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中世の街チェコ・プラハ観光の必要日数とおすすめモデルコース

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チェコ
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チェコの首都プラハは、中世時代の建物がそのまま残る街です。赤い屋根で埋め尽くされた街並みは、まるでおとぎの国にやってきたかのような可愛らしさ!「世界で一番美しい街」だとは聞いていましたが、我々夫婦もプラハの虜になってしまうほどの美しさでした。

世界遺産に登録されているプラハ歴史地区には、天文時計がある旧市庁舎、モルダウ川に架かるカレル橋、世界で一番大きいプラハ城といった観光名所があります。今回はこれらの観光スポットを巡るにはどのくらい日数が必要なのか、どのようなルートで巡ったらいいのか、実際の経験をもとに詳しく紹介していきます。

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プラハ観光に必要な日数

プラハ観光は入場するスポットを少なめにすれば、1日で回ることができます。しかし急ぎ足での観光になってしまうので、できれば2日間は欲しいところ。目安としては、旧市街広場周辺で1日+プラハ城周辺で1日といったスケジュールになります。プラハは小さな街なので基本的に徒歩で観光できますが、地下鉄やトラムを上手く利用するのが、観光地を効率的に巡るコツです。

またプラハはオーストリアのウィーンと、国際特急列車のレイルジェットで約4時間で結ばれています。日帰りで訪れるのはちょっと厳しいですが、1泊2日あれば十分に観光できるので、足を延ばしてみるのもいいですね。

プラハ観光モデルコースの地図

今回紹介するモデルコースは、実際に2日間かけて巡ったものになります。大まかに1日目はプラハ城、2日目は旧市街広場とカレル橋、というスケジュールでした。1日で観光を済ませたい場合は、旧市街広場は外観だけの見学にして、入場はプラハ城のみにするなど、日程に合わせて工夫するといいでしょう。

①共和国広場 ②市民会館 ③火薬塔 ④黒い聖母の家 ⑤旧市街広場 ⑥ティーン教会 ⑦ゴルツキンスキー宮殿 ⑧石の鐘の家 ⑨聖ミクラーシュ教会 ⑩フランツ・カフカの生家 ⑪旧市庁舎 ⑫一分の家 ⑬カレル橋 ⑭プラハ城 ⑮ヴァーツラフ広場 ⑯国立博物館 ⑰国立オペラ座

共和国広場周辺

プラハの観光名所は、共和国広場からプラハ城へ至る約2.5kmの道のりに多く集まっています。よってプラハでは、共和国広場→旧市街広場→カレル橋→プラハ城の順に、東から西に向かって観光していくコースがおすすめです。朝一番にプラハ城を観光したい場合は、逆に西から東へ向かって観光して行くといいでしょう。

それではこの共和国広場からスタートし、プラハ城へ向かって観光していきたいと思います。

最初にご紹介するのは、共和国広場に面して建つ市民会館です。アール・ヌーヴォー建築の豪華な建物で、内装の一部はチェコを代表する画家アルフォンス・ミュシャが手掛けています。市民会館のスメタナホールは、世界的に有名な「プラハの春音楽祭」のメイン会場となっています。TVドラマ「のだめカンタービレ」では、玉木宏さん扮する千秋先輩が指揮をとる会場としても登場したんですよ。

正面ファサード上部には、アルフォンス・ミュシャ作の「プラハへの賛辞」という美しいモザイク画が装飾されています。市民会館では定期的にコンサートが行われているので、時間があればぜひ鑑賞してみて下さいね。

市民会館
入場料:館内ガイドツアー290コルナ(写真撮影は別料金)
※ガイドツアーはほぼ毎日、1日数回開催されています。
所要時間は約1時間。英語またはチェコ語での案内ですが、日本語資料があります。

市民会館の隣に建つ立派な塔は火薬塔です。建てられたのは15世紀で、もともとは旧市街を守る城門の一つだったものです。17世紀には火薬倉庫として利用されていたことから、この名前が付きました。真っ黒にすすけた外観が特徴的で、守護聖人像などの細やかな装飾が施されています。

火薬塔
開館時間:10:00~22:00、3月と10月は10:00~20:00、11月~2月は10:00~18:00
休館日:なし
入場料:90コルナ

続いては火薬塔のアーチをくぐって、ツェレトナー通りへ進みます。火薬塔から共和国広場方面へ延びるツェレトナー通りは「王の道」と呼ばれています。数百年に渡って、歴代の王たちが戴冠式のパレードを行なっていた由緒ある通り。可愛らしい建物がずらりと並び、歩いているだけでおとぎの国にやってきようなワクワク感がありました。

