ソウルを代表する観光地と言えば、朝鮮王朝時代の王宮である景福宮(キョンボックン)です。まるで韓流ドラマのような建物と、華やかな衣装に身を包んだ「守門将交代式」が見られる人気スポット!民族衣装の「チマチョゴリ」を着ていくと入場無料になるので、レンタルして記念撮影するのも楽しみの一つです。
景福宮の敷地は広大なので、効率良く観光するにはあらかじめポイントを押さえておくのが大切です。そこで今回は景福宮の行き方、営業時間、入場料、見どころなど、実際に訪れて分かった情報を詳しく紹介していきます。
景福宮について(営業時間・入場料)
営業時間
1~2月 9:00~17:00
3~5月 9:00~18:00
6~8月 9:00~18:30
9~10月 9:00~18:00
11~12月 9:00~17:00
※最終入場は閉館の1時間前です。
定休日
火曜 ※祝日の場合は通常営業です。
入場料
大人 | 3,000ウォン |
子供(7~18歳) | 1,500ウォン |
シニア(65歳以上) | 無料 |
子供(6歳以下) | 無料 |
・毎月最終水曜日(文化の日)は、無料で入場できます。
・景福宮の入場チケットを購入すると、隣接する「国立古宮博物館」へ無料で入場できます。
・無料入場の方(シニア・子供・チマチョゴリ着用者)は、身分証明書の提示が必要です。
・総合観覧券(10,000ウォン、有効期限3カ月)を購入すると、景福宮、昌徳宮(後苑含む)、昌慶宮、徳寿宮、宗廟に入場できます。
所要時間
景福宮は、ソウル市内にある5大王宮の中でも一番規模の大きい王宮です。広大な敷地内には「勤政殿」や「慶会楼」といった、写真映えするスポットがいっぱいあります。せっかく訪れるなら、迫力満点の「守門将交代式」もじっくり見学したいところ。景福宮の観光にかかる所要時間は、交代式も含めて2時間程度をみておくといいでしょう。見どころを一周すると想像以上に歩くので、足元はスニーカーで行くのがおすすめです。
チケット売り場は、光化門(一つ目の門)を入ってすぐ右側にあります。
チケット売り場の隣には、両替所とインフォメーション。
コインロッカーは、興礼門(二つ目の門)を入ってすぐ左側にあります。
景福宮では無料の日本語ガイドツアーを実施しています。時間は10:00、12:30、14:30の1日3回で、所要時間は60~90分。集合場所は、興礼門を入って右側にある看板の前です。
チマチョゴリをレンタルして無料入場しよう
景福宮にチマチョゴリ(韓服)を着て訪れると、誰でも入場料が無料になります。チマチョゴリは近隣のレンタルショップで借りることができますが、旅行サイトのKKdayで予約していくとさらに安く借りられます。レンタル料金は1.5時間800円、4時間1,500円、1日2,300円程度です。KKdayは日本語で予約できるうえに、前日までキャンセルできるのがポイント。「西花韓服」は景福宮駅4番出口のすぐそばにあり、「ハンボクナム」と「Oneday Hanbok」は隣駅の安国駅が最寄りです。
【西花韓服】チマチョゴリのレンタルを予約する
【ハンボクナム】チマチョゴリのレンタルを予約する
【Oneday Hanbok】チマチョゴリのレンタルを予約する
景福宮の行き方・アクセス
景福宮はソウル中心部の鍾路(チョンノ)エリアに位置しているため、気軽にアクセスできるのが魅力です。最寄り駅である地下鉄3号線・景福宮駅の5番出口と直結しています。
地下鉄5号線・光化門駅の9番出口から出て、「光化門広場」を観光しながら景福宮へ向かうのもおすすめです。
光化門駅から光化門広場を歩いて行くと、景福宮までは7~8分ほど。光化門広場には、世宗大王像と李舜臣像があります。定期的にイベントなども行われていて、天気が良いと気持ちよく散策できますよ。
景福宮の入場レポート
光化門広場から向かうと最初に見えるのが、巨大な光化門です。都会のど真ん中に突如として現われる光化門はなかなかの迫力!
