フラメンコや闘牛が盛んな地であるセビリアは、スペイン南部アンダルシア地方の観光拠点となる街です。セビリアはマドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐ第4の都市なので、スペイン各地から電車・バス・飛行機でのアクセスが良いです。
今回はセビリアへのアクセス方法と、グラナダからセビリアへALSAのバスで移動した様子、セビリア空港からバルセロナ空港へLCCのブエリング航空で移動した様子を紹介します。
電車(AVE)での行き方
セビリアにはスペイン国鉄レンフェ(Renfe)の高速列車AVEが乗り入れており、主要都市からの移動の場合はAVEが早くて便利です。マドリード、コルドバ、バルセロナ、バレンシアといった都市と、セビリアのサンタ・フスタ駅を結んでいます。
- マドリードから:約2時間30分
- コルドバから:約45分
- バルセロナから:約5時間30分
- バレンシアから:約4時間
レンフェの高速列車AVEは、スペイン版の新幹線なので最高時速は300km/h出ます。
マドリードはプエルタ・デ・アトーチャ駅からセビリア行きのAVEが発着します。
AVEの発着するコルドバ駅。
バルセロナはサンツ駅からセビリア行きのAVEが発着します。
バスでの行き方
セビリアにはスペイン各地からの長距離バスがたくさん乗り入れており、特に小さな街からの移動の場合は本数や路線の多いバスが便利です。電車や飛行機に比べて時間は掛かりますが、料金は一番安く済みます。
セビリアには新市街のプラザ・デ・アルマス・バスターミナルと旧市街のプラド・デ・サン・セバスティアンバスターミナル、二つの長距離バスターミナルがあります。プラザ・デ・アルマス・バスターミナルは街のメインバスターミナルで、コルドバ、マドリード、バルセロナなどからのバスが発着します。プラド・デ・サン・セバスティアンバスターミナルは、セビリアより南の街からのバスが発着します。二つのバスターミナルは離れているので、間違わないように注意して下さい。
- コルドバから:プラザ・デ・アルマス発着、ALSA社、約2時間
- グラナダから:プラザ・デ・アルマスまたはプラド・デ・サン・セバスティアン発着、ALSA社、約3時間
- マドリードから:プラザ・デ・アルマス発着、Socibus社、約6時間30分
- バルセロナから:プラザ・デ・アルマス発着、ALSA社、約15時間(夜行バス)
グラナダからセビリアへのバス移動レポート
今回グラナダからセビリアへは、本数が多くて便利なバスで移動しました。こちらはグラナダの長距離バスターミナル「Estacion Autobuses Granada」です。
グラナダバスターミナル内には、スペイン大手のバス会社ALSAの窓口があります。
ALSAの自動券売機もあり、支払いには現金とクレジットカードの両方が使えます。
バスが発着するプラットホームは、下の階にあります。
下の階にある待合スペースには、軽食や飲み物を販売するお店やイートインコーナー、トイレなどがあります。
電光掲示板には出発便と到着便の行き先、プラットホーム番号、時刻が表示されています。
プラットホームには、スペイン各地へ向かうバスがずらりと並んでいます。バスをネット予約した場合は、プリントアウトしたバウチャーを係員に提示して乗車します。スーツケースなどの大きな荷物は、バス下の格納スペースに預けることができます。
グラナダを10時に出発し、予定通りに約3時間でセビリア旧市街にある長距離バスターミナル「Estacion Prado de San Sebastian」に到着しました。
今回宿泊するホテル レイ アルフォンソ Xはセビリア旧市街にあるので、あえて旧市街のバスターミナルに到着する便を予約しました。
Expedia Hotels.com
agoda Booking.com
バスターミナル内はこじんまりとしており、いくつかバス会社の窓口があるだけです。
