ベルリンの世界遺産!ペルガモン博物館がある博物館島の入場レポート

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ベルリン観光のハイライトとも言えるスポットが、世界遺産の博物館島(ムゼウムスインゼル)です。その名の通り、シュプレー川の中州に浮かぶ島に「ペルガモン博物館」「新博物館」「旧ナショナルギャラリー」「旧博物館」「ボーデ博物館」の5つの博物館・美術館が集結しています。発掘品や美術品などドイツ屈指の至宝が収められており、1日では見学しきれないほどのスケールを誇ります。

このページでは博物館の見どころをレポートする他に、入場料やチケット売り場、所要時間などについても紹介します。上手に見学計画を立てて、お宝を見逃さないようにして下さいね!

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博物館島(ムゼウムスインゼル)について

アクセス

ハッケシャー・マルクト駅(Sバーンの5号線・7号線・75号線が乗り入れ)から徒歩10分

フリードリヒシュトラーセ駅(Sバーンの1号線・2号線・25号線・5号線・7号線・75号線とUバーンの6号線が乗り入れ)から徒歩10分

博物館島はハッケシャー・マルクト駅とフリードリヒシュトラーセ駅の中間に位置しているので2駅とも利用できますが、ハッケシャー・マルクト駅の方が便利です。

開館時間

ペルガモン博物館、新博物館、旧ナショナルギャラリー、旧博物館、ボーデ博物館いずれも10:00~18:00 ※木曜のみ10:00~20:00

休館日

ペルガモン博物館、新博物館:なし
旧ナショナルギャラリー、旧博物館、ボーデ博物館:月曜日

入場料

  • ペルガモン博物館:12ユーロ
  • 新博物館:12ユーロ
  • 旧ナショナルギャラリー:10ユーロ
  • 旧博物館:10ユーロ
  • ボーデ博物館:12ユーロ
  • 博物館島1日共通チケット:18ユーロ(同日に博物館島で2館以上見学する場合お得)
  • 3日間有効ミュージアムパス:24ユーロ(博物館島を含むベルリン市内50ヶ所の博物館に入場できるので、じっくり見学したい方におすすめ)
  • ベルリンウェルカムカード博物館島:44ユーロ(ベルリン公共交通機関の3日間乗り放題券+博物館島の3日間有効入場チケットなので、市内をたくさん移動する方におすすめ)

チケット売り場

博物館島1日共通チケットは、博物館島にある5つの博物館で購入できます。
ミュージアムパスは、博物館島を含む市内50か所の博物館や観光案内所。ベルリンウェルカムカード博物館島は、ベルリン市交通局のチケット売り場や観光案内所で購入可能です。
icon-caret-right ベルリンウェルカムカード ABゾーン+博物館島、ABCゾーン+博物館島

自分達はペルガモン博物館と旧ナショナルギャラリーの間にある、こちらのチケットブースで購入しました。一番人気のペルガモン博物館は、繁忙期になるとチケット売り場に行列ができることも。博物館島1日共通チケットは、公式サイトより事前予約することもできます。ただし予約画面はドイツ語表示のみで、日付を指定して予約しなければいけません。

所要時間

博物館島は非常にスケールの大きな博物館なので、丁寧に見学すると1館あたり2~3時間かかります。1日で5館全てを見学したい場合は、かなりの駆け足になります。ペルガモン博物館と旧博物館で半日+残りの3館はさらりと見学して半日、といったところでしょうか。
遺跡や美術好きであれば、5館で2~3日間は欲しいところ。特にペルガモン博物館と旧博物館は見どころたっぷりなので、スケジュールは余裕を持って立てましょう。

ペルガモン博物館の工事について

ペルガモン博物館は2014年より、大規模な改修工事が行われています。
現在は建物北側の工事が行われており、大きな見どころである「ペルガモンの大祭壇」を見学することができません。北側の工事完了予定は2019年ですが、その後は2025年まで南側の工事が予定されています。人気の「イシュタル門」は南側にあるので、今のうちに見学しておいた方がいいかも。工事に伴って入口も変更になるので、現地で随時確認しましょう。

ペルガモン博物館

 icon-hand-o-right ペルガモン博物館は5館の中で最も新しく、一番人気を誇る博物館です。展示物は古代ローマ、古代オリエント、イスラム芸術が中心。当時のままのスケールで再現されている「ペルガモンの大祭壇」「イシュタル門」は博物館の目玉作品です。
時間がなくてもペルガモン博物館だけは、絶対に見学することをおすすめしますよ。