光化門の前には、直立不動の守門将(門番の兵隊)が立っていました。微動だにしないので蝋人形のようにも見えますが、生身の人間です(笑)
光化門から入場すると、真正面に見えるのが興礼門です。
この辺りに来るとチマチョゴリを着た観光客をたくさん見かけました。可愛いですね~!
興礼門を抜けると、勤政門があります。
勤政門を抜けた先にあるのが、勤政殿(景福宮の正殿)です。当時は国家的行事が行われていた、まさに宮廷の中心とも言える場所!韓流歴史ドラマにもよく登場するので、見かけたことがあるという方もいるのではないでしょうか?
勤政殿の周りはとにかく観光客でいっぱい!チマチョゴリ姿の人たちに囲まれていると、なんだかドラマの世界にいるみたい(笑)
勤政殿のすぐ裏側にあるのが、王様の執務室だった思政殿です。ここからは一気に観光客が少なくなるので、ゆったりと見学することができました。
思政殿のすぐ裏側には、王様のプライベート空間だった康寧殿もあります。
さらにその後ろにあるのが、王妃のプライベート空間だった交泰殿。
康寧殿と交泰殿から西側へ移動すると、お祝い行事が行われていた慶会楼があります。池に浮かぶように建っているので、景福宮の中でも一番美しいスポットでした。
慶会楼を背景に写真撮影する観光客も多かったです。チマチョゴリを着ているのは女性だけでなく、男性も多かったのには驚きましたね。
慶会楼からさらに奥へ歩いて行くと、東屋の香遠亭があります。残念ながら工事中だったので近づくことはできませんでしたが、改修後の姿が楽しみですね。
景福宮の主なスポットは見終わったので、この辺で切り上げて光化門の方まで戻ります。守門将交代式まで時間があるので、用成門から出て「国立故宮博物館」を見学してみます。
国立故宮博物館は、朝鮮王朝時代の装飾品や調度品が展示される博物館です。開館時間は10:00~18:00、水曜・土曜は10:00~21:00。
館内に用意されている日本語パンフレットを見ながら回ると分かりやすいです。結構立派な博物館なのに、見学者は少なかったですね。
皇帝・皇后の御料車もありました。
景福宮の守門将交代式
最後に紹介するのは、景福宮観光のハイライトとも言える「守門将交代式」です。この交代式は、朝鮮王朝時代に王宮の警備を行っていた守門軍の交代儀式を再現したもの。守門将交代式が一番見応えがありますが、もし時間が合わなければ「光化門守衛儀式」か「守門軍公開訓練」でも十分に雰囲気を楽しめますよ。
交代式の時間
・守門将交代儀式 10:00、14:00(20分間) 興礼門前広場
・光化門守衛儀式 11:00、13:00(10分間) 光化門前
・守門軍公開訓練 9:30、13:30(15分間) 協生門の外
※交代式は火曜と雨天時を除き毎日行われています。
観覧場所は興礼門前の広場なので、少し早めに行ってベストポジションを確保するのが◎。観覧マナーを守り、ロープの外側で待ちましょう。
東側の協生門から30名ほどの守門将が入場してきました。
守門将は色々な楽器を持ち、美しい軍楽を奏でながら行進してきます。
緑・赤・青と鮮やかな衣装に身を包む守門将。
興礼門を背にし、旗がたなびく姿はかっこいい!
20分間のパフォーマンスでしたが、思っていたよりも迫力満点で最後まで見入ってしまいました。
まとめ
景福宮はさすがドラマ撮影にも使われているだけあって、かなり見応えのあるスポットでした。景福宮をゆっくり見て回る時間がないという方は、守門将交代式だけでも見てみるのはいかがでしょうか?実は交代式だけなら、入場しなくても観覧することが可能なんです。そして交代式が終わった後は守門将との記念撮影タイムがあるので、チマチョゴリを着て撮影すればより写真映えします。300円の入場料を払うのであれば、1,500円くらいでチマチョゴリをレンタルした方が満足度が高いかもしれませんね。