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ベルリン博物館島の1日観光!ペルガモン博物館をはじめ5つの博物館を巡りました

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博物館島の他4館の入場レポート

新博物館

続いてはペルガモン博物館の次に人気がある、新博物館にやってきました。展示物は先史時代や古代エジプト美術が中心で、自分達が一番楽しみにしていた「ネフェルティティ像」が展示されている博物館です。

建物は新古典様式で、正面玄関の1階部分には美しい列柱がずらりと並んでいました。新博物館は戦争によって大きなダメージを受けていましたが、2009年に修復工事を終えて約70年ぶりに再オープンを果たしました。

インフォメーションとオーディオガイド貸し出しカウンター。残念ながら、日本語オーディオガイドは用意されていませんでした。

館内には手荷物が持ち込めないので、コインロッカーに荷物を預けましょう。新博物館は0階~3階までの計4フロアで構成されています。想像以上に展示物が多いので、見学には結構時間が掛かります。

では、地下の0階から順に見学していきます。0階には古代エジプト関連の展示がなされており、木棺や石棺がいくつも並んでいます。ミイラを収めていた人形型の木棺は、美しく細やかな彩色が施されています。木棺に収めてあった副葬品なども展示されており、こちらの船は紀元前1976~1795年頃のもの。

ライオンの彫刻が施されたもの、象形文字が彫り込まれたものなど、様々な種類の石棺が展示されています。石棺が展示されているスペースは吹き抜けになっているため、1階から見下ろすこともできます。

1階には主に古代エジプトの彫像が多く展示されており、シュリーマンのトロイの部屋(103・104室)などもあります。こちらは、紀元前1840~1800年頃のアメンエムヘト3世像。

ショーケースに入った小さめの彫像が、年代別にずらりと展示されています。「ベルリングリーンヘッド」と呼ばれる頭部像やティイ王妃の頭部像などもあります。

死後の世界への入口。この部屋では神殿のようなスケールの大きい展示が行われていました。石の保存状態も良く、彫刻や彩色がはっきりと見て取れます。

2階には一番のお宝である「ネフェルティティ像」、エジプト中王国時代に書かれた文書「ウェストカー・パピルス」などが展示されています。こちらは紀元前1345年頃、アマルナで出土したネフェルティティの立像。

ネフェルティティ像は210号室で展示されていますが、残念ながら撮影禁止です。部屋の中央にあるガラスケースの中に展示されているので、間近で360度眺めることができます。

ネフェルティティは、古代エジプト王朝のファラオであるアクエンアテン(アメンホテプ4世)の王妃。ツタンカーメンの義母にあたる人物です。クレオパトラ、ネフェルタリと共に「エジプトの三大美女」としても知られています。右目にだけ水晶の象嵌が施されているので、神秘的な雰囲気が醸し出ています。頬から首筋にかけてのラインがリアルで、本当に美人な方だったんだなと感じました。

左:アクエンアテン(アメンホテプ4世)の頭像。アクエンアテンはネフェルティティの夫であり、ツタンカーメンの父です。
右:ネフェルティティとも言われている頭像。

筋肉が逞しいこちらの彫像は、138~161年頃のギリシアの太陽神ヘリオス像。

建物の中央にある階段ホールは、見事な吹き抜けになっています。

3階には見どころの一つである「黄金の帽子」、石器時代や青銅器時代の展示が行われています。黄金の帽子は青銅器時代に儀式で使われたもの。薄暗い展示室の中で、光輝いて展示されていましたよ。

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旧ナショナルギャラリー

次に、新博物館の向かい側にある旧ナショナルギャラリーにやってきました。ここからは、興味がある人や時間がある人だけ見学すると良いかと思います。

旧ナショナルギャラリーはロマン主義、古典主義、ルノワールやモネなど、印象派の絵画を中心に展示している美術館です。建物は古代ギリシアのアクロポリスをお手本に建てられたそうで、確かによく似た神殿風の外観をしていました。正面に立つ騎馬像は、プロイセン国王のヴィルヘルム4世です。

格調高い雰囲気のエントランスホール。館内は1階、2階、3階の3フロア構成となっています。

エントランスホールの階段を上がると右手に、インフォメーション&チケット売り場&オーディオガイド貸し出しカウンターがあります。残念ながら、日本語オーディオガイドは用意されていませんでした。館内には手荷物が持ち込めないので、コインロッカーに荷物を預けます。