それでは、博物館島に入場した様子を順にレポートしていきたいと思います。
ペルガモン博物館では現在工事が行われているため、入口が以前の場所と変わっています。
本来は西側のシュプレー川沿いにある橋から入場していたのですが、現在は南側の新博物館と旧ナショナルギャラリーがある広場側から入場するようになっています。

こんな感じで入口を示す看板が立っているので、すぐに分かるかと思います。

本来の入口ではないため、エントランスは裏口的な雰囲気が漂っています。

館内には荷物の持ち込みができないので、コインロッカーに預けます。
ロッカー使用には1ユーロコインが必要なので、あらかじめ用意しておくといいでしょう。
使用後にコインは戻ってきますよ。

チケット売り場とオーディオガイド貸し出しカウンター。
オーディオガイドの料金は入場料に含まれており、日本語にも対応しています。聞き取りやすい日本語解説でしたので、ぜひ借りてみて下さいね。

チケット売り場のそばには、博物館の関連書籍やグッズを扱うお土産ショップもあります。
館内は0階、1階、2階の3フロア構成です。それではエントランスがある0階から1階に上がって、古代西アジアの展示室から順に見学していきます。

イシュタル門

1階に上がると最初に目に飛び込んでくるのが、鮮やかな青色が美しいイシュタル門です。
巨大なスケールで復元されているので、その大きさに驚かれるかと思います。

イシュタル門は、新バビロニア王国の首都バビロンの入口に存在していた門です。建国者ナボポラッサル王の息子であるネブカドネザル王が、主神マルドゥクのために建てたもの。
門の名前の由来となった「イシュタル」とは愛と戦の女神で、アダドとマルドゥクと共にバビロンを見張っていました。門は青い釉薬をかけた釉薬レンガで覆われており、神々の象徴動物が描かれています。

マルドゥク神の霊獣であるムシュフシュは、胴体が鱗に覆われ、ヘビの頭、ライオンの前足、鷲の爪、サソリの針を持っているドラゴンのような怪物です。
右は天候神アダドの随獣である牡牛。どちらも浮き彫りによる装飾がなされています。

イシュタル門の両側にあるのは、王の間の外壁ファサードです。
長さは56mあり、イシュタル門と同じ技法で作られています。

左側のファサードは修復中だったため、古代メソポタミア地方の地図が展示されていました。

ファサードの下部には、イシュタルの霊獣であるライオンの浮き彫りが施されています。

イシュタル門から続くこの通りは「行列通り」と言います。
当時、イシュタル門へ到達する前に歩いていたのがこちらの行列通りでした。通りの両壁には、ファサードと同じ浮き彫りのライオンが描かれています。

ミレトスの市場門

イシュタル門をくぐると、これもまた巨大な「ミレトスの市場門」が復元展示されています。
ミレトスとは、現在のトルコのイズミルの南あたりにあったギリシア人の植民都市です。

ミレトスの市場門は129年に造られた大理石製の門で、高さ17m、幅29m、重さは1600トンあります。ヘレニズムの伝統を受け継ぐギリシャ様式の円柱と、ローマ皇帝時代のアーチが特徴的。これだけ豪華な門が宮殿や神殿の入口ではなく、ミレトスの南市場に設置されていたというから驚きです。

ミレトスの市場門の向かい側には、大きな列柱廊(バルコニー)があります。
115~130年頃に造られたもので、ペルガモン神殿の囲いになっていました。欄干には「トラヤヌスとハドリアヌスの頭部像」が飾られています。

右:ローマ皇帝トラヤヌス
左:トラヤヌスの後継者ハドリアヌス
ペルガモンはこの二人によって統治され、新しい時代を迎えました。

市場門とバルコニーの間には、2世紀頃の「ミレトスのモザイク床」が展示されています。
ローマ様式のモザイク画で、4~15㎜のガラスと天然石で造られています。ギリシア神話の吟遊詩人「オルペウス」の物語が描かれています。ローマ時代の食堂の床に描かれていたと言いますから、贅沢すぎですよね。

古代西アジアの展示物

次は、北シリア、小アジア、メソポタミア北部の出土品を展示する部屋にやってきました。
左:「サムアルのエサルハドンの勝者の石柱」アッシリアのエサルハドン王がBC671年に、エジプトを征服した記念碑です。征服された右下の人物は、わざと小さく描かれています。
右:エサルハドン王の肖像。

入口の両側にある大きなライオン像は、紀元前10~8世紀の「サムアルの城門の再現」です。
サムアルとはアラム人の都市国家。ライオン像と壁の基壇部を覆うレリーフは、復元ではなく実物だというから驚きです。レリーフには天候神ハダドをはじめとした神々や戦士、動物、想像上の動物などが描かれています。

