ハンガリーは日本と同じく、世界有数の温泉大国なことをご存知ですか?国内にはたくさんの温泉が存在し、中でもブダペストにあるセーチェニ温泉は巨大なアミューズメント施設のような温泉で観光客にも大人気なんです。
セーチェニ温泉は見どころの英雄広場に隣接しているので、私達は市内観光もかねて地下鉄で温泉へ行ってきました。今回は実際に訪れた経験をもとに、セーチェニ温泉のアクセス、営業時間、料金、持ち物、予約方法などを詳しく紹介していきます。
セーチェニ温泉について
アクセス
地下鉄1号線 セーチェニ温泉(Széchenyi Fürdő)駅から徒歩3分
営業時間
年中無休 6:00~22:00
【年末年始の特別営業時間】
12/24 6:00~14:00
12/25 10:00~18:00
12/26 6:00~20:00
12/31 6:00~18:00
1/1 11:00~20:00
料金
セーチェニ温泉の入場料金は、曜日や時間帯、キャビン(個室)とロッカーのどちらを利用するか、ファストトラック(優先入場)が有りか無しかによって異なります。料金は頻繁に値上がりするので、最新情報はセーチェニ温泉公式サイトをご覧下さい。
チケットの種類 | 平日 | 土・日・祝日 |
---|---|---|
1日券 キャビン(優先入場付き) | 6800Ft | 7200Ft |
1日券 ロッカー(優先入場付き) | 6200Ft | 6500Ft |
1日券 キャビン(優先入場なし) | 6400Ft | 6800Ft |
1日券 ロッカー(優先入場なし) | 5900Ft | 6200Ft |
早朝(6:00~8:00) キャビン | 6100Ft | 6500Ft |
早朝(6:00~8:00) ロッカー | 5600Ft | 5900Ft |
夜間(19:00~) キャビン | 6100Ft | 6500Ft |
夜間(19:00~) ロッカー | 5600Ft | 5900Ft |
持ち物
・水着 温泉ですが水着の着用が必須です。
・タオル 以前はレンタルできましたが、現在は4500Ftで購入する必要があります。
・ビーチサンダル 来場者のほとんどが履いています。
・サングラス 屋外なので昼間はかなり眩しいです。
・スイミングキャップ スイミングプールで泳ぐ場合は必要です。
・シャンプー・ボディソープ アメニティ類は一切備わっていないので持参すること。
・ビニール袋 帰りに濡れた水着やタオルを入るため。
・防水カメラ GoProなどのアクションカメラがあると楽しめます。
・防水スマホケース 防水ケースに入れておけば水没の心配がありません。
セーチェニ温泉のチケット予約方法
セーチェニ温泉はここ数年で人気が上昇しており、来館者の数が急増しています。そのため以前はなかった、ファストトラック(優先入場)付きのチケットというものが登場しました。公式サイトによると、5~10月、12月、週末の午後が混雑するので予約が推奨だそうです。
セーチェニ温泉の入場チケットは、①現地のチケット売り場、②公式サイトでオンライン予約(英語)、③チケット販売サイトでオンライン予約(日本語)のいずれかで購入可能です。
セーチェニ温泉公式サイトから予約する(英語)
セーチェニ温泉公式サイトからオンライン購入する場合は、英語での予約となります。チケットの料金は、現地のチケット売り場で購入した場合と同じです。予約日の変更は72時間前までなら可能ですが、キャンセルは不可です。
チケット販売サイトから予約する(日本語)
セーチェニ温泉のチケットは、チケット販売サイトのゲットユアガイドから予約することもできます。優先入場付きのチケット料金は、1日券(ロッカー)6841Ft、1日券(キャビン)7696Ftです。100~200円ほどの手数料が加算されますが、ゲットユアガイドは予約日がいつでも一律の料金となっています。日本語で簡単に予約ができ、24時間前までならキャンセル無料なのがメリットです。
セーチェニ温泉レポート
地下鉄でセーチェニ温泉へ向かう
今回私達は、国会議事堂と聖イシュトヴァーン大聖堂の観光を終えた後にセーチェニ温泉へと向かいました。1号線のオペラ駅から地下鉄に乗ります。ブダペストの地下鉄1号線は、ロンドンとイスタンブールに次いで世界で3番目に古い地下鉄です。地下鉄としては唯一、世界遺産に登録されているんですよ。
最初に見た時はこれが地下鉄?!と思ったほど、駅のホームも車輌も小さいです。さらに驚きなのが、大きな音を出しながらガタゴト揺れて走行し、ドアはものすごい勢いで開閉します。イスタンブールの地下鉄も衝撃でしたが、ブダペストも中々のインパクトでした(笑)