ツェレトナー通りには、黒い聖母の家という一風変わった名前の建物があります。「ブラック・マドンナ」とも呼ばれており、世界中でもプラハでしか見ることができない、キュビズム様式の貴重な建物です。奇抜なデザインの建物かと思いきや、意外にも周りの建物に溶け込んでいる感じでした。1階はギャラリー、2階はカフェなので、休憩がてら立ち寄ってみるのもいいですね。

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旧市街広場周辺

火薬塔から5分ほどで、旧市街の中心地である旧市街広場に到着しました。旧市街広場を取り囲むように、中世の建物がずらりと建ち並んでいます。時間がなければ、外観を眺めるだけでも充分に楽しむことができますよ。

旧市街広場はプラハを代表する観光スポットのため、朝早くから夜遅くまで観光客で賑わっています。レストランやカフェが軒を連ね、パフォーマーや観光馬車なんかもいました。

広場には屋台がたくさん出ているので、小腹が空いたらつまむのにピッタリです。中でも、プラハの定番おやつ「トゥルデルニーク」がおすすめ。棒に巻きつけて焼いたパンに粉砂糖をまぶしたもので、バウムクーヘンのような感じのお菓子でしたね。

広場中央には、チェコの英雄であるヤン・フス像があります。ヤン・フスは宗教改革の先駆者で、ローマカトリックを批判したため異端児と見なされ、火刑に処されてしまった人物。毅然として立つフスと、彼を支持するフス派の人々の像です。

広場の足元に目をやると、「27の白い十字架」が描かれている一角があります。知る人が少ないのか素通りされていましたが、ここは処刑されたボヘミア貴族27人の生首が置かれた世にも恐ろしい場所なのです…!1620年にハプスブルク家から独立しようとしたボヘミア側は反乱を起こしますが失敗に終わり、彼らは見せしめに処刑されてしまいました。

次は旧市街広場にある主な見どころを、いくつか紹介していきます。2本の尖塔が特徴的なこの建物は、14世紀に造られたティーン教会です。教会の正面ファサード前には建物がありますが、これはわざと中に入りにくくするために建てられたもの。フス派と反フス派の争いによってこのような形になったのですが、美しい教会の全体像を見れなくてちょっと残念でしたね。

尖塔の高さは約80mあり、尖塔の先端には金色の球体、真ん中の三角屋根には金の聖母マリア像が装飾されています。まるでディズニー映画に出てきそうな雰囲気の教会。

ティーン教会の入口はちょっと分かりにくいのですが、教会の前にある左側のティーン学校を通り抜けて行きます。他の観光客も通り抜けているので、行けば分かるかと思います。

教会内部は撮影禁止なので写真はありませんが、壮麗な素晴らしい教会でした。

ティーン教会
開館時間:10:00~13:00/15:00~17:00(冬は10:30~12:00/15:00~16:30)、日曜は10:30~12:00
休館日:月曜
入場料:無料

ティーン教会の隣にある、黒いとんがり屋根の建物は石の鐘の家です。その名の通り、外壁に石の鐘が付いていることから名付けられました。周りの建物に比べてやや地味なので目立ちませんが、プラハの中でも歴史ある建物の一つなんですよ。

石の鐘の家に隣接して建つのは、ゴルツキンスキー宮殿です。18世紀に建てられた貴族の館で、ピンク色の外壁とオレンジ色の屋根が可愛らしい外観です。現在はプラハ国立美術館の分館として使用されており、17世紀~20世紀のチェコ風景画などがコレクションされています。

ゴルツキンスキー宮殿(プラハ国立美術館分館)
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜
入場料:300コルナ(本館と5ヶ所の分館の共通チケット、7日間有効)

広場の北側に建つ、2つの塔を持つ建物は聖ミクラーシュ教会です。プラハには、聖ミクラーシュ教会と名前の付く教会が2つあります。こちらの旧市街広場の聖ミクラーシュ教会と対岸のマラーストラナ地区にも聖ミクラーシュ教会があるので、間違わないようにして下さいね。

教会内部はとても豪華な造りで、天井のフレスコ画とボヘミアングラスのシャンデリアは必見です。ほぼ毎日ミニコンサートが行なわれているので、時間があればぜひ鑑賞してみては。

