルギャラリーについて

開館時間

10:00~18:00(金曜は10:00~21:00)

休館日

1/1、12/24、12/25、12/26

入場料

無料 ※特別展は有料

所要時間

見学にかかる所要時間は、ギャラリー全体を一通り見て回るなら2時間、ゆっくり見て回るなら4時間くらいが目安となります。またナショナルギャラリーはロンドン有数の観光スポットなので、入場時には並ぶこともあります。比較的空いている時間帯の朝一番または夕方頃に訪れるのがおすすめです。

ナショナルギャラリーへのアクセス

ロンドン中心部に位置するナショナルギャラリーは、以下4つの地下鉄駅から徒歩でアクセスできます。チャリングクロス駅が入口に最も近いですが、ピカデリー線が乗り入れるレスタースクエア駅とピカデリーサーカス駅も便利です。

  • チャリングクロス(Charing Cross)駅から徒歩3分
  • レスタースクエア(Leicester Square)駅から徒歩5分
  • ピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)駅から徒歩7分
  • エンバンクメント(Embankment)駅から徒歩7分

ピカデリーサーカス駅の周辺は繁華街になっており、ランドマーク「エロスの像」もあるので、観光ついでに訪れるのもいいですね。私達もピカデリーサーカス駅で下車して、ナショナルギャラリーへ向かいました。

ナショナルギャラリーはトラファルガー広場に面しているため、いつ訪れてもたくさんの人で賑わっています。この日はイベントが行われており、さらに賑やかな雰囲気でした。

ギリシャ神殿風の柱とドーム屋根が特徴的なナショナルギャラリー。威風堂々とした建物で、格好いいですね。

入口は本館正面の「トラファルガー広場入口」、右側の「ゲティ入口」、左側の別館「セインズベリーウイング入口」の3か所あります。正面入口は行列が出来ていても、他2か所の入口は空いていることも多いので覚えておくといいかもしれません。

正面入口には、インフォメーションデスクとオーディオガイドデスクがあります。日本語を含む12言語に対応したオーディオガイドを貸し出しており、料金は1台£5です。80作品が解説されているので、じっくり鑑賞したい方や理解を深めたい方におすすめ。無料の館内マップ(£1の寄付金制)もここで貰えますよ。

私達は正面入口より空いていた、セインズベリーウイング入口から入場しました。入場時には手荷物のセキュリティチェックがあるので、余裕を持って来場した方がいいでしょう。バッグの最大サイズは40×25×25cmまで、スーツケースは持ち込み不可です。クロークルームはセインズベリーウイング入口とトラファルガー広場入口にあり、料金は£1.50です。

セインズベリーウイング入口にもインフォメーションデスクがあり、館内マップも用意されています。オーディオガイドデスクはレベル2にあります。

ナショナルギャラリーの見取り図

ナショナルギャラリーには本館と新館(セインズベリーウイング)があり、ギャラリーは年代別に分かれています。また館内では無料Wi-Fiが利用でき、写真撮影は許可されています。

・新館セインズベリーウイング:1200~1500年(ダ・ヴィンチ、ラファエロ等)
・本館西側:1500~1600年(ホルバイン、ティツィアーノ等)
・本館北側:1600~1700年(フェルメール、ベラスケス等)
・本館東側:1700~1930年(ターナー、ゴヤ等)
・本館グラウンドフロアギャラリー(ゴッホ、レンブラント等)

ナショナルギャラリーの見どころ30選

それでは、名画揃いのロンドン・ナショナルギャラリーの中から、私達がこれだけは見逃せないと思った見どころを紹介していきます。挙げようと思えば何十点でも紹介できるのですが、今回は時間がない人も楽しめるよう30点だけに絞り込みました。

新館セインズベリーウイング(1200~1500年)

ルーム54 パオロ・ウッチェロ「サン・ロマーノの戦い」
ウッチェロの代表作であるサン・ロマーノの戦い。三連作の一枚で、他の二枚はパリのルーヴル美術館とフィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されています。

ルーム54 ピエロ・デラ・フランチェスカ「キリストの洗礼」

ルーム56 ヤン・ファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻像」
ナショナルギャラリーでも1、2の人気を争う作品。細かな部分まで観察して描かれており、油彩画の基礎を築いた美術史の中でも貴重な一枚です。

