インドネシアの人気リゾート地、バリ島の玄関口はデンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)になります。バリ島中心部の南、市街地のすぐ近くにある空港です。2013年には新国際線ターミナルがオープンし、旅行者も使いやすい綺麗な空港になりました。
今回は実際にデンパサール空港を利用してきたので、バリ島と日本を結ぶ直行便・乗継便、空港到着~入国の流れについて紹介します。空港から市街地への移動手段は、タクシーまたはカーチャーターが基本です。近年のバリ島は渋滞が激しいので、空港直結のノボテルホテルに泊まるのもおすすめです。
バリ島デンパサール空港
バリ島のデンパサール空港は、深夜発着便も多い24時間空港です。新国際線ターミナルは3階建てで、1階が到着フロア、3階が出発フロアになっています。それほど大きな空港ではないので、免税店や飲食店は少なめ。空港内では無料Wi-Fiが利用できますが、通信速度はあまり期待しない方がいいかもしれません。
日本人がバリ島へ入国するには到着ビザの取得が必要でしたが、2015年6月12日から観光目的に限り到着ビザ(Visa On Arrival)の取得が免除されています。滞在期間は入国日も含めた30日間で、延長は不可。ビジネス目的の方は、引き続き35USドルのビザ取得が必要となっています。2015年4月1日より、出入国カードも廃止されています。ただし税関申告書の記入は引き続き必要なので、1家族につき1枚を提出しましょう。
日本~バリ島の直行便
日本とバリ島を結ぶ直行便は、インドネシアのフラッグキャリアであるガルーダ・インドネシア航空が運航しています。成田~デンパサール線と関空~デンパサール線の2路線を毎日運航中です。以前は羽田と中部にも直行便が就航していましたが、羽田線は2015年から、中部線は2012年から運休しています。
2010年まではJAL(日本航空)の成田線と関空線もありましたが、こちらも現在運休中です。また、2017年5月より運行していたインドネシア・エアアジアXの成田~デンパサール線は、2019年1月をもって運休となりました。
出発地 | 到着地 | 出発時刻 | 到着時刻 | 所要時間 |
---|---|---|---|---|
東京/成田 | デンパサール | 11:00 | 17:40 | 7:40 |
デンパサール | 東京/成田 | 0:45 | 8:40 | 6:55 |
大阪/関西 | デンパサール | 11:00 | 17:20 | 7:20 |
デンパサール | 大阪/関西 | 0:40 | 8:30 | 6:50 |
日本~バリ島の乗り継ぎ便
バリ島への乗り継ぎ便は、日本の航空会社からLCCまで様々な選択肢があります。乗り継ぎ便は時間が掛かる分、安く行けるのがメリットです。特にチャイナエアラインや中国東方航空、中国南方航空は、時期によっては3万円代~と激安で予約できることも。大韓航空は日本の地方都市に就航しているので、地方在住者にとって使い勝手が良いと評判です。また、JALとANAは直行便と同じくらいの価格ですが、日本式のきめ細やかなサービスが受けられるので根強い人気があります。
【JAL(日本航空)】
乗継地:ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
出発地:成田
【ANA(全日空)】
乗継地:ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
出発地:成田、羽田
【ガルーダ・インドネシア航空】
乗継地:ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
出発地:羽田、関西
【大韓航空】
乗継地:ソウルの仁川国際空港
出発地:成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌、青森、新潟、小松、岡山、鹿児島、沖縄
【キャセイパシフィック航空】
乗継地:香港の香港国際空港
出発地:成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌、広島、那覇
【香港航空】
乗継地:香港の香港国際空港
出発地:成田、関西、札幌、岡山、宮崎、鹿児島、沖縄
【チャイナエアライン】
乗継地:台北の台湾桃園国際空港
出発地:成田、関西、中部、福岡、札幌、静岡、富山、広島、高松、宮崎、鹿児島、沖縄、石垣島
【エバー航空】
乗継地:台北の台湾桃園国際空港
出発地:成田、関西、福岡、札幌、函館、仙台、小松、沖縄
【中国東方航空】
乗継地:上海の浦東国際空港
出発地:成田、関西、中部、福岡、札幌、旭川、静岡、新潟、小松、岡山、広島、松山、鹿児島、長崎、沖縄
【中国南方航空】
乗継地:広州の白雲国際空港
出発地:羽田、関西、中部、福岡
【シンガポール航空】
乗継地:シンガポールのチャンギ国際空港
出発地:成田、羽田、関西、中部、福岡
