観光庁は、新型コロナウイルス感染症の影響により大きなダメージを受けた観光業を応援する「県民割」の対象範囲を拡大すると発表しました。全国を6つの地域ブロック(北海道・東北、関東、北陸信越・中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)に分け、県境をまたぐブロック内での旅行が割引対象となります。今回は、地域ブロック割の概要と対象エリアについて紹介していきます。
地域ブロック割とは?
地域ブロック割とは、現在各都道府県で行われている県民割(地域観光事業支援)の対象範囲を広げ、段階的に新GoToトラベルへと進める旅行割引です。県民割は、GoToトラベル再開までの県内旅行を支援する代替事業で、1人1泊あたり半額(上限5000円)を割引、地域限定で使える最大2000円分のクーポンを配布するものです。
全国を6つの地域ブロックに分け、各ブロック内での県境をまたぐ旅行が割引の補助対象となります。対象者は従来の「県民のみ」または「隣接県民」から「地域ブロック内の都道府県民」へと変更になるので、旅行の選択肢が広がります。例えば、北海道民はこれまで道内と隣接する青森県への旅行しか割引適用されませんでしたが、対象範囲の拡大により、岩手県や宮城県といった東北ブロック内への旅行が可能となります。割引適用は2022年4月1日から、ゴールデンウィーク前の4月28日まで行われます。
割引条件の変更
地域ブロックへの対象範囲拡大に伴い、県民割の割引条件が変更となります。これまではワクチン2回接種済またはPCR等検査の陰性証明が必要でしたが、変更後はワクチン3回接種済またはPCR等検査の陰性証明の提示が必要となります。ただし、同一県内の旅行に関しては、知事判断により従来通りの条件(ワクチン接種歴2回または陰性検査結果)も可能となるそうです。※親等の監護者が同伴する12歳未満は不要。都道府県によっては3回目接種が進んでいないところもあるので、不公平感があるのは否めませんね。
地域ブロックの対象エリアはどこ?
地域ブロックは、「北海道・東北」「関東」「北陸信越・中部」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」の6ブロックに分けられます。同じブロック内であっても、各都道府県間での同意がなければ割引対象にはならないため、必ず旅行先の都道府県の公式サイトから最新情報を確認してから予約して下さい。
北海道・東北ブロック
関東ブロック
北陸信越・中部ブロック
近畿ブロック
中国・四国ブロック
九州・沖縄ブロック