アンダルシア地方にあるコルドバは歴史地区が世界遺産に登録されており、イスラム時代の名残を感じるメスキータやアルカサルといった見どころが魅力的な街です。
コルドバへはマドリードからスペイン版の新幹線AVEが運行しているので、時間がなければ日帰りで観光することもできます。マドリードのプエルタ・デ・アトーチャ駅からコルドバ駅へAVEで行く方法と、実際にAVEでコルドバへ移動した様子を紹介したいと思います。
マドリードからコルドバ行きのAVEについて
スペイン国鉄レンフェ(Renfe)の高速列車AVEを利用し、マドリードのプエルタ・デ・アトーチャ駅からコルドバ駅へ行くのが最も早い移動手段になります。
- 所要時間:約1時間45分
- 運行間隔:1時間に1~2本
- 料金:片道約40~60ユーロ、往復約80~100ユーロ
AVEは日本の電車とは違い、大型連休でなくても春~秋の観光シーズンであれば希望の電車や座席クラスがなくなることも多いです。現地で予約しても間に合うだろうと高を括っていると、その日の電車が全部満席だったなんてこともあります。早めに予約するとプロモーション価格で安く予約することができるので、事前に予約していくのがおすすめです。
マドリードからコルドバへのAVE移動レポート
マドリードのアトーチャ駅を出発
今回私達は、アトーチャ駅のすぐそばにあるホテル メディオディアに宿泊していました。ホテルから駅までは、歩いて5分くらいなのでとっても便利でしたよ。
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マドリードのアトーチャ駅は、スペイン鉄道レンフェ(Renfe)の高速列車AVEが発着するプエルタ・デ・アトーチャ駅と近郊線の発着するアトーチャ・セルカニアス駅が隣接している巨大な駅です。
AVEなどの高速列車は全て、プエルタ・デ・アトーチャ駅の方から発着しています。看板に「SALIDAS」と書かれていますが、ここが出発フロアの出入口になります。
出入口のある地上階の2階から、コルドバ行きの電車が出発する1階のプラットホームへエスカレーターで下ります。
エスカレーターで下ると、アトーチャ駅のシンボルである巨大な熱帯植物園が現れます。
コルドバ行きのAVEが出発する1階のプラットホームPlanta primera(プランタ・プリメーラ)と手荷物検査場です。駅窓口やコインロッカー、飲食店などは0階にあります。
Point!一等車(Preferente)に乗車する方は、1階にあるサラクラブ(SALA CLUB)という専用ラウンジを無料で利用することができます。空港ラウンジのように飲み物やアルコール、軽食などが用意されています。不審者が入って来られないので、スリや置き引きといった心配もありません。
電光掲示板の一番下に表示されている11時発セビリア行きのAVE2110号に乗車し、手前のコルドバで下車することになります。
入口の係員にチケットを見せ、手荷物のセキュリティチェックを受けたら待合室へ。手荷物検査場は早く行っても通してもらえないので、出発時刻の30分くらい前に行きましょう。
待合室の電光掲示板にはプラットホームの番号が表示されます。出発時刻の10~20分前にならないと番号は表示されませんので、焦らずに待ちましょう。
待合室には、変更やキャンセル用の窓口と自動券売機が設置されています。
プラットホームがずらりと並んでいます。今回は6番ホームから出発。改札が始まったらチケットを提示しますが、ネット予約の場合はプリントアウトしたバウチャーがそのまま乗車券になります。
エスカレーターを下りてホームへ。
車体は10両編成で、一等車は手前側の車両、二等車は奥側の車両になります。AVEは鼻が長く、角ばった顔付きをしていて格好いいですね。
スペイン国鉄が誇る新幹線のAVE、最高時速は300km/h出ます。
電車のドアには車両番号と電車番号、行き先が表示されています。AVEは全席指定で、今回はツーリスタクラス(二等車)の9号車に乗り込みます。
車内は非常に明るく清潔で、客層は観光客やビジネス客が中心です。座席は2-2のシート配列で、思っていたよりもゆったりしています。
座席にはテーブルとフットレスト、ゴミ箱が付いています。一等車だとシート配列は2-1で、新聞や食事・飲み物のサービス付きです。二等車に食事サービスはありませんが、電車内には立食形式の食堂車があり軽食をつまむことができます。
車窓には乾燥した大地や低い丘、オリーブの木など同じような景色が延々と続いています。
コルドバ駅に到着
定刻通りの12時40分にコルドバ駅に到着しました。
ホームからエスカレーターで上がります。
コルドバ駅の構内図。アトーチャ駅に比べると非常にコンパクトな駅ですね。
駅構内の飲食店やショップも数えるほどしかありません。
構内の中央(図19A)には、インフォメーションセンターとチケットを販売している窓口があります。
コルドバ駅の外観は、波打った特徴的な形をしています。駅前のビア・アウグスタ通り側がタクシー乗り場になっており、料金はメスキータのある中心部まで約7ユーロです。
ビア・アウグスタ通りは駅の北側にあたり、路線バスの停留所もあります。
ビア・アウグスタ通りを挟んで駅の反対側には、コルドバの長距離バスターミナル「Estacion Autobuses Cordoba」があります。
バスターミナル内は小さなショップが数軒あるだけで、こじんまりとしています。スペイン大手のバス会社「ALSA」をはじめ、複数のバス会社のチケットカウンターが並んでいます。
駅東側のマルガリータス通り側から見たコルドバ駅舎。
メスキータなどがある中心部(旧市街)へ向かう路線バスは、駅の西側から出ています。コルドバの路線バスは、この緑色の車体が目印です。
中心部(旧市街)行きのバスは3番です。チケットは片道1.30ユーロ、運転手から直接購入します。平日は12~15分間隔、土・日・祝日は15~19分間隔で運行しています。
Renfe-Est.Buses Oeste(コルドバ駅前)から乗車し、メスキータ最寄りの停留所であるSan Fernando(5つ目)またはEl Potro(6つ目)のどちらかで下車します。※帰りはローマ橋のたもとにあるPta. del Puenteから乗車し、コルドバ駅に向かいます。
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まとめ
マドリードとコルドバは約400kmも離れているのですが、レンフェのAVEで移動したらあっという間に到着しました。料金も片道5,000円~と新幹線にしてはリーズナブルで、乗り心地も快適です。マドリードとコルドバ間には長距離バスも走っていますが、5時間近くかかるのでAVEの方が断然おすすめです。
私達は1か月ほど前に予約していったのですが、平日にもかかわらず座席はかなり埋まっていました。日程に余裕がない方は、事前に予約していくといいかもしれませんね。