左:「猛禽類の巨大記念像」紀元前10~9世紀に造られた、玄武岩の彫刻です。宮殿の前庭に置かれていたもの。
右:「天候神ハダドの巨大像」足元には碑文が書かれており、刻まれている文字はなんと初期のローマ字です。

神々を祀るヒッタイトの神殿にあった「ヤズルカヤの岩石レリーフ」です。
ヒッタイトの首都ハットゥシャ(現在のトルコ)で見つかったもの。

様々な場面の王が描かれている「ニムルドの宮殿レリーフ」です。
王の特権だったライオン狩りをするシーンなどが描かれ、くさび形文字も刻まれています。

イシュタル神殿の基礎の部分に埋められていた「アッシュルの建国碑文」です。
石灰岩のかたまりと横の鉛の板に、隙間なくびっしりと碑文が書かれていますね。

壁面に展示されている「アッシリアのレリーフ」は、宮殿を飾っていたもの。
有翼鷲頭聖霊像(鷲頭の人間)と、翼を持った人間が描かれています。

鮮やかな赤色を基調としたこの展示室は、「アッシリア宮殿の部屋の復元」です。
発掘された基礎壁と建物の碑文をもとに、原寸大で再現したもの。杉材の梁を使用した、金箔の格間天井です。幾何学的な浮き彫りの装飾など、内装も忠実に再現されています。

アッシリアの王アッシュールナツィルパルの宮殿を見張っていた「門番ラマッス像」です。
紀元前9世紀に造られたもので、ロンドンの大英博物館に本物が展示されています。大きな翼が生えたライオンの胴体と人間の頭を持ち、神の角の王冠をかぶった人面有翼雄牛像です。

アッシリアの王センナケリブから奉納された「センナケリブの水槽」です。
紀元前7世紀に造られた玄武岩の水槽で、清めの儀式で使われたもの。
水が四方八方に流れ、角のある王冠をかぶった神々が持つ器からは水がほとばしっています。

アッシリアの王センナケリブ時代の「盾持ちと音楽隊の宮殿レリーフ」です。
ニネベの宮殿で見つかり、隣接するイシュタル神殿の側壁を飾っていたもの。

以上で1階の見学は終えたので、2階のイスラム芸術の展示室へ向かいたいと思います。

アレッポの部屋

アレッポの部屋は、裕福なシリア商人宅の応接間にあった化粧張りの壁です。
長さ35m、高さ2.5m、14枚の木製扉以外の約95㎡部分に、びっしりと絵が描かれています。赤色が基調になっており、中央の壁には旧約聖書と新約聖書の場面が描かれています。1601年に造られたもので、オスマン帝国の壁様式としては現存する最古のもの。

その他にもオスマントルコ時代の絨毯など、イスラム関連の展示が多くなされており、1階とはまた違った雰囲気が漂っていますね。

ムシャッタ神殿

ムシャッタ神殿は、初代イスラム王朝のウマイヤ朝時代に造られた砂漠の宮殿です。
ムシャッタは、ヨルダンのアンマンから南に25㎞離れた場所。宮殿は約1300年前に、カリフのアルリワード2世の命で建てられはじめました。しかし、アルリワード2世は暗殺されてしまったため未完成に終わり、5年後の地震によって上部も崩壊してしまいました。
ローマのカストラを真似て造られたそうで、塔は25基設置される予定でした。

神殿のファサードには唐草のレリーフなど、細やかで美しい模様が彫り込まれています。

ここからは、イシュタル門の行列通りを見下ろすことができますよ。

イスラム芸術の展示物

イランと中央アジアの「タイル壁」です。
動物や幾何学模様、飾り文字、唐草模様、組紐模様などが描かれています。釉薬がかけられたタイルから切り出され、モザイクとして組み立てられました。鮮やかなブルーと水色に、金色がアクセントなっていてとても美しいですね。

左:「コンヤのミフラーブ」ルーム・セルジューク朝時代の首都コンヤ(現在のトルコ)にあった、モスクの礼拝堂内部に設置されていたミフラーブです。
右:「カシャーンのメイダンモスクのミフラーブ」ミフラーブとは、メッカ(キブラ)の方向を示す設備のことです。

「鍾乳飾りの壁岩」は、なんとモスクではなく個人の邸宅にあったもの。
ダマスカスに住んでいたユダヤ人邸宅にあった、玄関ホールの飾りです。

>>次ページ 新博物館、旧ナショナルギャラリー、旧博物館、ボーデ博物館

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