バトゥ洞窟はクアラルンプール屈指の人気観光地で、ヒンドゥー教の聖地として知られる場所です。272段もある急な階段を登った先には巨大な鍾乳洞があり、カラフルな神像が並ぶ神秘的な空間が広がっています。クアラルンプール中心部からは電車で30分ほどで行けるので、日帰り観光にはぴったりのスポットなんです。
今回は、KLセントラル駅から電車のKTMコミューターを利用して行きました。バトゥ洞窟への行き方、観光の所要時間や服装などについて詳しく紹介していきます。
バトゥ洞窟の所要時間
バトゥ洞窟の観光の所要時間は、電車での往復1時間+観光に1時間=計2~3時間が目安です。クアラルンプールは見どころが少ないので、ちょっと足を延ばすにはぴったりの観光スポットだと思います。
バトゥ洞窟の服装
バトゥ洞窟では272段もの急階段を登るため、動きやすい服装、リュック・ショルダーバッグ、スニーカーで行かれることをおすすめします。宗教施設ですから、短パンやノースリーブといった肌の露出が多い格好は控えましょう。私達は日焼け止めをしっかりと塗り、虫除けスプレーもして出掛けました。
バトゥ洞窟の行き方
バトゥ洞窟へのアクセスは、電車のKTMコミューターで行くのが便利です。KLセントラル駅からバトゥ洞窟の最寄駅であるバトゥケイブ駅までは、乗り換えなしで行くことができます。所要時間は約30分、料金は往復で5.2RM(約150円)と激安です。
KTMコミューターは自動券売機がないので、チケットカウンターで切符(トークン)を購入します。お陰でチケットカウンターにはいつも行列が出来ています…。
バトゥ洞窟行きの電車は3番ホームから発着しています。終点「Batu Caves駅」で降りるだけなので、とっても簡単です。
改札にトークンをかざして、3番プラットホームへ下ります。
ホームの電光掲示板には、バトゥ洞窟行きの電車がいつ来るのか表示されていて安心です。ただ、電車は日本のように時間ぴったりには来ないので、前後数分は気を付けて下さいね(笑)
KTMコミューターの車輌は新しいので、車内は清潔でクーラーもしっかりと効いていました。
30分ほどで、終点バトゥケイブ駅の1番プラットホームに到着しました。バトゥケイブ駅は、2010年に開業した駅なので綺麗です。
帰りの電車は、平日の昼間であれば45分毎に出ています。バトゥケイブ駅の窓口には時刻表が貼られているので、あらかじめ帰りの電車を確認しておくと良いでしょう。
バトゥケイブ駅とバトゥ洞窟は、通路で繋がっているので分かりやすいです。
ローカルなお土産屋が並ぶ通路を歩いて行くと、すぐにバトゥ洞窟の入口があります。バトゥ洞窟は入場無料(一部施設やツアーは有料)なので、そのまま入場しちゃってOKです。
KLセントラル駅~バトゥ洞窟 電車の時刻表
【KLセントラル駅→バトゥケイブ駅】
平日 6:54 7:09 7:24 7:39 7:54 8:09 8:24 8:39 9:09 9:24 9:39 9:54 10:09 10:24 11:09 11:54 12:39 13:24 14:09 14:54 15:39 16:24 17:09 17:39 17:54 18:09 18:24 18:39 18:54 19:09 20:09 20:24 20:39 20:54 21:09 21:24 21:39 22:09 22:54 23:39 0:09
土日 7:24 8:09 8:54 9:39 10:24 11:09 11:54 12:39 13:24 14:09 14:54 15:39 16:24 17:09 17:54 18:39 19:24 20:09 20:54 21:39 22:24 23:09 23:54
【バトゥケイブ駅→KLセントラル駅】
