バリ・ヒンドゥー教のタナロット寺院は、バリ島でも随一の観光名所です。寺院は岩島の上に建てられており、潮が満ちるとまるで海に浮かんでいるように見えます。夕日の名所としても有名で、インド洋に沈む夕日と浮かび上がるタナロット寺院の姿はまさに絶景!
実際に訪れた様子や寺院への行き方など、詳細にお伝えしていきます。
タナロット寺院について
場所
タナロット寺院は、バリ島中心部から北西に約20kmの場所にあります。バリ島中心部のクタからは、車で約60~90分かかります。
行き方
公共交通機関はないので、タクシーまたはカーチャーターでのアクセスとなります。現地でタクシードライバーと直接交渉すると、往復30万ルピア(約3,000円)~が目安となります。寺院周辺に流しのタクシーはほぼいないので、必ず往復で手配しましょう。
日本語ガイド付き貸切チャーター(定員1~15名)
タナロット寺院の絶景サンセットツアー
入場時間
7:00~19:00
定休日
ニュピ(バリ島のお正月)
※ニュピの日付は毎年変動します。2018年は3/17(土)、2019年は3/7(木)です。
入場料
大人 60,000ルピア
子供 30,000ルピア
ケチャダンス
タナロット寺院では、バリの伝統舞踊ケチャダンスの公演が毎日行われています。
公演時間は19:00~、料金は50,000ルピアです。
サンセット時間
バリ島は一年を通じて日没時間がほぼ同じで、18:00~18:30頃がサンセットの時間です。ゆっくり散策したり、美しい夕景を撮影したいのなら、17:00頃には現地に到着しておくのがいいでしょう。
所要時間
所要時間の目安としては、移動時間が往復2~3時間、観光時間が1~1時間半くらいです。
タナロット寺院周辺の道路は、昼間はそれほどでもありませんが夕方頃になると渋滞します。サンセット時間に合わせて観光客が一斉に押し寄せるので、場合によってはバリ島中心部から片道90分かかることもあります。特にクタやレギャンなどの中心部から向かう方は、時間に余裕を持って出掛けて下さい。
美しいサンセットを狙うのなら、大体16:00頃にホテルを出発し、20:00頃に戻ってくるというスケジュールでしょうか。
注意事項・服装
- タナロット寺院内部には、異教徒は立ち入ることができません。
- 潮が引いていれば、寺院下の洞窟を参拝することはできます。参拝したい方は足元が濡れるので、タオルやビーチサンダル等を持参するといいでしょう。
- 服装のルールはありませんが、神聖な場所なので常識の範囲内の格好で訪れましょう。
タナロット寺院観光レポート
今回はサンセット時間に合わせて、スミニャックからカーチャーターで訪れました。道路は混んでいましたが目立った渋滞にはまることなく、約1時間でタナロット寺院に到着。
ゲートにて入場料30,000ルピアと駐車料金5000ルピア(車1台あたり)を支払うと、入場チケットが手渡されます。※2017年より、入場料は60,000ルピアに値上げしています。
大型バスが停められる広い駐車場も、サンセット時間には満車になります。駐車場の一角には、待機するドライバーさんの休憩所が。
トイレは駐車場にあるので、事前に済ませておくこと。有料トイレなので、細かいお金とティッシュを用意しておくといいでしょう。
付近にはアートマーケットと呼ばれる、服や雑貨などのお店が並ぶエリアがあります。あんまり綺麗じゃないから観光客は少なめ。
駐車場からは、バリらしい彫刻が施されたこの門をくぐって寺院へ向かいます。
門をくぐると、チケットチェックがあります。係員に先ほど購入した入場チケットを提示しましょう。
ここから寺院までは400mほど歩くのですが、参道は商店街のようになっています。レストランや屋台、雑貨屋、服屋、お土産屋といった小さなお店が軒を連ねています。
大型の綺麗なお土産屋さんも、ちらほらと見掛けました。
参道の突き当たりにある割れ門が、寺院の入口となっています。割れ門とはバリ・ヒンドゥー寺院の入口などでよく見られる門で、聖なる山をモチーフにしたものです。山を真ん中で割ったような形をしており、邪気を払う目的があるそうです。
割れ門をくぐって境内に入ると、綺麗に整備されたガーデンと海が広がっています。
寺院の周辺は公園になっているので、ゆっくりと散策することができますよ。
階段を下りていくと二つ目の割れ門があり、この先にタナロット寺院があります。ここから右に進むと見晴らしのよい高台があるので、後で行ってみることにしましょう。
割れ門を真っ直ぐに進んでいくと…タナロット寺院が見えました!サンセットを目当てに来た、大勢の観光客で賑わっていますね。
タナロット寺院の建立は16世紀頃。海に浮かぶ岩島の景観に感動したジャワの高僧が、寺院の建立をすすめたのがきっかけとされています。バリ島南西部にあるウルワツ寺院と並び、夕日の美しい二大寺院として知られています。
岩の上に建つ寺院内部には異教徒が立ち入ることはできませんが、潮が引いていれば寺院下まで参拝に行くことはできます。寺院下の洞窟には聖水が湧いており、お坊さんにお清めをしてもらえるのです。訪れた時はちょうど引き潮だったので、参拝している人が結構いました。
夕日に照らされて浮かび上がる寺院が、なんとも神秘的…。
インド洋に沈む雄大な夕日。
サンセットもいよいよクライマックス!
周囲を見渡すと、長い間浸食された岩が不思議な光景を造り出していました。
岩場には荒々しい波が打ち付けられているので、足元は滑りやすく不安定です。サンダル履きの人が多かったですが、ケガをしないよう気を付けて下さいね。
続いては先ほども紹介した、高台へ向かいたいと思います。この高台からは海に浮かぶタナロット寺院の全景が撮影できるとあって、人気の撮影スポットになっているんですよ。
タナロット寺院を横目に、高台へ向かって公園内を歩いて行きます。周辺には海を望む絶好のロケーションのレストランやカフェがあるので、座りながらゆっくりと夕日を眺めるのもいいですね。
10分ほどで高台に到着すると、タナロット寺院の全景が見えました。
海に浮かぶ寺院は、まさに絶景!
周囲はゴツゴツとした岩に囲まれており、ロックテンプルと呼ばれるのも納得の光景です。
ふと海面に目をやると、地元のサーファーが波乗りを楽しんでいました。
タナロット寺院と反対側の海を見れば、バトゥボロン寺院があります。ボロンとは穴という意味。寺院下の岩に、ぽっかりと穴が開いているのが分かりますか?
夕日を背にしたバトゥボロン寺院も写真映えしますね。
刻一刻と変わる空の色が、なんとも幻想的…。想像以上に、心が洗われる素敵な場所でした。皆さんもぜひ訪れてみて下さいね!
まとめ
私達はスミニャックに滞在していたので、カユアヤ通りにいた観光ドライバーと直接交渉して30万ルピアでカーチャーターをしました。16:15に出発してちょうど1時間で到着したので、あと15分早く出ればもう少しゆっくり観光できたかなと反省。帰りは渋滞にはまるのが心配だったので、18:30に出発して同じく1時間でホテルに戻ってきました。
今回残念だったのが少し曇っていたこと。晴れていれば、もっと綺麗な夕日と寺院が観れただろうなと思います。天気予報は晴れだったのですが…こればっかりは運ですね。
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