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カサ・ミラの入場レポートとチケットの予約方法について!

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バルセロナのカサ・ミラ(ラ・ペドレラ)は、天才建築家アントニ・ガウディが設計した独創的な集合住宅です。直線部分が全くない建物で、グラシア通りでも一際目を引く波打った外観をしています。ガウディらしい建築が魅力の世界遺産で、なんと現在でもカサ・ミラには実際に人が住んで生活をしているというから驚きです。

カサ・ミラは4~9月の観光シーズンと年末年始は混雑するため、入場チケットは事前にオンライン予約していくのがおすすめです。チケットは公式サイトから予約できますが、日本語対応のチケット販売サイトからも同じ値段で予約することができるんです。今回は実際に予約して入場してきたので、カサ・ミラの見どころ、チケットの種類と料金、チケットの予約方法などを詳しく紹介していきます。

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カサ・ミラについて

アクセス

カサ・ミラは、バルセロナの目抜き通りである「グラシア通り」に面した場所にあります。最寄り駅の地下鉄3号線・5号線のディアゴナル駅(Diagonal)から徒歩1分でアクセスできます。カサ・バトリョからも近く、徒歩5分ほどで行けます。

開館時間

【冬期 2019/11/4~2020/2/27】
・月曜~日曜 9:00~18:30
・夜間ツアー 19:00~21:00

【夏期 2020/2/28~2020/11/1】
・月曜~日曜 9:00~20:30
・夜間ツアー 21:00~23:00

【年末年始 2019/12/26~2020/1/3】
・月曜~日曜 9:00~20:30
・夜間ツアー 21:00~23:00

※最終入場は閉館の30分前、上階の見学は閉館の15分前まで。

休館日

12/25

所要時間

カサ・ミラの観光にかかる所要時間は、1時間が目安となります。建物内は全てが公開されているわけではないので、ゆっくりと見学しても1時間半あれば足りるでしょう。当日に入場チケットを購入する場合は、行列に並ぶ時間も考慮に入れること。

注意事項

  • 12歳以下の子供は保護者の同伴が必要です。
  • 撮影時にフラッシュと三脚を使用することは禁止されています。
  • 建物内での飲食や喫煙、大声を出す、走るといった迷惑行為は禁止されています。

カサ・ミラのチケットの種類と料金

カサ・ミラの入場チケットにはいくつか種類がありますが、基本的に「一般チケット」か「優先入場チケット」を購入するケースが多いです。現地のチケット売り場もしくはオンライン予約での購入が可能です。現地で購入するよりも、事前にネット予約した方がお得になります。※6歳以下の子供はどのチケットを購入しても無料です。

一般チケット

一般チケット(La Pedrera Essential)は、一番安くカサ・ミラに入場できるチケットです。オンライン予約の場合は、入場する日付と時間を指定する必要があります。チケット料金には、日本語対応のオーディオガイドも含まれています。

  オンライン予約 現地購入
大人 24ユーロ 27ユーロ
シニア(65歳以上) 18.5ユーロ 21.5ユーロ
学生 18.5ユーロ 21.5ユーロ
子供(7~12歳) 12ユーロ 15ユーロ
参考入場チケットは、カサ・ミラの公式サイトまたはチケット販売サイトのゲットユアガイドからオンライン購入できます。どちらのサイトから予約してもチケットの料金は同じ24ユーロです。公式サイトは英語での予約となりますが、ゲットユアガイドは日本語に対応しているので予約しやすいです。
カサ・ミラ公式サイト(英語)
ゲットユアガイド公式サイト(日本語)

優先入場チケット

優先入場チケット(La Pedrera Premium)は、好きな日付・時間に入場できるプレミアムチケットです。有効期限は購入日から6ヶ月間で、この期限内であればいつでも利用可能。当日は、専用の入口から優先的に入場できるのがメリットです。チケット料金には、日本語対応のオーディオガイドとビジュアルガイドブックのプレゼントが含まれています。

  オンライン予約 現地購入
大人 31ユーロ 34ユーロ
子供(7~12歳) 12ユーロ 15ユーロ

一般チケットと夜間ツアーのコンビチケット

一般チケットと夜間ツアーのコンビチケット(La Pedrera Essential & Night Experience)は、日時指定ありの一般チケットとガイド付きの夜間見学ツアーがセットになったお得なチケットです。それぞれのチケットを単体で購入するよりも15ユーロ安く購入できます。

