パビリオンは、クアラルンプールの繁華街ブキッビンタンを代表するショッピングセンターです。洗練された店内には、国内外の有名ブランドショップやレストランなど450店以上ものテナントが入っています。周辺には高級ホテルが建ち並んでいることもあり、ショッピングセンターの中では最も賑わっていました。
特にレストランやフードコートの人気が高く、マレーシア料理・中華料理・日本食と何でも揃っていましたよ。迷子になりそうなほどの巨大モールなので、実際に訪れて分かったパビリオンのおすすめのレストラン・ショップ・スーパー・両替所について詳しく紹介します。
パビリオンでショッピング
パビリオンは、地下1階、1、2、3、4、5、6、7階の全8フロアから構成されています。メインエントランスがあるのは3階で、吹き抜けのセンターコートを中心として東西に通路が延びています。営業時間は10:00~22:00、最寄駅はKLモノレールのブキッビンタン駅またはラジャチュラン駅です。
パビリオンの西側入口からは、パビリオンとKLCCを結ぶ全長約1kmの高架歩道ウォークウェイ(スカイウォーク)が延びています。
ウォークウェイには屋根が付いており、KLCCからパビリオンまでは徒歩15分ほど。
パビリオンのメインエントランスは南側にあり、入口前の噴水はちょっとした待ち合わせスポットになっています。
メインエントランスを入ると、2階~7階まで見事な吹き抜けとなっていました。ちょうどクリスマス時期だったので、ツリーの飾り付けが行われていましたよ。
メインエントランス横にあるロイヤルセランゴールは、マレーシアの特産品「ピューター製品」の世界的ブランドです。ピューターはシルバーのように輝き高級感があるので、大切な方への贈り物にもぴったり。特にマグカップやタンブラーは、定番のお土産となっています。
パビリオン内で最も売り場面積の大きいのが、マレーシア系のパークソン百貨店です。3、4、5、6階の4フロアに展開しています。
4階の中核テナントとなっているのが、フォーエバー21とパディーニコンセプトストアです。フォーエバー21は4階の東端、パディーニコンセプトストアは西端にあります。
パディーニコンセプトストアは、マレーシアのアパレルメーカー「パディーニ社」の各ショップが集結したお店です。人気のシューズブランド「ヴィンチー」をはじめ、センスの良い商品を扱っています。
4階のノーズは、ヴィンチーと並ぶマレーシアの人気シューズブランド。レディースシューズだけでなく、バッグも充実しています。
6階のダイソーは、売り場が広くて品揃えが豊富な店舗となっています。5.90RM均一(約160円)なので割高感はありますが、日本と全く同じ商品が手に入るので困った時はここに来ると良いでしょう。
館内は明るく清潔感があり、通路も広々として歩きやすかったです。ちなみに、以前5階にあった人気のマッサージ店「ケンコーリフレクソロジー&フィッシュスパ」は、残念ながら閉店していました。
インフォメーションセンターは2、3、6、7階にあります。館内は広いので、フロアマップをもらっておくと便利ですよ。
1階には、スーパーマーケットのメルカートが入っています。今回私達が訪れた時は改装中でしたが、現在はリニューアルして営業中です。高級志向のスーパーなので品質がしっかりしており、商品のパッケージセンスも良いのが魅力です。
パビリオンのレストラン
パビリオンのレストランは、1階と6階、3・4階西側のコネクションエリアに多くあります。1階はフードコート、6階は東京ストリートを中心にして飲食店が配置されています。
フードリパブリック
1階のフードコート「フードリパブリック」には、マレーシア料理や日本食をはじめとして様々な飲食店が出店しています。美味しそうなお店ばかりなので、どのショッピングセンターのフードコートよりも混んでいたように感じました。
座席もご覧の通り清潔感があるので、安心して食事ができます。アロー通りなどの屋台街で食べるのには抵抗がある、でも現地の雰囲気を感じながら食事をしたい…という方にはぴったりだと思いますよ。
フードコートの中で特に人気だったのが、「Bread Talk」と「BOOST」の2店。Bread Talkはシンガポール発の有名ベーカリーチェーンで、飛ぶようにパンが売れていました。
BOOSTはオーストラリア発の人気ドリンクショップ。フレッシュジュースやスムージーなどのヘルシードリンクが売りのお店です。
ドラゴンアイ
フードコートの向かい側にあるのが、中華料理のドラゴンアイです。「鼎泰豊」と並ぶ有名店で、わりとリーズナブルに本格中華を頂くことができます。
マダムクワンズ
ドラゴンアイの隣にあるのが、マダムクワンズです。市内で8店舗を展開するマレーシア料理のレストランで、ランチやディナー時は座れないほどの人気店。
店内はとってもお洒落で、他のマレーシア料理店とは一線を画した雰囲気です。
周りの皆さんが必ずと言っていいほどオーダーしていたのは、こちらの「ナシレマ」29.90RMです。外側はパリッと中はジューシーなチキンは、クセになりそうな美味しさ!柔らかい牛スジ煮込みとエビの甘酢炒め、スパイス入りのライスが付け合わせです。
「カレーラクサ」18.90RMは、マレーシアやシンガポールでポピュラーなココナッツカレー麺です。ラクサはお店によって全然味が違いますが、マダムクワンズのスープもダシがしっかり効いて美味しかったですよ。