今回は少しだけ英雄広場を観光したかったので、セーチェニ温泉駅の1駅手前にある英雄広場(Hősök Tere)駅で下車しました。
ついでに英雄広場を観光
英雄広場駅は、街のメインストリートであるアンドラーシ通り沿いにあります。
駅を出ると、目の前はすぐ英雄広場です。この日は何かの集会が行われていました。
広場の中央には、大天使ガブリエル像が付いた高さ約35mの記念碑が立っています。
大天使ガブリエル像の足元は、マジャル族の首長アールパードをはじめとした7人の騎馬像が取り囲んでいます。
記念碑の両脇には半円形の柱廊があり、柱の間には英雄14人の像が並んでいます。初代ハンガリー国王のイシュトヴァーン、ハンガリー革命の指導者コシュート・ラヨシュなど。
英雄広場を挟んで左右には、神殿のような外観の二つの美術館が建っています。右側に建っているのは西洋美術館で、ラファエロ、ルーベンス、ブリューゲル、エル・グレコ、ゴヤ、モネ、ゴーギャンといった巨匠達の作品が数多く展示されています。
左側は「ミューチャルノク」と呼ばれる現代美術館で、主に企画展が行われているところ。
セーチェニ温泉は英雄広場に隣接する市民公園の中にあるので、公園を散策しながら温泉へと向かいました。
公園内には温泉だけでなく、大きな池やヴォイダフニャッド城、動物園なんかもあります。日曜日ということもあり、地元の人で賑わっていました。
セーチェニ温泉へ到着
5分ほど歩き、セーチェニ温泉に到着しました。鮮やかな黄色の外観で、一見すると宮殿のようにも見える豪華な建物です。
ぐるっと回り込んで、入口がある北側へやってきました。ここから入場します。
セーチェニ温泉は日本の温泉とは違い、男女混浴のため水着を着用しなければいけません。施設内では裸足で歩いている人もいますが、ビーチサンダルは持参した方が良いです。
入場料を支払うと、腕時計型のロッカーキーが貰えます。キーにはICチップが内蔵されており、丸い部分をロッカーに当てながら押すと開閉ができます。ロッカー番号はICチップに記憶されているので、滞在中は何度でもロッカーの開け閉めが可能です。
男女別のキャビンまたはロッカーで着替えます。どちらかと言うと、ロッカーを使用している利用者の方が多いようでした。シャワー室と無料のドライヤーはありますが、シャンプーや化粧水といったアメニティは一切ないので持参しましょう。
タオルは現地で購入すると4500Ftもするので、持参した方が良いです。
セーチェニ温泉はヨーロッパでも最大級の規模を誇る温泉で、屋内に15種類、屋外に3種類もの浴槽があるんです。
セーチェニ温泉の一番のお楽しみと言えば、このゴージャスな露天風呂!ゆっくり寛ぐ温泉というよりは、家族・カップル・友達でワイワイ楽しむプールのような雰囲気ですね。
湯温は日本の温泉に比べてぬるいので、長時間浸かっていてものぼせることはないかと思います。25℃~40℃くらいまで、様々な温度の浴槽がありました。夏はのぼせなくていいですが、冬はちょっと寒いかもしれませんね。
けっこう眩しいので、温泉にもかかわらず多くの人がサングラスをしていました。サングラス持っていけば良かった~!
これはなんと流れるプールならぬ、流れる温泉(笑)
滝みたいに温泉が噴き出している所は、打たせ湯のように使われていました。肩コリでお疲れなのは世界共通なのでしょうか?
こちらはセーチェニ温泉名物、お風呂に浸かりながらチェスするおじさん!以前にTVで見たことはありましたが、本当にチェスをやっているとは驚きです。
本格的に泳ぎたい人は、隣にスイミングプールもあります。ただし、スイミングキャップの着用が義務付けられています。
プールサイドのバーでは、ビールが大人気!ビール片手にくつろいだり、本を読んだり、日光浴をしたり、楽しみ方は人それぞれです。
室内風呂も素敵な雰囲気。
サウナや水風呂も備わっており、別料金でマッサージを受けることもできます。
日本の温泉のような趣はありませんが、非日常が感じられてとても楽しかったです。
帰りは、セーチェニ温泉駅から地下鉄に乗ってホテルへ戻りました。
まとめ
ブダペストの市内観光はそれほど時間が掛からないので、ぜひ温泉も楽しんでみてはいかがでしょうか?今回は一番人気のセーチェニ温泉を紹介しましたが、ゲッレールトの丘の麓にあるゲッレールト温泉も有名です。ゲッレールト温泉はダヌビウスホテル ゲッレールトに併設した温泉施設で、アールヌーヴォー様式のプールや10以上もの浴槽があります。ホテルの宿泊客は、温泉を無料で利用できるのがメリットです。