  オンライン予約 現地購入
大人 43ユーロ 46ユーロ
子供(7~12歳) 21.5ユーロ 24.5ユーロ

夜間ツアーチケット

夜間ツアーチケット(La Pedrera Night Experience)は、ガイドによる案内付きの夜間見学ツアーです。通常の見学では見ることができない、屋上でのプロジェクションマッピングのショーが行われます。ガイドの言語は、英語・スペイン語・カタルーニャ語・中国語のいずれか。チケットは日時指定が必要で、オンライン予約でのみ購入可能です。

・大人 34ユーロ
・子供(7~12歳) 17ユーロ

早朝ツアーチケット

早朝ツアーチケット(La Pedrera Exclusive)は、一般入場の開始前に少人数で見学できるツアーです。ツアーの開始時間は朝8時から、英語ガイドは木曜・金曜、中国語ガイドは水曜に催行されています。チケットは日付指定が必要で、オンライン予約でのみ購入可能です。

・大人 39ユーロ
・子供(7~12歳) 19.5ユーロ

ディナー付き夜間ツアーチケット

ディナー付き夜間ツアーチケット(La Pedrera Night Experience & Dinner)は、カラ・ミラ内にあるカフェでディナーを食べた後に夜間ツアーに参加するチケットです。18:30~21:30の30分おきに、ディナー時間が選べます。チケットは日時指定が必要で、オンライン予約でのみ購入可能です。

・大人 59ユーロ

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カサ・ミラの入場レポート

カサ・ミラへ入場する

カサ・ミラは、カタルーニャ語で「石切り場」を意味する「ラ・ペドレラ」というニックネームで親しまれています。数年前には修復工事が終わり、今回訪れた時はすっかり綺麗な姿へと生まれ変わっていました。

ガウディは当時からエコ意識の高かった人で、カサ・ミラのバルコニーの手すりにはリサイクルした鉄が利用されています。手すりは植物をモチーフにしているそうですが、海藻のようにも見えるデザインですね。

カサ・ミラの入口は2か所あり、正面入口は「優先入場チケット予約者」の入口です。

「一般チケット予約者」「当日券購入者」の入口は、正面向かって右側のプルベンサ通り沿いにあります。一般チケット保持者はOnline Ticketsと書かれた列、当日券購入者はTo buy ticketsの列に並びます。

私達は事前に予約していったので、行列に並んでいる人を横目にスイスイと入場できました。手荷物検査を受けて入場し、カウンターで日本語オーディオガイドを受け取ります。

入場すると最初に、吹き抜けになった楕円形の中庭が現れました。カサ・ミラには採光用に二つの中庭があり、全ての住居が中庭に面するように造られています。雨の日は大変かもしれませんが、たっぷりと光が入ってくるので気持ちが良さそうですね。

中庭には、施主であるミラ家専用の階段がありました。

壁画は淡い色彩が美しく、キリスト教や演劇をテーマにした絵が描かれています。

▲ 1階の見取り図
カサ・ミラは建物内の全てが見学できるわけではなく、次の5ヶ所だけが一般公開されています。①1階の中庭 ②屋上 ③屋根裏の回廊 ④屋根裏の一つ下の階の住居スペース ⑤2階の特別展示会場

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屋上から見学する

まずは順路通りに、1階の奥にあるエレベーターで屋上へと向かいました。屋上に出ると、そこには驚きの光景が広がっていました!オブジェのようなものがニョキニョキと立っていますが、これは山の峰をイメージした煙突や換気口なんです。床は山の稜線をイメージしており、高低差のある波打つ構造になっています。

独創的なガウディワールド全開!といった感じですね。

▲ 屋上の見取り図
中庭(Patio)の吹き抜け、階段(stairwell)、煙突(Chimney)などがあります。

では、ユニークなデザインのオブジェ群を見ていきます。写真左は、リサイクルした緑色のビンで装飾された煙突です。この角度から見るとキノコのように見えますが、角度を変えると人の顔のようにも見えます。右の煙突は、宇宙人や多面相のような謎の生物?

このねじりが美しい換気口は、四本腕の十字架です。巻貝やチェスの駒のようにも見えます。表面はガウディお得意の破砕タイルのモザイクで覆われていました。

同じく破砕タイルで覆われているモザイクの巨人。左側のアーチが特徴的で、その奥にはティビダボの山が見えました。

この煙突は、兜をかぶったローマ兵の頭をイメージしたと言われています。兜四兄弟はよく見ると口元が微妙に違っていて、色んな表情をしているようにも見えました。

こうやって全体を見てみると、親分と子分のようにも見えてきます。手前の兜は一人でぽつんと立っているので、ちょっと寂しそうかも?