ドリンク類は、約7RM~で種類も豊富です。私達がオーダーした「バンドゥンジュース」は、ピンク色の激甘シロップにミルクが入った強烈なドリンクだったので、違うのにすれば良かったかも(笑)
オールドタウンホワイトコーヒー
1階の東端にあるオールドタウンホワイトコーヒーは、マレーシア全土で展開しているお手頃価格のコーヒーチェーン店です。ファミレス的な感覚で利用することができるので、気軽に食事したい時に重宝します。
ザ・コーヒービーン&ティーリーフ
2階センターコートにあるザ・コーヒービーン&ティーリーフは、ロサンゼルス発のコーヒーチェーン店。3階と6階にはお馴染みのスタバも入っていますが、スタバよりも賑わっているように感じましたね。
3階西側のコネクションエリアにも店舗がありました。
宝香肉骨茶
4階のコネクションエリアにある宝香肉骨茶は、マレーシア名物のバクテー専門店です。バクテーとは豚肉の薬膳スープ煮込みのこと。バクテー発祥の地クランにある有名店で、漢方のクセがないから食べやすいと日本人にも評判のお店なんですよ。
許留山
6階センターコートにある許留山は、超有名スイーツチェーン店。マンゴーをたっぷりと使用したスイーツが人気で、スリアKLCCなどにも入っています。
鼎泰豊
6階の西側は、レストランが集まるエリアになっています。
その中でも特に人気だったのが、点心の有名店である鼎泰豊。日本でも約20店ほど展開しているのでご存知の方もいると思いますが、小籠包が看板メニューのお店です。
グランドママズ
鼎泰豊の向かい側にあるのが、マレーシア料理の人気店グランドママズです。
市内で4店舗を展開しているレストランで、店内はお洒落で雰囲気が良いです。
全体的にクセがなく、日本人も食べやすい味付けだと思います。美味しくて値段も手頃なので、ランチとディナーに通ってしまいました。
一番のおすすめメニューは、フィッシュヘッドカレー!魚のダシがしっかりと効いた、濃厚なココナッツスープカレーです。魚の身がふわっふわで、野菜もたっぷりと入っていて忘れられないほどの絶品でした。43RMと高めですが、2人前の量があるのでシェアすれば全然安いと思います。ライスは別オーダーで、1人前2.5RMです。
フィッシュヘッドカレーだけでは足りないだろうと思い、ナシレマもオーダー。お腹がはち切れそうになりましたが、ペロリと完食(笑)外側がカリッと揚がったチキンとライスのセットで、24RMでした。付け合わせは、牛スジ煮込みとエビの甘酢炒め。
女性に一押しなのが、アイスカチャン!色んな具材が入ったマレーシアのかき氷なんですが、ここのが一番美味しかったかも。定番のゼリーや豆の上に、ライチとアイスクリームがトッピングされています。黒蜜をとろりと垂らせば、悶絶すること間違いありません(笑)
ふわふわの蒸し鶏、海南チキンライスは17RM。チキンの味が染みたライスと、ダシスープも付いてきます。ベースの醤油ダレがすごく美味しかったです。
フィッシュヘッドヌードルは、白身魚がたっぷりと入って18RMです。鶏白湯スープと細い春雨麺が絶妙にマッチして、生姜がいい感じに臭みを消していました。
東京ストリート
6階東側には東京ストリートと呼ばれる、日本のショップが集まったエリアがあります。ダイソーをはじめ、飲食店や雑貨店などが軒を連ねています。
各テナントは、このように和風デザインで統一されています。
マレーシアで人気のパン屋さんザ・ローフも、日本スタイルのお店に変身していました。
日本人からするとベタすぎる雰囲気なのですが、これが海外の方には大ウケ。皆さんあちこちで記念撮影されていましたよ。
では、東京ストリートの中でも人気だった飲食店をいくつかご紹介します。こちらのすき屋は、すき焼きとしゃぶしゃぶが食べ放題のお店です。制限時間は2時間、ランチは31.90RM、ディナーは39.80RM(子供は半額)とリーズナブルな価格が人気の理由でしょうか。牛丼のすき家ではないのでご注意を(笑)
北海道の旭川発祥、らーめん山頭火にもご覧のような行列が出来ていました。塩・醤油・味噌ラーメンが28RM~頂けます。
tokyo Teppanは、日本食を提供するカジュアルレストランです。鉄板焼きをはじめ、天丼、うどん、寿司、ハンバーグ、唐揚げ…とにかく何でも揃っています。マレーシアの味に胃が疲れたのか、日本人も結構見かけたので驚きでしたね。
パビリオンの両替所
パビリオンの両替所は、1階フードコート東側のオールドタウンホワイトコーヒーの近くにあります。Vital Rateというお店で、ブキッビンタンの中でもレートが良い両替所です。
まとめ
パビリオンは新館の「パビリオン・エリート」がオープンしたばかりなので、これからもまだまだお店が増えて進化していくことでしょう。無印良品やCoCo壱番屋、ナンドスなどは新館に移転しています。今回は取材しきれなかった部分もあるので、次回訪問時はより詳しく取材してきたいと思います。
クアラルンプールでグルメ・ショッピングを満喫するなら、やはり一番の繁華街であるブキッビンタンに泊まるのが便利です。ブキッビンタンにはホテルが一番多くありますし、夜遅くまで治安が良いので初心者の方も安心して滞在できると思いますよ。