【タイ国際航空】
乗継地:バンコクのスワンナプーム国際空港
出発地:成田、羽田、関西、中部、福岡、札幌
【マレーシア航空】
乗継地:クアラルンプールのクアラルンプール国際空港
出発地:成田、関西
【エアアジアX(LCC)】
乗継地:クアラルンプールのクアラルンプール国際空港
出発地:羽田、関西、札幌
【タイ・エアアジア(LCC)】
乗継地:バンコクのドンムアン国際空港
出発地:成田、関西
【ジェットスター・アジア(LCC)】
乗継地:シンガポールのチャンギ国際空港
出発地:関西
バリ島到着~入国の流れ
バリ島到着から入国までの流れを説明していきます。まずは飛行機を降りて、ターミナルビルへ入ります。新しくなった国際線ターミナルは見違えるほどキレイ!以前の国際線ターミナルは、国内線用として利用されています。
「Visa On Arrival」の案内表示に従って、エスカレーターを下ります。
エスカレーターを下りたら「Visa On Arrival」「Baggage Claim」の案内通りに進みます。
広々とした空間に出たら「Immigration」と書かれた入国審査場の方向へ。入国審査場では「Foreigner」の表示がある外国人用ブースに並びます。
入国審査場の手前には「Visa On Arrival/Payment Counter」がありますが、ここはスルーしてOK。以前は到着ビザを取得する必要がありましたが、現在は不要となっています。
入国審査を終えたら、手荷物受取所にて受託手荷物を受け取ります。電光掲示板があるので、自分の荷物が出てくるターンテーブルを確認しましょう。
手荷物受取所の一角には、各種パンフレットが置かれています。
荷物を受け取ったら税関検査を受けます。税関申告書の質問が全て「NO」の方は緑色の「Non Declared」、そうでない方は赤色の「Declared」へ進みます。係官に税関申告書を提出し、荷物のX線検査を受けて到着ロビーに出ます。
到着ロビーは送迎の人でごった返しています。送迎を頼んでいた方は、ここでドライバーやガイドさんと合流。
到着ロビーには両替所があります。以前の国際線ターミナルの両替所はトラブルも多かったですが、新ターミナルの両替所は銀行が運営しているので安心して利用できますよ。こちらはインドネシアの大手銀行「BANK BRI」の両替所。
こちらはインドネシアの国営銀行「Bank Mandiri」の両替所。
レートは街中の両替所に比べて3%ほど悪いです。バリ島は街中にたくさん両替所があるので、空港での両替は最小限にするのが賢い選択だと思います。
デンパサール空港からの移動手段(タクシー)
バリ島には鉄道や地下鉄などの交通機関がないので、空港から市内への移動手段は基本的に定額制の空港タクシーとなります。空港には、ブルーバードなどのメータータクシーが乗り入れていません。空港タクシーはメータータクシーに比べて約2倍の料金で、エリア毎に乗車料金が決まっています。
空港タクシーカウンターは、到着ロビーに出たらすぐ左手にあります。カウンターでホテル名を伝え、料金をルピアで支払います。するとチケットが渡されるので、担当ドライバーの案内でタクシーに乗り込みます。
基本的には安心して利用できるのですが、若干ふっかけられることもあります(笑)そんなゆるさもバリ島の魅力なので、怒らずに価格交渉するのがバリ旅行を楽しむコツです。エリア毎のタクシー料金は以下の通り。
- クタ 70,000~80,000ルピア
- レギャン 95,000ルピア
- スミニャック 110,000ルピア
- クロボカン 150,000ルピア
- サヌール 150,000ルピア
- ヌサ・ドゥア 150,000ルピア
- ジンバラン 100,000~150,000ルピア
- ウブド 300,000ルピア
タクシーが心配な方は、割高にはなりますが、現地ツアー会社の送迎サービスやホテルの送迎サービスを利用するのがおすすめです。また、ホテルによっては無料送迎を行なっているところもあるので、上手に活用するといいでしょう。
デンパサール空港直結のおすすめホテル
バリ島は近年渋滞が激しく、特に中心部のクタ・レギャンエリアは昼夜を問わず渋滞しています。空港から中心部のホテルまでは、わずか数kmなのに1時間かかることもあります。渋滞を少しでも避けたい方は、空港近くのホテルに泊まると便利です。バリ島は深夜・早朝の発着便が多いので、到着日や帰国日だけ利用するのも良いでしょう。
特に便利なのが、デンパサール空港に直結したトランジットホテルのノボテル バリ ングラライ エアポートです。2016年にオープンした比較的新しいホテルで、国際線・国内線ターミナルのどちらにも徒歩でアクセスすることができます。
ロビー階には宿泊者専用の空港直結セキュリティゲートもあります。
モダンなインテリアの客室。
リゾート感のあるプールも完備。
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