韓国の首都ソウルは、日本から安く気軽に行ける人気の旅行先です。本場の韓国グルメやショッピングが楽しめるのはもちろんのこと、歴史的な観光名所があるのもソウルの魅力です。繁華街の明洞、王宮の景福宮・昌徳宮、美しい街並みの北村韓屋村など、意外と観光地が多いのでどこへ行って何をすればいいか迷ってしまうと思います。
そこで今回は限られた日程でもプランをアレンジしやすいよう、ソウルのおすすめ観光スポットを16か所に厳選しました。実際に私達がソウルを観光して分かった、観光に必要な日数、おすすめ観光スポットの地図、観光モデルコースを紹介していきます。
ソウル観光のポイントと必要日数
ソウルへは日本各地から多くの直行便が飛び、わずか2~3時間のフライトで訪れることができます。時差もなく国内旅行のような感覚で行けるので、2泊3日や3泊4日といった週末+αの日程で訪れるのが一般的です。
ソウルはグルメやショッピングの街というイメージが強いので、観光できる場所は少ないと思うかもしれませんが、実は多くの見どころがあります。主な見どころを全て回ろうとすると、5日間はかかってしまいます。そのため、旅の目的を明確にするのがソウル観光のポイント。観光・グルメ・ショッピングをどれくらいの割合で楽しみたいのか考えましょう。
ソウル観光の所要時間と日数は、これくらいが目安となります。
①南大門エリア: 半日~1日
②明洞エリア: 1日
③光化門・景福宮エリア: 半日
④仁寺洞・鍾路エリア: 1日
⑤東大門エリア:半日~ 1日(夜の空き時間でも可)
⑥ソウル郊外(水原華城): 1日
ソウル観光で絶対に外せないのが、グルメ・ショッピングが楽しめる「明洞」と守門将交代式が観られる「景福宮」なので、この二つをベースにプランを立てるのがおすすめ。今回紹介する以外にもカロスキルや弘大といったエリアもありますが、王道からは外れるのでリピーター向けの観光スポットです。
ソウルのおすすめ観光スポットの地図
今回紹介する見どころは、以下のルートで巡るとスムーズに観光できます。
【南大門エリア】
①南大門市場 ②Nソウルタワー
【明洞エリア】
③明洞メインストリート ④ロッテ百貨店 ⑤明洞聖堂 ⑥徳寿宮 ⑦清渓広場
【光化門・景福宮エリア】
⑧光化門広場 ⑨景福宮
【仁寺洞・鍾路エリア】
⑩北村韓屋村 ⑪三清洞通り ⑫昌徳宮 ⑬仁寺洞通り ⑭宗廟
【東大門エリア】
⑮広蔵市場 ⑯タッカンマリ横丁 ⑰東大門総合市場 ⑱東大門デザインプラザ(DDP)
【ソウル郊外】
水原華城
南大門観光コース
南大門市場
まず最初に紹介する南大門市場は、1万軒以上ものお店がひしめき合うエネルギッシュな市場です。食品から日用雑貨、洋服、アクセサリーまでとにかく何でも揃っており、見て歩くだけでも楽しめる一大ショッピングスポット!場所はソウル駅と明洞駅の中間にあるので、地下鉄や徒歩でアクセスしやすいのが魅力です。
可愛い雑貨や民芸品といったお土産になりそうなアイテムがずらり!南大門市場はバイヤーが買い付けにくるほど子供服の卸売りが有名なので、気になる人は要チェックですよ~。
そして南大門市場で外せないのが、三大グルメ通りの「カルグクス横丁」「太刀魚横丁」「うまいもん横丁」です。安くて美味しいB級グルメが食べられるとあって、観光客にも地元客にも人気。ちょっとディープな雰囲気の中で食事が楽しめちゃいます。
南大門市場のゲート1を出ると、このエリアのシンボルとも言える崇礼門(通称:南大門)があります。朝鮮王朝の太祖によって建てられた、韓国で最も古い城門です。2008年には放火事件が起こり消失してしまいましたが、現在は再建され美しい姿を取り戻しています。
Nソウルタワー
次に紹介するNソウルタワーは、南大門市場から歩いて行くことができます。明洞からアクセスする場合は、地下鉄明洞駅の4番出口が最寄り。10分ほど歩くと、無料の傾斜型エレベーター「南山オルミ」があります。
エレベーターを降り、さらに「南山ケーブルカー」に乗るとNソウルタワーに着きます。ケーブルカーからは素晴らしい景色が望めるので、カメラの準備をお忘れなく。
街のランドマーク的存在であるNソウルタワーは、標高約260mの南山の頂上に立っています。360度ガラス張りの展望台からソウル市内を一望できる人気のビュースポット!昼間の絶景はもちろんのこと、ロマンチックな夜景も楽しめちゃいます。
周りを遮るものがないので見晴らしは抜群!紅葉の時期には、木々の美しいグラデーションが楽しめます。
そしてNソウルタワー名物となっているのが、ルーフテラスの「愛の南京錠」です。柵にびっしりとかけられた南京錠は、韓流ドラマにも登場し一躍人気となりました。カップル・夫婦はもちろんですが、友達同士でも旅の記念にやっておきたいですね!
明洞観光コース
明洞エリア
続いては、ソウル観光のハイライトが集まる明洞(ミョンドン)エリアを巡ります。明洞はソウルきっての繁華街で、地下鉄の明洞駅と乙支路入口駅に挟まれたエリアのこと。アパレルショップやコスメブランド、グルメスポット、エステなどが集結しているので、グルメやショッピングが思う存分楽しめちゃいます。
日中から深夜まで賑わう明洞は、日本で言うところの渋谷や原宿といった感じでしょうか。日本語の通じる店が多いので、ソウル初心者でも安心して行動できる雰囲気でした。
ミシャ、イニスフリー、トニーモリー、ネイチャーリパブリック、エチュードハウスといった人気の韓国コスメブランドが勢揃い!