屋上から真下を覗くと、バルセロナの目抜き通りである「グラシア通り」が真っ直ぐと延びているのが見えます。

そしてこの場所は、サグラダファミリアが見渡せる絶好の撮影スポットです。次から次へと人がやってくるので、撮影場所の争奪戦が勃発していました。

これがサグラダファミリアの定番ショット。巨人のオブジェの右側にあるアーチが、いい感じでフレームになっています。

ちょうどサグラダファミリアの西側、受難のファサード側を眺めることができました。鐘塔の先端に付いている、ピクナルや果物のオブジェまではっきりと見えますね。

サグラダファミリアの右方面には、街のランドマークとなっているアグバルタワー(トレ・アグバル)も見えました。これ実は水道局のビルなのですが、夜になると美しくライトアップされて目立ちます。

下を覗きこむと、1階の中庭が見えました。中庭に面した窓は光が多く取り込めるようにと、階下へ行くにつれて大きなサイズとなっています。屋上の出口(波打つ巨人のオブジェ)から階段を下りて、次は屋根裏の回廊を見学していきます。

屋根裏の回廊

屋根裏の回廊は「エスパイ・ガウディ」と呼ばれる、ガウディ建築に関する展示スペースとなっています。ここにはガウディが手掛けた、建造物の模型や研究資料などが多数展示されていました。何といっても注目なのが、天井を支えるレンガ製のカテナリーアーチです。薄いレンガを積み上げて造られており、複雑な構造の屋上を支えていることがよく分かります。

カサ・ミラの模型も展示されており、裏側や内部の構造を知ることができます。

これは逆さ吊り模型のフニクラ。そう言えば、サグラダファミリアの地下博物館にも似たようなものが展示されていました。ガウディは複雑な計算を用いて建物の設計を行わず、自然な曲線を描いて力学的に安定するフニクラを利用し設計していたそうです。

ガウディがインスピレーションを受けた動物の骨や化石、貝、植物などが展示されています。

ガウディが設計したイスも展示されていました。美しいカーブを描き、綺麗に磨き上げられたイスはなんだか温かみがありますね。

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住居スペース

次はさらに階段で下り、住居スペースへとやってきました。1900年代初頭のブルジョワ層の暮らしぶりが再現されているエリアです。ここは子供部屋で、当時はかなりの贅沢品であっただろう玩具や綺麗な子供服が展示されていました。

床に敷き詰められた六角形の植物模様のタイルは、ガウディが自らデザインしたもの。グラシア通りにも同じものが使われています。

使用人の部屋は、家政婦が裁縫などの仕事を行なっていた部屋です。懐かしい足踏みミシンやアイロン台が置かれており、電球がいい味を出してました。

ここは使用人の寝室です。ベッドは小さめですが、十分快適に暮らせそう。

外観があれだけ波打っているので、内部ももちろん真っ直ぐではありません。廊下はぐねぐねと曲がっており、夫人が部屋の構造に不満を持ったのも納得できます。

窓から中庭を覗きこんでみると、窓の周りの壁がカラフルに着色されているのが分かります。窓ガラスの形も不規則なので、作業する職人さんは苦労したでしょうね。

次は、日差しが入って明るいキッチンとダイニングスペースへ移動してきました。黒い大きなコンロには煙突が付いていて、今でも使えそうな雰囲気。シンクは二つあり、床のタイルは六角形になっていました。

モスグリーンを基調としたバスルームはシンプルなデザイン。

書斎にはタイプライターや電話、インクセットなどが置かれていました。

書斎から通じる開放的なダイニングルームには、素敵な家具が配置されています。照明と三角形の連なる寄木張りの床が特徴的です。

ここはダイニングルームから続く、ラウンジスペースといった所でしょうか。

その奥には落ち着いた雰囲気の主寝室がありました。ベッドとクローゼットがお揃いの柄で、赤ちゃん用のベビーベッドも置かれています。

主寝室の隣には、ピンク色の壁が可愛らしいバスルームも。化粧台やバスタブ、トイレなどが設置されています。カサ・ミラの外観はお洒落ですが、部屋の形が不規則なので実際暮らすとなると大変そうかも(笑)

ただの階段なのに、手すりや壁の色合いにもガウディのこだわりが感じられます。この階段を下りて1階の中庭へ向かうと、入場した時とは別の円筒形の中庭に出ました。ホールの一角には、ガウディのブロンズ像が置かれています。

この階段を上った先には、エキシビション(2階の特別展示会場)がありました。漆喰の壁の上に、パステルカラーのお花畑のような可愛らしい絵が描かれています。

カサ・ミラは夜になると、建物全体がライトアップされて幻想的な姿になります。時間に余裕があれば、ぜひ夜も訪れてみてはいかがでしょうか?

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