プラド・デ・サン・セバスティアンバスターミナルは大通りのカルロスⅤ通り前にあり、黄色の外観とアーチ状の入口が特徴的です。
飛行機での行き方
セビリア空港にはイベリア航空(イベリアエクスプレス)の他、ブエリング航空やライアンエアーなどのLCC(格安航空会社)が就航しているので、長距離移動の場合は飛行機が安くて便利です。バルセロナやバレシンシアなどの国内都市以外にも、イギリス、フランス、イタリア、ドイツといった周辺諸国からの国際線も就航しています。
- イベリア航空(イベリアエクスプレス):セビリア~マドリード 1日3便
- ブエリング航空:セビリア~バルセロナ 1日2~9便
- ライアンエアー:セビリア~バルセロナ 1日2便
セビリア空港からバルセロナへの移動レポート
今回セビリアからバルセロナへは、便数が多くて安いLCCのブエリング航空で移動しました。セビリア市内と空港の間はエアポートバスが運行しており、私達はプラド・デ・サン・セバスティアンバスターミナル前のカルロスⅤ通りから乗車しました。
カルロスⅤ通り沿いにある、空港バスESPECIAL AEROPUERTOの停留所です。
【路線番号】
EA
【運行ルート】
プラザ・デ・アルマス・バスターミナル → パセオ・コロン(黄金の塔)→ カルロスⅤ通り(プラド・デ・サン・セバスティアンバスターミナル)→ サン・ベルナルド駅→ルイス・デ・モラーレス通り(ノボテルホテル前)→ ルイス・デ・モラーレス通り(メリアレブレロスホテル前)→ カンサス・シティ通り(エアホテル前)→ サンタ・フスタ駅 → セビリア空港
【運行時間】
プラザ・デ・アルマス・バスターミナル発:4:30~0:00
セビリア空港発:5:20~0:45
【運行本数・所要時間】
1時間に1~3本、プラザ・デ・アルマス・バスターミナルからセビリア空港まで約35分
【料金】
片道4ユーロ、往復6ユーロ(同日中のみ)、切符は車内で運転手から購入する。
空港の出入口前にあるバス停に約25分で到着しました。
セビリア空港のターミナルビルは1棟しかなく、こじんまりとした地方空港という感じです。アーチ型になった天井が特徴的ですね。
ブエリング航空のチェックインカウンターは、黄色で目立つので分かりやすいです。
欧州のLCCなので全く期待していなかったのですが、係員は普通に感じの良い対応をしてくれましたし、搭乗券もしっかりとしたものが発券されました。
セキュリティチェックを抜けると、広々としたレストランがあります。
小さい空港ながらも飲食店や土産物店などが揃っています。
今回は4番ゲートから出発。待合室は広くて明るい雰囲気です。
ブエリング航空の機体が見えました。
スムーズに搭乗が終わり、定刻通りの18時30分に出発しました。機内は3-3のシート配列で、けっこう綺麗にメンテナンスされています。搭乗客のほとんどはヨーロッパ人で、ビジネス客半分、観光客半分といった感じだったので機内はとても静かでした。
機内食メニューを少し紹介します。サンドイッチやピザなどは6.50ユーロ、カップ麺は3.60ユーロといった感じです。
ドリンク類もけっこう充実しています。水は2.10ユーロ、ジュースは2.60ユーロ、ビールは3.50ユーロから。
定刻通りの20時にバルセロナのエル・プラット空港に到着しました。時間通りでサービスも悪くないので、ブエリング航空気に入りました!
まとめ
今回は、マドリードIN → コルドバ → グラナダ → セビリア → バルセロナOUTという周遊プランでした。当初はグラナダからバルセロナへ移動することも考えましたが、グラナダ~バルセロナ間の飛行機は本数が少なく料金も高めなので、セビリアからバルセロナへ飛行機移動することにしました。
セビリアへのアクセスは、マドリードからだとレンフェのAVE、グラナダからだとALSAのバス、バルセロナからだとブエリング航空を利用するのが、便利でお得感が高いと思います。