ストリートには屋台が並び、お祭りみたいに食べ歩きが楽しめるのも明洞の面白いところ。
定番の韓国グルメからインスタ映えするメニューまで、屋台には美味しそうなものがいっぱいあります。手頃な価格でつまめるので、ちょっと小腹が空いた時にぴったりですね。
しっかりと食事する場合は、グルメの名店へGO!焼肉のサムギョプサルをはじめ、タッカルビやカルグクスなど、本場の韓国料理が楽しめる店が数多くあります。
明洞のランドマークと言えば、ロッテ百貨店です。デパ地下には特選品が揃っているので、きちんとしたお土産を買いたい時はココがおすすめ。キムチは漏れないようにしっかりと梱包してくれるため、日本への持ち帰りも心配ありません。
そして明洞の中心部には、ハーモニーマートやLALAマートといったスーパーがたくさんあります。お菓子や調味料などのバラマキ用土産を買うなら、値段の安いスーパーが一番ですね!
明洞聖堂
明洞のメインストリートから少し歩くと、荘厳な佇まいの明洞聖堂があります。明洞聖堂は19世紀に建てられた、韓国で最も古いカトリック教会です。
敷地内に一歩足を踏み入れると、明洞の繁華街とは思えないほどの静けさが漂っていました。
韓流ドラマのロケ地としても有名な明洞聖堂。こちらの聖母マリア像は、チャン・グンソク主演の「美男ですね」にも登場しました。
ゴシック建築の聖堂内部では、高い天井と美しいステンドグラスに目を引かれます。信者の方がお祈りしているので、見学の際はくれぐれもお静かに。
聖堂の見学後は、すぐ隣に建つ「ファミリアチャペル」の地下へ行ってみましょう。
チャペルの地下には飲食店の入る「1898広場」があり、ちょっとした休憩にぴったりのスポットなんですよ。
中でもおすすめなのが、Le Pain(ルパン)というベーカリーショップです。
店内に入ると、焼き立てパンの美味しそうな匂いが漂っていました。
名物は1斤55,000ウォンの「栗食パン」。値段はちょっと高めですが、大きな栗がいっぱい入っていて、フワフワ&モチモチの食感がたまりません!12時と15時が焼き上がりなので、この時間を狙って行かないとすぐに売り切れちゃいますよ。
HONG MILMIL(ホンミルミル)は、かき氷(ピンス)が食べられるお洒落カフェです。
一番人気は7,000ウォンの「きな粉かき氷」。きな粉たっぷりのかき氷の上に、スライスされたアーモンドと餅がトッピングされています。甘さ控えめで食べやすかったです。
本格コーヒーショップのチョングァンスが一番混んでいました。バリスタが淹れたハンドドリップコーヒーが楽しめるお店です。
一角には、明洞聖堂の公式グッズショップもあります。
明洞聖堂のロゴをお洒落にアレンジした、可愛い雑貨が置いてありましたよ。
徳寿宮
徳寿宮(トクスグン)は、ソウルにある五大王宮の中で最もアクセスの良い王宮です。明洞からは徒歩で行くことができ、地下鉄市庁駅の目の前という好立地にあります。徳寿宮の歴史は古く、もともとは朝鮮王朝の王族が住んでいた邸宅でした。豊臣秀吉の朝鮮出兵の影響で景福宮が破壊されたことをきっかけに、王宮として使われるようになったそうです。
定休日:月曜
入場料:大人1,000ウォン、学生(7~18歳)500ウォン、子供(6歳以下)とシニア(65歳以上)無料
日本語無料ガイド:火曜~日曜の9:30と16:00
そんな経緯がある徳寿宮は、他の王宮に比べて敷地がコンパクト。30分あれば一周できるので、時間がない人にもおすすめのスポットです。正門の大漢門から入場し、ほどなくすると中和門が見えてきます。
中和門を抜けた先に、正殿の「中和殿」があります。当時は国家的行事が行われていたところで、まさに政治の中心とも言える場所。
徳寿宮では、近代化のシンボルである西洋建築も見ることができます。こちらの「石造殿」は1900年に建造されたもので、現在は大韓帝国歴史館として一般公開されています。
そして徳寿宮で見逃せないのが、迫力満点の守門将交代式です!カラフルな民族衣装に身を包んだ兵隊が、楽器を演奏しながら行進する姿が見られます。交代式は正門前で毎日(月曜を除く)行われており、時間は11:00、14:00、15:30の1日3回。
交代式が終わった後は、記念撮影タイムがあります。
徳寿宮と合わせて有名なのが、すぐ横にあるトルダムキル(石垣道)です。「韓国の美しい道100」にも選ばれており、紅葉シーズンになるとイチョウ並木が鮮やかに色付きます。
次は徳寿宮前にあるソウル広場を横目に、北へ向かって進んでいきます。
清渓川
徳寿宮から5分ほど歩くと、清渓川沿いの清渓広場に着きました。こちらは清渓広場のアイコンとなっている「巻貝のオブジェ」です。
清渓川はソウル中心部を流れる全長5.8kmの川で、その起点となるのが清渓広場です。
川沿いは綺麗に整備されており、夜になると美しいライトアップが楽しめます。
毎年11月には幻想的な「ランタンフェスティバル」が行われるので、旅行時期が合えばぜひ訪れたいですね!