平日 5:25 5:40 5:55 6:10 6:25 6:40 6:55 7:10 7:30 7:45 8:00 8:15 8:30 8:45 9:00 9:45 10:30 11:15 12:00 12:45 13:30 14:15 15:00 15:45 16:15 16:30 17:00 17:15 17:30 17:45 18:00 18:15 18:30 18:45 19:00 19:45 19:30 19:45 20:30 21:15 21:55 22:30
土日 6:10 6:55 7:45 8:30 9:00 9:45 10:30 11:15 12:00 12:45 13:30 14:15 15:00 15:45 16:30 17:15 18:00 18:45 19:30 20:15 21:00 21:45 22:30
バトゥ洞窟の観光レポート
それでは、バトゥ洞窟を観光していきます。バトゥケイブ駅を出て道なりに歩いて行くと、最初に緑色のハヌマン像がお出迎えしてくれます。
ハヌマン像の隣には、有料の「ラーマーヤナケイブ」があります。バトゥケイブと同じように洞窟内に神像が飾られていますが、ここはスルー。この独特な色使いが、なんともヒンドゥー教らしいですね。
早速、ウワサの悪いお猿さん達がお目見えしました(笑)観光客がたくさん来るから、サルにとっては楽園なんでしょうねえ。
庭園を横目に進んで行くと、すぐにバトゥ洞窟に到着です。
バトゥ洞窟は、年1回ヒンドゥー教最大のお祭り「タイプーサム」が行われるヒンドゥー教の聖地です。切り立った岩の中には巨大な鍾乳洞があり、内部にヒンドゥー教の本堂があります。高さ40m以上もある金色の巨大像は、ヒンドゥー教の神様ムルガン像です。今回は運悪く工事中だったので、雑然とした感じになっていて残念…。
ではムルガン像の横にある階段を登り、本堂を目指します。階段は見かけ以上に急勾配なので、小さなお子様連れや年配の方は体力と相談した上で訪れるようにして下さい。
階段は全部で272段、想像以上にキツくて汗が噴き出てきます(笑)
バトゥ洞窟にはサルがたくさんいるので、食べ物や飲み物を持っていると速攻で狙われます。食べ物だけでなく、トートバック・ビニール袋・スマホといった持ち物も狙われることがあるので注意しましょう。
階段の途中には、有料の「ダークケイブ」があります。ガイド付きの洞窟ツアーで入ることができ、暗闇体験や不思議な生物を観察することができます。料金は大人35RM、子供28RMなので興味があれば参加してみてはいかがでしょうか。私は以前に訪れたことがあるので、今回は割愛しました。
心臓破りの階段、高さもかなりありますね。
階段を登りきると、驚くほど巨大な空間が広がっています。お祭りの時は、この洞窟内が人で埋め尽くされるというからすごいですよね(笑)
洞窟内には、カラフルなヒンドゥー教の神様がたくさん祀られています。
何億年もかけて造り出された鍾乳洞は、幻想的な雰囲気が漂っています。さらに奥の階段を登ってみて下さい。
小さくて可愛らしい本堂があります。
本堂の真上はぽっかりと穴が開いており、神秘的な光が差し込んでいました。
岩肌がゴツゴツして、まさに自然の造形美。光がたっぷりと差し込む、昼間に訪れるのがおすすめですよ!
バトゥ洞窟からKLセントラル駅へ帰る際は、スンガイガドゥ(Sungai Gadut)方面行きです。※2015年12月までは、プラブハンクラン(Pelabuhan Klang)方面行きでした。
帰りの電車は、行きと同じく1番ホームから出発します。
まとめ
バトゥ洞窟はこれまでに3回行ったことがありますが、雨の日や雨の直後はおすすめしません。なぜなら辺りが水浸しになったり、階段が滑りやすいのでちょっと危ないんです。私も靴がずぶ濡れになった経験があるので、できれば日を改めて訪れると良いでしょう。
バトゥ洞窟は以前まではタクシーでしか行けませんでしたが、鉄道駅に直結してからは爆発的に人気になりました。初心者の方でも行きやすいので、市内観光のついでにさっくりと訪れてみてはいかがでしょうか。