ルーム58 ボッティチェリ「ヴィーナスとマルス」
ルネサンスの巨匠ボッティチェリが好んで描いた、美の女神ヴィーナス。「ヴィーナスの誕生」と同様に、ついつい見入ってしまう美しい作品です。

ルーム60 ラファエロ「カーネーションの聖母」
ボッティチェリと同じくルネサンスの巨匠であるラファエロが描いた、聖母マリアと幼児キリスト。ラファエロは聖母子像を数多く残した画家としても知られています。

ルーム60 ラファエロ「アレクサンドリアの聖カタリナ」

ルーム62 ジョヴァンニ・ベッリーニ「レオナルド・ロレダンの肖像」

ルーム66 レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
言わずと知れた天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作。ナショナルギャラリーでも指折りの人気作品で、洗礼者ヨハネ、聖母マリア、イエス・キリスト、天使が描かれています。

ルーム66 レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖アンナと聖母子」

本館西側(1500~1600年)

次はセインズベリーウイングから移動し、本館の見どころを紹介していきます。ナショナルギャラリーは内装の美しさも素晴らしいので、腰掛けながらゆっくり見学してみて下さい。

ルーム8 アーニョロ・ブロンズィーノ「愛の勝利の寓意」

ルーム4 ハンス・ホルバイン「大使たち」
ナショナルギャラリーでも常に人だかりが出来ている人気作品で、とても大きい絵です。肖像画の傑作でありながら、だまし絵としても有名な一枚。向かって右側から絵を見ると、下部に描かれている謎の正体が分かりますよ。

ルーム2 ティツィアーノ「バッカスとアリアドネ」

ルーム5 クエンティン・マサイス「醜女の肖像」

本館北側(1600~1700年)

ルーム16 フェルメール「ヴァージナルの前に立つ女」
現存する作品はこの世に30数点しかない、オランダの巨匠フェルメールの傑作。光の魔術師と言われるフェルメールらしく、ドレスの光沢感が素晴らしいです。ナショナルギャラリーにもう一枚所蔵されている「ヴァージナルの前に座る女」は、残念ながら貸し出し中でした。

ルーム16 ピーテル・デ・ホーホ「デルフトの中庭」
デ・ホーホはフェルメールと同時期に活躍した画家。アムステルダム国立美術館に所蔵されるフェルメールの「デルフトの小路」に影響を与えた作品とされています。

ルーム17a アンブロジウス・ボスハールト「ワン・リー花瓶と花の静物」
ボスハールトは花を多く描いたオランダの静物画家。ナショナルギャラリーのお土産ショップでも人気の絵柄で、色々なグッズが販売されていましたよ。

ルーム30 ディエゴ・ベラスケス「鏡を見るヴィーナス」
スペインの巨匠ベラスケスが描いた、唯一の裸婦像。白く艶やかな肌と女性らしい体の曲線が見事に描かれており、つい引き込まれてしまいます。

ルーム31 アンソニー・ヴァン・ダイク「チャールズ1世騎馬像」

ルーム32 カラヴァッジョ「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」
バロックの巨匠カラヴァッジョらしい、気味の悪い絵です(と言ったら失礼でしょうか…笑)彼の作品で最も有名な「エマオの晩餐」は、残念ながら貸し出し中でした。

本館東側(1700~1930年)

本館東側のルーム34は、映画「007 スカイフォール」のロケ地となった部屋で、ジェームズ・ボンドとQが初めて会うシーンで登場しています。そのせいか、他のギャラリーに比べて人が多かったように感じましたね。

ルーム34 ウィリアム・ターナー「戦艦テメレール号」
イギリスを代表する風景画家ターナーの傑作。007ではこの絵を見ながらボンドとQが会話をするので、映画ファンにとっても見逃せない一枚となっています。

ルーム34 ジョージ・スタッブス「ホイッスルジャケット」
ルーム34の中で一番目立っているのが、この大きな馬の絵です。遠くからでもすぐに分かるので目印にするといいかもしれません。