美術館の目玉作品をいくつかご紹介していきます。こちらの作品は、アルプスの風景画を多く描いたことで知られるジョヴァンニ・セガンティーニの作品「故郷への帰還」です。

ピエール・オーギュスト・ルノワール「ヴァルジュモンの子供たちの午後」
フランス印象派を代表する画家ルノアールの作品。明るくて優しい色使いに心が和みますね。

近代絵画の父と呼ばれるポール・セザンヌ「ポントワーズのクルーヴの粉ひき小屋」

クロード・モネ「草原の夏」
ルノアールやマネと並ぶ、フランス印象派を代表する画家です。

クロード・モネ「サンジェルマン・ロクセロワ教会」
ルノワール、セザンヌ、モネの作品は、同じ部屋(2階の2.03室)に展示されていました。

ドイツ印象派の代表的画家である、マックス・リーバーマン「ラーレンの亜麻糸工場」
この他に「アムステルダムの幼児学校」など、やや暗い画風の作品が多かったです。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ「樫の森の修道院」
ドイツロマン派を代表する画家で、悲劇的な風景画という新しい分野を開拓しました。3階にはフリードリヒの作品だけが展示された部屋があります。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ「窓辺の婦人」
この他にもアルノルト・ベックリンの代表作である「死の島」など、見学しきれないほど多くの絵画があったので、美術好きにはたまらない美術館だと思いました。

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旧博物館

続いては、旧ナショナルギャラリー前のボーデン通りを渡って、旧博物館にやってきました。旧博物館の前にはルストガルテンという公園があり、すぐ横には大きなクーポラが目立つベルリン大聖堂も見えましたよ。

旧博物館は1830年に、5館の中で一番最初にオープンした歴史ある博物館です。プロイセン王家のコレクションを一般公開したのが始まりで、古代ギリシアやローマ時代の彫刻作品を多く展示しています。

正面玄関にはアテネの古代建築をモデルにした18本の円柱が並んでおり、上部には同じく18羽の鷲の彫刻が飾られています。入口の両脇には、大きな騎馬像が1体ずつ立っています。館内は1階と2階の2フロア構成です。他の博物館に比べて展示物が少ないので、割と見学しやすいかと思います。

1階にあるインフォメーション&チケット売り場&オーディオガイド貸し出しカウンター。残念ながら、日本語オーディオガイドは用意されていませんでした。館内には手荷物が持ち込めないので、クロークルームにて荷物を預けましょう。

左:「ベルリンの女神」と呼ばれるコレー(少女)像。赤色の衣装とネックレスなどの装飾品を身に着けています。
右:ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの妻リウィア像。美しく賢い女性だったため、後に神格化され豊穣の女神となりました。

この他に「祈る少年」というブロンズ像も見どころなのですが、残念ながら見つからず…。

建物の中央は1階と2階を贅沢に使用した、ドーム状のホールになっています。ドームは円柱で支えられており、1階には大きな彫像、2階には小さな彫像が飾られています。天窓からは光が降り注いでいて、ローマのパンテオンにそっくりのデザインですね。

ボーデ博物館

最後に、ボーデ博物館へ向かいたいと思います。ボーデ博物館は博物館島の北側にあるため、シュプレー川沿いの道をぐるっと回り込んで行かなければなりません。ペルガモン博物館の工事の影響で、このような仮設通路を歩いて行くことになります。

ボーデ博物館はドーム型のエントランスが特徴的な建物で、向こう側にはベルリンテレビ塔が見えていました。両脇にはシュプレー川が流れており、周囲を観光船が行き交っています。

ボーデ博物館は、中世ヨーロッパの彫刻やビザンティン美術など宗教美術を中心に展示する博物館です。1904年にフリードリヒ博物館として開館したのが始まりで、古銭や貨幣といった面白い品もコレクションされていました。

まとめ 

入場チケットは1日共通券で18ユーロなので、最初は少し高いかなと思いましたが、実際に訪れてみると逆に安すぎるくらいだと感じました。次回はミュージアムパスを購入し、工事中で見学できなかったペルガモンの大祭壇を含めてゆっくり見て回ってみたいなと思います。

私達は5つある博物館の中で、人気のペルガモン博物館から見学をスタートしました。開館して間もない午前10時頃は比較的空いていましたが、昼頃にかけて混雑してきたので、午前中に訪れてしまうのがおすすめです。夏の観光シーズンや年末年始などの繁忙期に訪れる方は、事前に入場チケットを予約していった方が良いかもしれませんね。

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