聖ミクラーシュ教会
開館時間:3~10月は9:00~17:00、11~2月は9:00~16:00
休館日:なし
入場料:70コルナ

聖ミクラーシュ教会の隣に建つのは、フランツ・カフカの生家です。フランツ・カフカは代表作「変身」で知られる、プラハ生まれのユダヤ人作家です。文学に詳しくなくても、村上春樹の「海辺のカフカ」なら耳にしたことがあるのではないでしょうか。カフカは村上春樹の作品にも多大な影響を与えた人物なんですよ。

一見するとただのアパートに見えますが、建物の角にあるカフカの顔のレリーフが目印です。カフカは生涯のほとんどをプラハ、特にユダヤ人街で過ごしました。対岸のマラーストラナ地区にはフランツ・カフカ博物館もあるので、興味があれば足を運んでみては。

旧市街広場観光の締めくくりは、広場のシンボルである旧市庁舎です。旧市庁舎の塔は高さが約70mあり、プラハ名物の天文時計が設置されています。天文時計は複雑な構造をしており、一番上の小窓が仕掛け人形、真ん中が天文時計の「プラネタリウム」、一番下がカレンダー時計の「カレンダリウム」という造りになっています。

毎正時には一番上にある小窓が開き、仕掛け人形が音楽に合わせて動き出します。窓から交互に姿を現すのは、キリストの弟子である12使徒たち。

また天文時計の左横には「鏡を持つバニティ」「杖と袋を持つグリード」、右横には「骸骨の死神」「楽器を持つターク」の像があり、毎正時には仕掛け人形と一緒に動き出します。この仕掛け人形を一目見ようと、観光客がたくさん集まっていました。真下から綺麗に撮影したいのなら、15分前にはスタンバイしておくといいでしょう。

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それでは、時計塔の展望台に登ってみたいと思います。時計塔は、チケット売り場と入口が違うのでちょっと分かりにくいです。チケット売り場は時計塔の真下にあり、「CASH DESK – THE TOWER」という紫の看板が出ています。入口は、時計塔の2軒隣にある赤い建物になります。

入口には小さく「City Hall Tower」と書かれています。

時計塔にはエレベーターがあるので、展望台へ上るのは楽でした。それにしても、外観のクラシカルな印象とは対照的に、随分と近代的なデザインのエレベーターですよね。

展望台へ到着すると、眼下には赤い屋根で埋め尽くされた美しい街並みが…!さすが「百塔の街プラハ」なだけあって、あちこちに塔が立っていますね。

展望台は想像していたよりも結構高くて、広場にいる人達が米粒のように見えました。

あまりにも美しすぎて、ちょっと現実のものとは思えない風景。アニメとか映画の世界にも見えてきます。

ティーン教会は地上からだとイマイチでしたが、真正面から綺麗に収められます。

上から見ると、旧市街広場のヤン・フス像は意外に大きいなという印象。

聖ミクラーシュ教会も、上からの方がいい角度で撮影できますね。

遠くに見えるのは、世界で一番大きなお城のプラハ城。

何度眺めてもウットリしてしまうほど、美しい風景ですね。そして今回はラッキーなことに、毎正時の仕掛け時計の後に行われる、トランペットの生演奏に遭遇しました!コスプレした奏者が、展望台から広場に向けてトランペットを吹いていたのですが、これが観光客に大ウケ。できれば、この時間に合わせて上るのがおすすめです。

展望台の通路は狭いので、一方通行でゆっくり進んで行く感じでした。帰りはこちらの階段を下って行きますが、狭いので信号機が付いています(笑)

帰りはエレベーターの周りにある、スロープをぐるぐる下って出口に向かいました。せっかく旧市街広場を訪れたのなら、旧市庁舎の時計塔だけは絶対に登ってみて下さい。

旧市庁舎(時計塔)
開館時間:9:00~22:00(月曜は11:00~22:00)
休館日:なし
入場料:130コルナ

旧市庁舎の見学を終えたら、次はカレル橋に移動にします。旧市庁舎の5軒隣にある一分の家の前を通り、西に向かって歩いていきます。一分の家は、スグラフィットという漆喰の表面を掻き取って描く技法で装飾されている建物。黒地に白い模様が浮かび上がる外壁は、独特の美しさがありましたよ。

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