ルーム34 ジョン・コンスタブル「干し草車」

ルーム35 トマス・ゲインズバラ「アンドルーズ夫妻像」

ルーム36は天井のドーム屋根が印象的で、赤い壁に金の装飾が美しいギャラリーでした。

ルーム39 フランシスコ・デ・ゴヤ「イサベル・デ・ポルセール」

  今回はルーム41~46が改装中のため閉鎖されており、作品の一部は本館グラウンドフロアギャラリーのDで展示されていました。

本館グラウンドフロアギャラリー

ギャラリーD ゴッホ「ひまわり」
ナショナルギャラリーで一番人気なのが、言わずと知れた名画「ひまわり」です。ひまわりは他にも世界に数点存在しており、東京の東郷青児美術館やアムステルダムのゴッホ美術館にも所蔵されています。名作を見比べてみるのも、美術館巡りの醍醐味ですよね。

ギャラリーD ゴッホ「ファン・ゴッホの椅子」
この椅子は、ゴッホ美術館に所蔵される「アルルのゴッホの寝室」にも登場します。この他のゴッホ作品では「糸杉のある小麦畑」も必見ですが、今回は展示されていませんでした。

ギャラリーD ジョルジュ・スーラ「アニエールの水浴」
新印象派の創始者スーラが新しい技法で描いた傑作です。ナショナルギャラリーには他にも印象派のモネ「睡蓮」「グラヌイエールの水浴」、セザンヌ「水浴の女たち」も展示されているのですが、改装中のため見ることができませんでした。

ギャラリーB レンブラント「自画像」

ギャラリーB ルーベンス「サムソンとデリラ」

ギャラリーA ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
ショッキングなシーンに釘づけになったのがこの作品。これから処刑される17歳の女王が描かれており、2017年に日本で開催された「怖い絵展」でも話題になった一枚です。

ナショナルギャラリーのお土産

ナショナルギャラリーにはミュージアムショップが3軒ありますが、一番品揃えが多くておすすめなのがセインズベリーウイングのレベル0にあるショップです。いずれのショップも営業時間は10:00~17:45(金曜~20:45)です。

文房具やファッション小物など、美術館らしくセンスの良いお土産がたくさんあります。特に人気そうだったのが、ゴッホの「ひまわり」をはじめとした花がデザインされたグッズです。

モネの「睡蓮」グッズも素敵でした。折り畳み傘やポーチ、エコバッグ、ランチョンマット…見ていたら何でも欲しくなっちゃいます(笑)

おすすめの見どころ30選でも紹介しましたが、「ワン・リー花瓶と花の静物」がデザインされたグッズもありましたよ。

ナショナルギャラリーのロゴがプリントされたエコバッグは、シンプルなので日本でも使いやすそうです。この他にも、ポストカードから食品系のお土産まで何でも揃っていました。ちょっと変わったお土産を探すには、ぴったりのスポットですね。

ナショナルギャラリーのカフェ・レストラン

ナショナルギャラリーには、カフェ・レストランが3軒あります。セインズベリーウイングのレベル1にある「ザ・ナショナルダイニングルーム」は、本格的なイギリス料理が頂けるレストラン。営業時間は10:00~17:00(金曜~20:30)です。

本館レベル0にある「ザ・ナショナルカフェ」は、絵画を鑑賞した後のアフタヌーンティーにもぴったりのカフェ。営業時間は8:00~23:00(土曜10:00~23:00、日曜10:00~18:00)と営業時間が長いのが魅力です。

本館レベル0には「エスプレッソバー」もあり、営業時間は10:00~17:45(金曜~20:45)です。ゆっくり休憩しながら、世界的名画を存分に楽しんでみて下さいね!

まとめ

ロンドンの二大ミュージアムと言われるナショナルギャラリーですが、大英博物館に比べて展示場所が分かりやすくて見学しやすかったです。ほどよい大きさの美術館でありながらも、作品の量・質が良く、バランスの取れた美術館だなと思いました。

また、ナショナルギャラリーの周辺にはロンドンアイ、ビッグベン、ウエストミンスター寺院といったロンドンを代表する観光スポットがたくさんあります。観光ついでにふらりと立ち寄れる立地も、この美術館の魅力ではないでしょうか。

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